BMW1502エンジン腰下OH3エンジン降ろし2017年12月10日 18時04分50秒

インマニを外す。

これでスッキリ。

エンジンがクルマに乗っているうちに、クランク・プーリーのナット(矢印部分)をゆるめておく。
エンジンを降ろしてエンジンスタンド上では、パワーがかけにくく、なかなか緩まないのだ(経験済み)。

こういった道具を用意する。

まず、クランクが回らないように、フライホイールで「回り止め」をする。
ソケットのこまを このようにかませる。ハリガネは落下防止と外れるのを防ぐため。

このようにブレーカーバーをかけて・・・(あて木がポイント)

鉄パイプで延長して力をかける。 こうするとラクに緩めることができる。
(自分のマルニをレストアしたときは、これを後回しにしたために、結局、ナットを削って破壊する羽目になった。)

さてつぎにTDC(Top Dead Center)を出す。

するデスビはこの位置に来る。これを確認したうえで・・・

デスビを外してしまう。 エンジンを吊り上げるときに邪魔なのである。

エキマニの遮熱カバーを外し・・・

エキマニも外してしまう。マフラーにつけたまま。
(実はマフラーにつながるナットがさびまくっていてレンチがかけられず、外せなかった)

ここでチェーンブロックを設置。 こんな位置かな。

金具でこの2点にワイヤをかける。

エンジンマウントを外し、ミッションとの結合ボルトを外し、
チェーンブロックであげつつ、
エンジンにささっているスプラインがあるので、エンジンを前方にずらして、抜く。

あとは周囲に注意しながらエンジンを吊り上げる。
エンジンクレーンよりも、チェーンブロックのほうがラク。

よぉ~~~し!
このあと車体をバックさせ、エンジンスタンドをエンジンの真下に持ってくる。

クラッチが邪魔だな。

なので外してしまう。
クラッチ板の消耗具合は どうだろうか?  あとでチェックしよう。

クラッチを外すとフライホイールが見える。

コレも外してしまう。

するとリアのオイルシールが見える。オイルモレはしていない。
けど、このシールは交換することになる。(注文したOHキットのなかにシールが入っている)

やっとこさ エンジンスタンドに載せました。

ふ~う、ひと段落。
ここで昼食だ。 
ファミチキと鶏五目おにぎりとツナマヨおにぎりにお茶。いつもの作業時定番メニュー(笑)



エンジンルーム。
後々いろいろこまごまとクリーン作業、サビとり、塗装作業をします。
本当はここで、いくつか交換したい部品があるが・・・

午後は エンジンスタンド上で エンジンをばらしていきます。

やっぱ 一回うちのマルニでやってるから 作業は早く進むね。^^

BMW1502エンジン腰下OH4エンジン分解2017年12月10日 18時55分18秒

ではエンジンスタンドに載せてからの分解。
ピストン抜くところまで。

まずはプーラーでクランクプーリーを抜く。

補機類(コンプ、オルタなど)のマウントなども すでに外してあります。

オイルパンを外します。 た~くさんのボルトも インパクトドライバーであっという間。

オイルポンプ、クランク見えました。

ヘッドカバーを外し

フロントカバーなどを外せば、タイミングチェーンが見える。

上がタイミングチェーン、下の小さいのがオイルポンプチェーン。

オイルポンプ。

チェーン類やスプロケット、オイルテンショナーを外して 保管。
これらのタイミングチェーンを外したら、もうぜったいにクランクまわしちゃいけない。

こうなれば、あとはシリンダーヘッド(いわゆる腰上)とブロック(腰下)を分離する。

10本のヘッドボルトをゆるめて外せば・・・

ぱっぱっとシリンダーヘッド取り外し完了。

こちら腰下側のエンジンブロック。もうクランクまわしても大丈夫。

ピストンのカーボン堆積、マックス! ぎぇ~~
ウォータージャケット内の赤サビも目立つな。


エンジンをぐるりと180度ひっくり返し。
ここがエンジンスタンドのいいところ。

オイルポンプ取り外し。

コンロッド・キャップやメインベアリング・キャップを外していく。

リアのオイルシール・ハウジングも取りはずせば・・・

クランク取り外し完了。

ブロックにはピストンとコンロッドが残りました。
これをシリンダー側壁に傷をつけないように注意して、下側にそっと押し出す。

はい、4つのピストン取り出し完了。


ピストンリング(とくに上から3番目のオイルリング)がオイルスラッジで、つまっています。
かつてオイル管理が悪かった時期があったのだろう。
こうなると、シリンダー側壁のオイルを、ピストンリングが掻きとらなくなる。
どうなるかというと、シリンダー壁に付着して残ったオイルが燃焼室で燃えて、青白い煙がマフラーから出る・・・いわゆる「オイル上がり」の症状です。
今回は、ここをクリーンアップし、ピストンリング交換します。

つまりまくった オイルリング・・・。

ブロックのみとなった。
ウォータージャケットの掃除をしなくては。

この機会に ピストンリングの働きを勉強しておこう。
圧縮を保ったり、ピストンの熱を逃がしたり、オイル膜の厚みを調整したりと、エンジンにとって とっても大事なパーツ。


メインベアリングなどの消耗具合のチェックは また後日に。


すでにパーツは届いています。
 ドイツのWallothから4日で届いた!早いな~ 
でもイーベイで買ったピストンリングセットはまだ届かない。