地元の2002tii整備10 MTオイルとデフオイル交換2025年03月09日 14時32分44秒

昨日抜いたMTオイル。


ひと晩置くと、銀色の金属粉がオイル受けに沈殿してました。
一般的には、シフトチェンジの際にギア回転を合わせる「シンクロリング」が先に摩耗していくとは思いますが・・・はたしてこれは・・・?

ドレン穴から指を突っ込んで触ってみると 底面にやはり金属粉が沈殿してますね

ギアボックスの中は掃除できないので
このままドレン穴を塞ぎます。
漏れてこないように シールテープ+ウルトラカッパー。

同じく75w-90もありますが、スコスコ入るというより 保護性能を優先し 硬めの80Wを選択。
BMW2002では デフオイルやステアリングギアボックスにも使えます。
この寒い時期はかたいオイルなので 湯煎して オイルを柔らかくします。


シャンプーの容器の手押しポンプでシコシコ入れていきます。

フィラープラグ穴から入れます。
湯煎したのでスコスコ入ってきます。
約1L入ります。

フレキシブルカメラでギアボックスの中をのぞいてみました。
MTオイルがギアを浸しています。

シフトフォーク部分。
真鍮色のものがシンクロリングです。
マルニには4個入っています。
シフトチェンジの際にガリっとギアがかじるようなかすかな感覚が出だしたら
このシンクロリングの内側(テーパー状になっている)が 摩耗していることが多いです。
昔乗っていたE30のMT車で そういう症状が出だしたので
ミッションを分解してシンクロ交換したことがあります。
マルニのシンクロリングはワロスで買えます。



ギア歯車 妙なカジリあとなどもないですね

歯の欠けもありません
歯車同士のアタリ部分。適正。

ただ、この部分が気になった。もとから こうなっているんだろうか?


画像で見ると 形状から言って
どうも インプットシャフトのここかなぁ?
位置から言っても、どうもここみたいな感じ。

リペアキット としてあることから 結構摩耗する部品なんでしょう。
欠品のパーツですから 今後、無理なギアの押し込みはやめたほうが無難です。
いまのところ 致命的ではないと思うので 
上手いシフトチェンジで大事に乗ってください。


フィラープラグの位置までオイルを入れたので シールテープを巻いたプラグを締めて完了。
ギアボックスのプラグには 漏れ止めのクラッシュワッシャはありません。


デフにいきます。デフのプラグには クラッシュワッシャが必要です。

シコシコとオイルを注入。硬めのオイルなので時間はかかる

フィーラープラグの口まで入ったらOK
約0.7リットル。

プラグを締めて終わり。
クラッシュワッシャに液体ガスケットも使用。

リアマフラーはANSA

でも、取付方法が これではアカン。
プラプラ状態なのでマフラーが振れちゃいます。
確かに テストランしたときにマフラーが振れている感覚と 何かに当たっているような音がありました。


新しいマルニ用のゴムハンガーと、マフラー取付ピース。

このように取り付けます。
これで だいぶ振れなくなる・・・ はずです。

前側のハンガーは本来の板の形状と違って棒状になっていますが・・・これでは取付ピースつかない。
ここはこれでも まぁ・・・・仕方ないだろう。


リアマフラーは矢印の部分で抜けるのだが
かなり錆びていて もう固着しているような感じに見える。
これの状態で リアマフラーを抜くのは かなり難儀するだろうなぁと予測。
もし 差し込んだときに 固着防止のスレッドコンパウンドが塗ってあれば
問題なく抜けるとは思うが。


赤さびたのが気になるので
レノバスプレーで赤さびを黒さびに転換しておく。
30分も経てば 赤さびが 真っ黒に変化します。

ANSAはなかなか勇ましい音のするマフラーです。
早朝ドライブでのエンジン始動は ちょっとご近所に気が引けるな^^;




ついでに下回り点検を。

スペアタイヤ収納部分に 深めの錆穴。
もしかして 貫通してるかもしれん。
トランクの中から スペアタイヤを外して 錆びてないか 今度点検しといてください。

ドライブシャフトのブーツ。
左右とも4か所、切れなどなし。


燃料ポンプとフィルター。
ホースにひどい劣化なし。

ホースの切れ端に亀裂あるも、まだ持ちそう。
次の車検時に ホース交換したほうがいいかな。



プロペラシャフトのセンターベアリング。
まだゴムが裂けてはいないが こまかいヒビが見られるので
2年持つかどうかは不明。

下に見える中間マフラーも 結構 全体的にさびてきているので
はやめのパーツ確保がいいかもしれんね。
次はステンレスにすればいいかも。ワロスで売ってます。

2002tii ギアボックス取外し2024年02月05日 11時33分50秒

立春も過ぎすこしづつ春に近づきつつあります。
まだ寒いですが 1月ほどではないので またレストア再開です。


今日はギアボックス(トランスミッション)を降ろします。



センターロッドが近いのでギアボックスを降ろすときに邪魔です。


ステアリングのテーパー嵌合を1か所外します

マル囲み部分を外したら、ロッドはとらなくとも下にずらしておけばいい


支えを入れたら、エンジンと結合してるボルト5~6本を外していく


分離 開始~



もう エンジン側からシャフトが抜けました

そのまま引きずり出して ギアボックスは取り外せました




エンジン側に残ったクラッチディスクセット
(クラッチディスクは この中に隠れてて まだ見えません)

クラッチディスクセットは 摩耗具合を見て 新品を買うかどうか 今後判断です



ギアボックス観察

ミッションオイル漏れ程度で、
ギアかじりなどもなくオーバーホールする必要はない状態

左側に見えるクラッチスレーブシリンダーは交換する予定



ペダルボックスに装着されている、クラッチマスターシリンダーも換えたいのだが、
いま欠品中・・・残念



レリーズベアリングもこの際 交換したい。
でもいまはワロスで欠品中なんだよな~ まぁまたそのうち入るだろう

これが悪くなるとクラッチ操作でガラガラと異音がするという。

1番がレリーズベアリング


アウトプット側 
当然、このゴム部品は交換します^^ 亀裂あるもんね

BMW2002A ATのシフトブラシ再び2023年07月16日 13時34分15秒

ATシフトのブラシ、前回の出来が気に食わなかったので
再チャレンジし 製作しなおしました。
完成品がこれ。


ブラシの材質を竹ブラシから トタン塗装用の刷毛に変更。
毛は細く しなやかになりました

5分硬化型エポキシ樹脂でブロックごとに接着して 固めていきます。

こちらはアルミ基材に 貼り付けています。
同パーツがもう出ないので 100%自作できるか試しています

片側 自作品完成。
やや白髪交じりが 雰囲気デスネ(笑)

毛足をはさみで切りそろえて タッピングネジで固定

いい感じです。


エンジン始動用の プッシュスイッチの組み込み。
シフトノブを一番奥のP位置に入れたときに シフトノブに押されて接点ONとなり、
スターターリレーへの回路がクローズになる。あとはキーをひねればスターターが回るしくみ。


材質を変更し、毛足を長くしたことで
ブラシ毛に 曲がり癖が つきにくくなりました。
これで 自分的には 満足いたしました^^

BMW2002A ATシフトゲートの植毛中・・・2023年06月19日 08時41分34秒

ATシフトレバーの根本のブラシ。
長年の使用でかなりお疲れ。


このパーツ「BRUSH for lever」は 新品で出ないのです。
(4、5番)

priceが0ってのは、在庫なしの意味。
かつてはあったんだろう。そのうちにまた入荷するかもしれない。



いったん全部切り取って ドリルで穴開け。
そこにホームセンターで買った竹ブラシの毛を植毛中するのです


シフトのここの根本部分。
ここからごみや異物が内部に入るのを防ぐのに役立つ。


この程度のパーツなら 金属板とブラシで 自作もできるだろう。
金属板2枚用意し、そこにブラシ毛をブチルゴムあたりでサンドイッチ、いい感じにまげて
あとはねじ止めの穴をあけるだけ、って感じかな。

BMW2002A ATポジション照明LED化とセンターコンソール製作12023年06月15日 13時37分23秒

ATのシフトインジケータの照明です
麦球が直列に入っていののを取り外し


LEDに変更。配線も新しくしました。



さすがに明るい^^

電気の消費、 わすかなもの。ほとんど0アンペアに近い


マスキングテープを貼って 明るさと色味を調整。
カバーフチの塗装剥げは 後日裏からブラックを塗装しよう


昼間/夜間にかかわらず、エンジンが掛かったら(キー位置:イグニッションONで)
いつも光っている配線とした。(空調コントロールパネル照明も同様)



そしていよいよセンターコンソールまわりのウッドパネル化に着手


段ボール紙からのシフト回りモデリング


そしてMDFでペースを制作


これをベースに 天然の銘木ツキ板を接着する計画。
まだ6月だが 今年の夏休みの工作だ。


パネルのサイズはだいたいとれたので


あとはシフト回りの取り付け骨格の製作に入ります。
サイドパネルも両側左右に取り付け、カーステも取り付けるので なかなか複雑だ。
よなよな デジカメ画像をもとに アイデアスケッチ・・・

BMW2002A ATシフトコンソール仮付け2023年02月02日 12時50分35秒

車検取得のため
ATシフト回りの組付けです。今回は仮の組付けです。


夜間照明の麦球2個。アースを取ります。

矢印の部分にキリカキがあるので少しねじって開いてシフトレバーをくぐらせます


取付は黄色い→2か所のねじ それと 青色の矢印の押さえ金具。


センターコンソールはクーラーユニットを組み込んで今回新たに作りなおすため
いまのところこんな感じで仮組し 車検通します。


シフトゲートに ごみ落下防止のための「ブラシ」は まだ植毛入れ替え 完成していません。^^;
コレね…なんて言ったっけ?そうそう、別名、「熟女のブラシ」(©オーナー様)
ドアのスキマ風防止のやつでも 代用できそうだが・・・
誠意 植毛中!(*´ε`*)



麦球のソケットを差し込む


ちゃんと光りました

ここにシフト位置の表示カバーをはめるだけ


フチの部分の塗装剥げで光が漏れてます。あとで黒塗料を塗ります。
運転席から見ると、麦球2個の位置のせいで R と 2 がやたらと光って見えちゃってますね・・・
にしやんはこういうとこ、妙に気になっちゃうんですよ・・・


マスキングテープを貼ってみる

こうすれば 全体が光って見えます。
暖かみのある色で いいじゃ~ん♪
ニュートラルは0の表示。ドライブはAの表示となっています。時代だね~
PRO...プロ?カップヌードルプロ?
このフォントも エンブレム2002に合わせているんでしょうね~



下の部分がら空きにて とりあえず適当な箱をはさみ・・

ハンカチでも巻いとけばカワイクおしゃれに(笑)
サイドブレーキの根元のゴムカバーもとりつけました。
シフトレバーとサイドブレーキのグリップ部分のビニルや新聞は 汚れないための保護です。
この春、オーナーさんに車をお返しするときに 剥がします。

BMW2002A ATシフト調整2023年01月22日 17時43分11秒

寒いですね~~大寒ですからね~
と ばかりも言っていられない、がんばっていきましょ~

ATのシフト関係の調整から。


まず、ATシフトレバーの軸の錆。
なるべくサンドペーパーで除去。
このまま銀でスプレーしようとも考えたが・・・

光沢が欲しくて アルミテープをぐるっと貼りました。
ここに錆があったなんて 気づくまい。^^

可動部の点検とグリスアップ


車体下。
ATのロッドとのリンク関節部分。

こちらはワッシャーや樹脂で自作のリンケージを作っていた
その記事は こちら


これを本来の樹脂成型品パーツに交換した。


グリスアップして これで本来の姿に。
まぁここは動かせば動かすほどすり減る箇所ですから 消耗品ですね。
でも最悪 ホームセンタにあるもので自作できるってこと。


もう一か所。
シフトゲートの段差のちょっと加工。
矢印の部分にさらにもう一段 段差を作った。

パーキングの位置の一番「奥まったところ」に、パーキング位置でがっちり固定できるようにしたかった。

パーキングの位置がゆるゆるなんで。^^;
シフトレバーをしっかり奥まで入れれば、「カチッ」とはまるところを作ったので
底の位置でのみ エンジンが始動できるようにした。
リバース「R」にシフトを入れるときは、手元のレバーボタンを押し込むことでRの高い段差に乗ることができる。ひざや手が不意にシフトレバーに触れて、走行中に勝手にリバースに入らないようにするための仕組みですね。こんな数ミリの段差による安全装置。


シフトの軸と、この段差の位置がぴったりくるように 調整しなければならない。

当然、以前記事にした、ATにねじ込んであるシフトポジションスイッチの調整も必要です。
ここはテスターですいっちがちゃんと通電していることを確認します。


なんか細かい話になりましたが
これをしっかりしておかないと エンジンのかからない車になっちゃいますよ^^

BMW2002A オートマミッション3HP12のオーバーホール5 アウトプットシャフト編2022年11月05日 11時05分25秒

ZF 3HP12 のクラッチ群よりも後ろ側をばらしてみる



特段 OHするところもなく 整備としてはアウトプットシャフトのオイルシールを交換するぐらいではないだろうか。

高級オイルシールは モノタロウで買えます。


交換前の古びたオイルシール

ここの深さをはかっておきます

嵌めるときも同じ深さで 3mm

シールプーラーを使い てこの原理で外します

破壊前提ですね シールはもろくなっていて、いじってると砕け散りました

ベアリングが見えます 異音がなければこのままで再使用

シールの打ち込みは 塩ビ管で。

均等に入りました。

ファクトリーマニュアルではAは3ミリにせよとある。4mmでも問題なかろう。
フランジがリップに当たらないようにするためだろう

余計なことしてますが 液体ガスケット塗布しといた


カバーを外してみました

これ以上分解もしない。
ガバナは遠心力を使うATの油圧制御のパーツです。


スピードメータードライブギアは このように上下にフリーに動きます 
ピンでとめてあるわけでもなし。
このあとアウトプットフランジにて押さえつけられて固定されるので これでいいのです

ガスケットを作りました 0.5mm厚



カバーをはめて スピードメータードライブギアがケースに取り付けてるドリブンギアにちゃんとかんだことを核にしてから
13ミリボルトやナットを23Nmで締める


アウトプットフランジとオイルシールのあたり面は目の細かい耐水ペーパーできれいにしたあと
軽くATFをぬっておいてから オイルシールのリップを痛めないようにしてそっと入れる

フランジしめつけナットを手で軽く締めた

30ミリソケットでアウトプットフランジをナットで締めこみます。100Nm
またもや回り止めにチェーンバイスが活躍。この道具、ほんとにいいわ。


このブラケットはマフラーハンガーを支えるもの。ATのケースに2か所 共締めになります

           ↓こんな感じに取り付けます


30ミリ カラーナットをしめたら


緩みどめのリングをはめます。
リングのフチの方を ペンチで6か所ほど均等に外側に向けてちょいっと曲げておいて(こうすることでフランジ側に食い込む)から、かるく30ミリソケットで叩き込む。これでリングはフランジにかみこむので取れなくなります。

叩き込んだ後は、フランジの切りかきにポンチします。これでナットはゆるまないでしょう。
何回か再利用できると思いますよ。


組上り

スピードメータードリブンギア

こういう断面図 ここのオイルシールが欠品中


ケーブル差し込むときに 外側に筒状のケースがある

ケーブルの先はこうなっている
横のねじ穴からM8ボルトをねじ込んで ケーブル先端の丸くえぐってあるところにはまり
ケーブルの抜け防止となっている

差し込んだあと、液体ガスケットぬりをし、13ミリのロックボルトを通して締める(これで抜けなくなる)。
ここにもオイル漏れ止めの銅ワッシャ。


このようになります。マルニのスピードメーターケーブルはMT,ATともにまだ新品が出ます。

BMW2002A オートマミッション3HP12のオーバーホール4 クラッチ編3(組立)2022年11月03日 19時42分34秒





ではZF 3HP12 くみたてていきます。
真ん中のローラ^ベアリングの上にはワッシャが乗りますが、プラネタリーギア側の方にくっつけてあります。

左右に長い回り止めを入れます

20番のでかいリングを取り出し

20番のでかいリングを入れます

プラネタリーギアとりだして入れます。

赤い矢印がローラーベアリングに乗るワッシャです。

プラネタリーギアをのせたら 6本のピンとスプリングを立てます

Dクラッチのディスク群

順番にフリクションディスクとアウターディスクをはめていきます。


クラッチDの7番 アウターディスクを入れます。これは穴の刑が小さいので、ピンしか通らず、スプリングの上にディスクが乗ります。
これにてクラッチDはおわり


続いてシリンダーを入れますが 上下があります。

矢印の穴2つ 下(バルブボディ側)に向くようにして入れます。

ファクトリーマニュアルと上下の記述 違うんだよね~ 
3Hp12には前期と後期の2タイプあるみたいだから その違いかな。




次はクラッチC’群です。
これらのパーツ


アウターディスクにも違いがあるので注意です
→の穴が狭いほうが7番 広いほうが13番

中央の歯車(14番)を入れたら、7番プレートをいれ、その上に 6つのスプリングをピンに通し載せます。
つまり、7番プレートの上に スプリングが乗っかることになります。(7番プレートの穴が狭いので ピンしか通りません)


続いて8番フリクションディスク、
その上に13番アウタープレート、
その上に8番フリクションディスクの順に入れます
(8番は写真矢印のとおり歯車にかみ合い、13番はスプリングピンにかみ合います。)
これでクラッチC’はおわり


次にクラッチC群

中央ギア(9番)を入れます これも表と裏があるので注意。

こっちが上になる。

次にでかいリング10番を入れる。 これも上下あり

でかいリング入りました

ここはこうなっているので・・・

四角いパーツを左右に1こづつ入れます。

左右に入れました

フリクションディスク8番を入れます

次にアウターディスク7番を入れ
その上に6の「穴あきリング」をピンにはめる。(6番リングはスプリングの上に乗ります)
これでクラッチCおわり

こうなっております。

次にシリンダを入れます

側面の穴が バルブボディ側に来るように

まっすぐ入れないと きついので ひっかかっちゃいますよ。
すこしづつ 上を押し 下を押しで 少しづつ 入れていきましょう
左右のキリカキが 先ほど入れた四角いパーツにぴったり合うように

穴の位置に注意

自作した特殊工具で シリンダを数ミリ押し込む(スプリングに乗っかっているのでシリンダは上下に動きます)

サークリップがはまればよし



ゴムスリーブを4個入れます


しっかり奥まで おしつけ このあとスプリングを入れて 輪止めでとめる


輪止めでスプリングを止めた

穴の向こう側に シリンダの穴があることになる。 スプリングの長さ決まってるので注意


最期にABクラッチパックを入れる これは載せるだけ かんたん





ガスケットを新調 (自作切り出し)

ガスケットシートは0.5mm厚

ポンプ組付け済みのベルハウジングを 13ミリボルトを23Nmで締めておわり


BMW2002A オートマミッション3HP12のオーバーホール3 クラッチ編2(クラッチ各部点検)2022年10月29日 13時11分18秒

3HP12の各部点検編です。

まずはA/Bクラッチケース。カシメタイプ。

洗浄しても特にごみなどは出なかったしこれで良し。

後端側には2本のオイルシールがはまっている。

ファクトリーマニュアルにはこの金属ケースのカシメを外すBMW専用工具の記載があった
分解したらこうなるんだっって感じで見ておく


3HP12には(たぶん初期のものには)金属ケースでカシメてないA/Bクラッチケースもあるみたいだ。

それはサークリップを外すだけで 分解できる。たぶんケースカシメタイプに変更なったのだろう。コストの関係?


C,C’クラッチのフリクションディスクは問題なしと思う。

Dクラッチの方も 2か所の摩擦材のはがれが認められたが このまま使う。



次はシリンダと呼ばれるパーツだが
クラッチDno7(プレート)との間にスラッジだまりあり。

もちろん洗浄

こういったバリも取っておく。摩擦が激しいのだろうか?

さてシリンダとよばれるゆえんは、上下に2枚の皿状のピストンが入っていて、油圧によって動くからだ。

手を押し当ててみて、軽くエアを吹きいれると、手ごたえで、皿ピストンが動くのがわかる。
油圧がかかるとクラッチディスク群を押し付けてギアをつなぐ役目のようだ。

エアを入れて開けてみた。手にしているのがピストン。内側と外側にシールリングが入っている。
このあとシール傷めないようにシリンダに戻しました。

プラネタリーギアセットは分解もできるのだが、動きはスムーズなのでこのまま洗浄だけとする。

次は組立編です。