BMW635CSI ワーニング点灯、配線修理2022年08月21日 20時46分03秒


BMW635CSIのチェックコントロールが点灯した。

エンジンオイルとウオッシャー液。
共にレベル以下になると 点灯して ドライバーに教えてくれるのだ


まずはウオッシャー液。確かに少ない。

取り合えず すこし補充。


イグニッションオンで確認すると ウオッシャー液警告は消えた。
残るはエンジンオイルだ。


フロントケースからオイル漏れしているのは知っている・・・。


フロントケースとエンジンブロックの間に入っているガスケットを交換しなければならない・・・
と思うだろうが、原因は一番上の部分だ


オイル漏れはこのチェーンテンショナースプリングのきわあたりが一番ひどそうだ。
となれば、外すのはアッパーケースだけで済むかも。


オイルをつぎ足しする。
缶の底に少し残っていたカストロールエッジを足す。


今回オイルレベルこれぐらいでチェクランプが点灯した


ここまで補充した


エンジンかけました。
はい、これでちゃんとワーニング消えましたですね。^^


ついでに、ブレーキフルードリザーバーの液量をモニターする配線を修理。
ご覧の通り配線が硬化して被覆が割れちゃっている


うちに来た時からこうだった。
被覆が熱影響などで劣化し カチカチになり パキンと割れる。


劣化した配線は ある程度のところでカットしちまう


新しいギボシ端子に付け替え。


もとあったゴムカバーをかぶせ


剥き出しの配線はコルゲートチューブで保護しておわり。

ここはエンジンルームを開けるたびに気になっていたが ようやく直せた。^^


マルニレストアの合間の E24プチメンテでした。

夏も終わりの早朝6352022年08月22日 14時05分09秒

朝も涼しくなってきました。
サンルーフ全開で走るのが気持ちいいです。


5分の暖気後に走り出す。




BMW2002A ステアリングギアボックスのギアオイル交換2022年08月23日 15時23分16秒


ステアリングギアボックスの中に入っているオイルを交換します。
ここはめったに交換しないと思うから、かなり汚れているだろうと予想。

赤いキャップを外し、上抜きします。


6ミリ以下のチューブでないと ギアの間をぬって 底にまで吸い口の先が達しません。
私は経年劣化でやや硬化したウオッシャー液のチューブを使いました。
底に達すると手ごたえでわかりますが20cmほどは入ります。


手指消毒用アルコール手押しポンプで 吸いあげてます。


出てきた・・・おお!


く、黒ずんでる!これは半世紀交換していないのではないか???


これぐらい抜けました。

粘度は90必要


デフにも入れた同じ カストロールのギアオイルを入れます。

新油は 綺麗ですね~

これぐらいでOK


キャップを締めて終わりです。^^
赤いキャップの横のナットを緩めて マイナスの溝が切ってある調整シャフトねじを 締めこむかゆるめるかで ハンドルの「遊びの調整」ができます。
中央付近でどうもハンドルの左右の遊びが大きいな~と思ったら、時計回しにシャフトねじ締めこんだら少しタイトになります。
今はこのままで 乗り出してから調整です。

BMW2002A スターター取付2022年08月23日 18時17分35秒

スターターを取り付けます。

AT側から2本のボルト、そして、エンジンブロックにステーで取り付けます。

スターター後端の取り付けステー。
塗装をはがしてあるボルト穴は、アースポイント。
つまりバッテリのマイナスとつなぐ箇所だ。接点に塗装があってはならない。

スターターへの配線。
茶色の被覆されたコードはスターターの50番端子へしっかりと差し込む。
ぶっとい赤い端子はバッテリのプラス端子から直接つなぐ。大電流が流れるので。

50番端子はイグニッションスイッチからの白/黒の配線。
キーをひねるとここに電流が流れ、コイルの力でモーターが起動する。

常時プラス電源が来ているので ここにレンチを握った手を突っ込むとショートしがちなので
しっかり絶縁する

さらにゴムシートをかぶせる。





一方のバッテリーのプラスターミナルの端子。



今後クーラーやら電動シートの電源を取るので 取り出しターミナルを使用



2002AはAT車なので スターターリレーの設定がある。(MTのマルニには無い。)


ATのシフトのポジションが パーキングかニュートラルになっていないと
キーをひねってもスターターが回らないようになっている。


このリレーはごく普通の4極リレー(30A)だ。
経年劣化で調子悪くなるので 新しくした方が良い。
エーモンのリレーに平端子つけてそれを指しても良い、あ、そうしよう。
BMW635CSI(AT)にもこのようにスターターリレーがあって、
最近スターターの調子が悪いので(スターターが途中で止まることがしばしばある)、635のリレーもエーモンに交換しよう。



そのマルニATのスターターリレーの位置は、ステアリングコラムの上、イグニッションスイッチの上あたりにある。


30Aの4極リレーです。
端子構成 (85アース 86コイル起動用プラス電源  87電装品(スタータ)へ  30電装品用プラス電源)


マルニATのエンジンスタートは 黄色で囲った部分がキモだ。



ちなみに635CIの場合は ペダルの足元、壁よりにある。
外したものは5極リレーだったが、マルニに使われておいた4極リレーに交換してもちゃんとエンジンがかかった。この6には間違ったリレーがついて居る。(まぁこれでも同じ動作なのですが)

BMW2002A 雨どいづくり2022年08月24日 12時52分12秒

バルクヘッド付近(ヒーターブロアやワイパ機構のあるところ)の雨水の流れ。
雨でなくても、例えば洗車をした時にボンネットにかかった水がここに落ちてくる。


合計3つのドレンがあります。左右と真ん中の3つ。


左右はそれぞれエンジンルームの隅に落ち そこから地面に水が流れるのでよいのだが・・・


問題真ん中の方だ。エンジンルームに水が落ちてくる。
ちょうどエンジンとATのベルハウジングの上に水が落ち、
ベルハウジングに空いている穴からベルハウジングの中、つまりトルコンがある部分へ水が流れていきそうなので。。。そうならないように雨水ドレンを作った。


古い曲がりのゴムホースを流用。



ドレンのホースを切りそろえ ちょうどいいプラスチック容器を受けにして
バルクヘッドから流れて来た水が ATのベルハウジングに入っていかないようにした。

何もしないと、雨水はベルハウジングに入っていってしまうだろう。たとえそうでなくとも、ATのベルハウジングをつたい、地面に落ちることになり、途中のセレクタースイッチのコネクタなどが水で濡れてしまうことになる。



ベルハウジングの中にはATのインプットシャフトやトルコンがあるので 水なんて入ってほしくないのだ。



ドレン設置後 雨水はこのように助手席側に流れていき


ホースの先の銅パイプ(これまた廃物利用)から地面に流れ落ちる仕組み。

エキゾーストパイプに水はかからない位置だ。

以外にこういう工作が 楽しいのだ。^^
この銅パイプの横に 今後さらに エアコンの室内機から出る水を排出するドレン配管を作るつもり。

BMW2002A オルタネータ配線2022年08月25日 06時46分38秒

オルタネータの配線をする

B端子の古びたゴムカバーを交換することにした


やっぱりプラス電源側は赤でないと


モノタロウで国産車用を購入




赤いB端子のある左半分の半月板の金属板の全部がプラスなんだけど。
ここをゴム板でカバーしたい・・・うん、しよう。
オルタにつながっている茶色のコードはアースで、エンジンブロックとつながっています。オルタはゴムブッシュを介してエンジンに取り付けられているので、コードでアースを取る必要がある。


コネクターに抜け防止のロックをかける。


70年代設計の車は、ボルテージレギュレータはセパレート式。
いまどきのレギュレータは小型化され オルタのなかに組み込まれている。
ボルテージレギュレータは オルタで発生した17Vぐらいの電圧を
13~14V程度の電圧に調整する機器。 


このボルテージレギュレータも消耗品と思っている。
これが壊れると、バッテリに17Vの過電圧が常にかかって発熱、バッテリ内の水が蒸発していく。メーターに警告は無く、そんなんで走れちゃうから怖い。やがてはバッテリが暴発するという話も。(自分のマルニで経験済み)
そんなんで、 バッテリ電圧をモニターする電圧計はつけたほうがいいだろう。正常ならエンジンがかかっていれば13~14Vの間を指す。これが14Vをアイドリングでも超えているとレギュレータの故障と考える。


今回 ボルテージレギュレータはまだ新しそうだったので再使用した。
最近交換したのだろう。

万が一に備えて予備に1個は持っておきたいパーツ。

最後に配線図。

BMW2002A インテークマニホールド取付2022年08月26日 06時15分53秒

インマニを取り付けます。





インテークポートの詰め物を外しました。半年ぶり。

インマニ、ドッキング


こちらの画像は約20か月前、2020年11月の様子です





8つのM8ナットを締め・・・


下部の1か所 ボルトナットをステーに緊結
画面の上の部分、オイルディップスティックのバーを固定するためステーでインマニに緊結


インマニとクーラントホースを接続


ここの接続部分ですが 漏れやすいんです。クーラントが。


口金がさびて痩せてきているため、ちょっとホースのサイズにぴったり来ない。
液体ガスケットを塗っておき

押し込むようにホースを接続しました。漏れてくれるな。


こちら側もホースをつけます。
いったんキャブレターを載せて スロットルリンクと干渉しないように取り付け

このホースはバルクヘッドを通って ヒーターコアの出口と接続


キャブのオートチョークのバイメタルを温めるクーラントホース2本も長さを考えて接続




エンジンルームも完成に近づきました。

あとは燃料jホース系統やバキューム系統、 電装品の配線作業を丁寧に進めます。

BMW2002A ペダルのカバーとブッシュ,アクセルリンクなど調整2022年08月27日 14時55分51秒

古びて擦り切れたブレーキぺダルのカバーです・・・

交換します


裏にワロスのマークが入っていた。


はめ込むだけ・・ですがけっこうきつい


もうひとつ、アクセルペダルのブッシュも交換する


樹脂パーツで長年の使用で このように擦り切れてくる


なかなか硬いので CRC吹いて このように押し込む


こういう風に はまってます
グリスを塗布しときます。


動きがスムーズに!

ペダルの室内側は完成。



次に 仮にキャブレターを装着し、アクセルペダルのリンケージ調整をします


まずアクセルペダルを矢印のキックダウンストップを 押し込むまでペダルを踏み込む。
キックダウンとは ATで急加速が欲しい時 ペダルをぐっと混んでシフトダウンしてやること。
このキックダウンストップはスイッチでもなんでもありません。中にスプリングが仕込まれていて
ペダルで押しこめば、1cmほど押し込まれるだけのものです。


適当な棒でペダルをめいっぱい押し込みます。
キックダウンストップを押し込んでしまうまでに。

アクセルレバーのリンケージロッド 取付

このようにスプリングと ロッククリップで組みます


車体下。ペダルを押し込んだ状態で ロッド先端がこのあたりまで下がってきます。
ステアリングロッドまで1cmほど。

アクセルリンクのレバーと ロッククリップでつなぎます。
可動部なので グリスを打っておいてからつなぐ



ロッドの根元、戻りスプリングをかけ 固定ナットを締めこんで、アクセルペダルの位置が決まります。

動かしてみて、ロッドがどこにも干渉しないことを確認します。



続いて、ATから来ているケーブルを アクセルリンクロッドつなぎます。
前述した キックダウンするためのケーブルです。
矢印同士をつなぎます


この調整方法が ヘインズのマニュアルに書いてありました。
フルスロットルの位置まで踏み込んだ状態で、ATからのケーブルワイヤが伸び切るようにして 接続しろとあります。
あとは運転しながら お好みでワイヤの長さを調整しろと・・・(笑)



フルスロットル状態で ATケーブルをめいっぱい引っ張ってやる。
届かなければ、ワイヤの長さを長くなるように調整ねじで調節してやる。



キャブを覗く。奥に見えるスロットルバタフライがほぼ垂直に立っており、フルスロットル位置です。
(手前のでかいバタフライはチョーク用なので関係ありません)

ケーブルとロッドはこのようなクリップピンで繋ぎます。

繋ぎました。



ん~~・・・ 
ケーブル、目一杯伸ばさざるをえなかったな~。


レストア前(下の画像)は、こんなにケーブル伸びてなかったのだが・・・。
1cmほど伸ばしたかな・・・これでいいんだろか?なんせATのマルニは今回が初めてなんで・・・




また、
ロッドのここにわざわざ戻りスプリングが組み込んであるが、何のためなんかな・・・??
急なアクセルワークでのショックを緩和するためのものか?
MT車には無いんだが、AT車ならではの理由があるんだろう・・・。
いずれにせよ、このロッドは先端のあたりが「二重構造」になってるってことだな?


スプリングいったん外して 動きを確認。確かに二重構造になっているね 回ります。
グリスアップしてスムーズに動くようにしておきました。
今後 運転中のアクセルワークに反応してどんな動きをするか フレキシブルブルカメラで録画して 観察しよう。


まぁこのあたりは、車検取得後、乗りながらキックダウンの いい位置を探ることにしよう。(マニュアル通りだ・・・)


BMW2002A キャブレターOH2022年08月28日 12時20分29秒

ソレックスDIDTAキャブレターを改めて点検、未着手のところも OHもします。
まずはクリーナーキャブで各ポートに吹きかけ、エア通し

この車がやってきたころに かんたんなOHもしたので 今回はそのまとめも記載。
いったんばらばらにし、各部の点検、各ポートのエア通しもしています。

ガスケットキット

お疲れの加速ポンプダイアフラム膜を交換
仮装ポンプはアクセルをぐっと踏むと ピュッと一時的にガソリンをキャブに増量して吹き出す装置です。
これで加速も良くなるかな


ガスケットも交換  …笑うドクロみたいだねぇ~
各ジェット類はクリーナキャブを吹きエア通しのみで、交換などしない。

フロート室に 沈殿ごみや 脱落物など なし!


これは知人のマルニのキャブを始めて開けたときの画像だが
こんな風にミクスチャーチューブが脱落していることがあるんだよ~ ほんとにホント


燃料カットオフソレノイドの動きも12V印加して動きを確認。OK



ニードルバルブは必ず交換。
ガソリンがオーバーフローするときは ここを疑う


フロート室のガソリン液面は 天井から19ミリに設定。
19ミリに達したら フロートがニードルバルブの弁を閉じてしまうので ガソリンがこれ以上フロート室に入ってこなくなる仕組み。これで油面の高さを一定に保っている。


次にオートチョーク機構。
チョーク回転数の設定ロッドで 長さを設定
この長さ超セルで コールドスタート時のアイドルの回転数を決定できます。2000回転ほどになるように。


オートチョークのカム機構の設定

古びたガスケットは捨てて 新たに切り出して製作


バイメタルコイルを通電で温める接点のつけ替え。 緑青さびふいてるし~

この部分、オートチョーク稼動時 12V来るので 誤って触れてショートしないよう ちゃんと端子を絶縁

チョークダイアフラムの穴あき発見!補修する 

ゴム系接着剤で補修 ここが破けるとオートチョークが効かなくなるんじゃないかなぁ


取付面のガスケット交換


スターティングバルブのバルブコーン外し
極寒地でのコールドスタート用の燃料増量装置だ

日本では不要なデバイスですから バルブコーンを外してしまって 機能しなくしちゃいます。


クーラーのための アイドルアップ装置のステー溶接は 先日お話しましたね


これで ちゃんと「いい混合気」を生み出してくれますように。


BMW2002A 燃料ライン完成2022年08月30日 20時15分34秒

燃料タンクにハイオクガソリンを20L入れました。


タンクの中はタンクシーラーで防錆コーティングしてあるのでもう大丈夫です。


燃料キャップですが 鍵付きのものをヤフオクで買い求めました。
これでロックがかけられます。


トランク内から室内を通る燃料ラインはもう完成している





今回はエンジンルームの作業。
オレンジのラインの入った内径6ミリの燃料ホースを見つけたのでそれを使う。


ワロスで買った燃料フィルター

樹脂製のため熱劣化で割れるため 車検ごとの交換をしてください。

次は燃料ポンプの取り付け。

ガスケットにウルトラカッパーを薄塗り

そして燃料ポンプにも。
残念ねがらこのタイプの燃料ポンプのパーツは出ないですね。
まぁ、なければ ミツバやニスモのトランク内に設置する電磁ポンプに 交換しちゃえばいいんですけどね。





三つ又の燃料バルブ


負圧がかかることでダイアフラムが働き 燃料バルブが開きます。
エンジン停止で閉じる。
このバルブはいまならワロスにパーツ出ていますので予備に買っておくべき。
やがてダイアフラム膜は破れちゃうので。。


リターン側のホースも接続
後日 ガソリンの噴出テストをするので まだキャブにはつながな