BMW2002A キャブレターOH2022年08月28日 12時20分29秒

ソレックスDIDTAキャブレターを改めて点検、未着手のところも OHもします。
まずはクリーナーキャブで各ポートに吹きかけ、エア通し

この車がやってきたころに かんたんなOHもしたので 今回はそのまとめも記載。
いったんばらばらにし、各部の点検、各ポートのエア通しもしています。

ガスケットキット

お疲れの加速ポンプダイアフラム膜を交換
仮装ポンプはアクセルをぐっと踏むと ピュッと一時的にガソリンをキャブに増量して吹き出す装置です。
これで加速も良くなるかな


ガスケットも交換  …笑うドクロみたいだねぇ~
各ジェット類はクリーナキャブを吹きエア通しのみで、交換などしない。

フロート室に 沈殿ごみや 脱落物など なし!


これは知人のマルニのキャブを始めて開けたときの画像だが
こんな風にミクスチャーチューブが脱落していることがあるんだよ~ ほんとにホント


燃料カットオフソレノイドの動きも12V印加して動きを確認。OK



ニードルバルブは必ず交換。
ガソリンがオーバーフローするときは ここを疑う


フロート室のガソリン液面は 天井から19ミリに設定。
19ミリに達したら フロートがニードルバルブの弁を閉じてしまうので ガソリンがこれ以上フロート室に入ってこなくなる仕組み。これで油面の高さを一定に保っている。


次にオートチョーク機構。
チョーク回転数の設定ロッドで 長さを設定
この長さ超セルで コールドスタート時のアイドルの回転数を決定できます。2000回転ほどになるように。


オートチョークのカム機構の設定

古びたガスケットは捨てて 新たに切り出して製作


バイメタルコイルを通電で温める接点のつけ替え。 緑青さびふいてるし~

この部分、オートチョーク稼動時 12V来るので 誤って触れてショートしないよう ちゃんと端子を絶縁

チョークダイアフラムの穴あき発見!補修する 

ゴム系接着剤で補修 ここが破けるとオートチョークが効かなくなるんじゃないかなぁ


取付面のガスケット交換


スターティングバルブのバルブコーン外し
極寒地でのコールドスタート用の燃料増量装置だ

日本では不要なデバイスですから バルブコーンを外してしまって 機能しなくしちゃいます。


クーラーのための アイドルアップ装置のステー溶接は 先日お話しましたね


これで ちゃんと「いい混合気」を生み出してくれますように。