丸テールBMW2002tii 修理 スロットルレバー取付2025年08月01日 15時25分08秒

後付けクーラーの制御で、チェンジマンRPMを取り付けて1100回転以下のアイドリング回転数ではクーラーを自動的にカットできるようになったのは良かったが、
アイドリング状態ではクーラーが効かない!ということが 以外に深刻だった。


どいうことかというと
たとえば

・始動後でのアイドリングでしばしクーラーを効かせておき、室内を涼しくしてから出発したい。(これ、よくあるよね~)

・夏の渋滞にはまり、ノロノロ運転のなかでもクーラーを効かせたい(アクセルを1100回転以上に踏み続けているのもツライわ~)。

・高速道路運転中にどうにも眠いのでパーキングエリアに入り クーラーを効かせたまま、涼しい車内でしばし眠りたい。(適度な休憩は必要だね~)

・停車中にクーラーの効いた涼しい車内でしばしスマホを使いたい。(これも最近よくある。行先のかき氷屋検索ね。)

・・・などなど
実際の運用では アイドリング状態でクーラーを効かせたいシーンは結構あるし、実用車なら常識。
1100回転以上になるようアクセルを踏んでいればクーラーは効くのだが、信号待ち中ならまだしも、そんなことずっと長い間できない。

そんな問題を解決すべく、
手動式のスロットルレバーを取りつける事にした。
要は、アクセルペダルではない他の何かで回転数を上げてやればいいってことだ。
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まずはヤフオク!でこういうものをゲット。
サイクル用のパーツ。ややビンテージ風のものをチョイス。^^


レバーの1つを 2ミリ鋼板の台座に溶接。

台座を黒塗装して完成。
直径1.5mmのワイヤは1mほどの長さがある。


センターコンソールのここに 3本のビスで固定する。
中心の「黒い樹脂ねじ締め」で、レバーの操作重さを調節可能。
レバーはしっかりと 操作できる。


こうなります。見た目はクロームですっきり 合ってます。

レバーからのワイヤはバルクヘッドの足元に開けた5mm穴からエンジンルームへ向かい、


穴から30cm上の位置にある2002tiiにしかないスロットルリンケージの6mm穴にねじ類で固定(グリスを塗って可動リンクにする)。
大きめのM6ワッシャ2枚でワイヤをサンドイッチ締めしつつ長さ調整、ピンと張る。
これだけで手動スロットルレバーの完成だ。

ではテスト。
エンジンをかけ、クーラーをONにし、レバーを上げてみる。


めいっぱい90度あげると回転はどこまで上がるのか?
おおっと!回転は3000回転まで上がった。当然クーラーもきいている。
まぁ、こんなに回転数上げる必要はないが・・・
90度めいっぱいでどこまで上がるのかチェックしたまで。
でも待てよ、3000まで上がるなら これは・・・
空いた高速道路での一時的なクルーズコントロール(手動式)にも使えるな!
3000回転なら時速90~100kmは出るもんね。


45度ぐらいにじわじわ戻すと。。
クーラーが効いた状態で 1200回転ぐらいに落ちた。
これなら エンジン音うるさくない。
アクセルを踏まないでも これならクーラーは動いたままだ。
停車中でも、ずっとクーラーが効き続けることになる。
ヤッター!
この状態のまま、1速でクラッチをつないで ノロノロ運転もできるね。


レバーの中心にある黒いねじの締めあげで、
レバーの操作感は「しっくりと重い」ので、レバーはこのままで動かない。
スロットルが勝手に戻ってしまうことはない。

必要ない時は、指先でチョイッと下げるだけでアイドリングは通常の500回転に落ちるというカンタン・アナログ操作だよ~。
フライ・バイ・ケーブル、
アナログ万歳!!


検討段階で どこにレバーを設置しようかと考えた末
結局シフトレバーのそばがいいだろうという結論でした。

チェンジマンRPMデジタルと アナログなスロットルレバーの組みあわせで
夏は復活したクーラーを上手く使ってほしい。

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夏休みの工作の宿題は早々に終了。
9月になって工作提出、美人の担任センセは何点くれるっかなぁ~(^^♪・・・
と、日々ワクワクして夏休みを過ごしたいわな(笑)

BMW2002tii修理 今度は冷却水漏れか!2025年08月02日 20時33分27秒

テストランに出たいなとおもっていたら 
ヒーターバルブからじわじわと水漏れだよ・・・
納車を明日に控えてのトラブル。
まぁ こんなもんだよ・・・・

冷却水を換えるなどして何か変化があると、
一番弱いところから たまらず ネをあげて漏れてくるもんだ。

ある意味、納車前にわかった良かったと
前向きに思いたい。

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では本日の予定を変更して 水漏れ修理作業開始。

まずはホースバンドを緩め
ワイヤーのリンケージを解きたいってことでヒーターバルブの向きを変える


ワイヤー接続を解くの後にして
ヒーターバルブをまずは取り外し。


あ~これだ。
この短いホースが裂けて じわじわ水漏れしたわけだ
凄い劣化具合だね。
まさか新車時からのホースじゃ・・・?


このホースの変形具合。
また、ヒーターボックスから出てくる このワイヤーを折っちゃあ イカンのよ。
これ折ったら、さらにさらに面倒なことになるから 慎重に外す・・・。


ホースは硬化して引き抜けないから
裂いていく


この劣化具合よ。笑うしかない


み~んな お疲れね~~~


右側のさ、エンジンルームとの隔壁に貼られた防音用ゴム板も だら~んとして。
それよりも、下の錆がひどいな・・・!

ダレきった防音材は はぎ取る!


じゃ~ん!
サビの隠れ場だったよ~~


でも 腐って穴が開く前に発見して 良かったね

これまた 嫌なもの見ちまったな~
はぁ~~・・・・
納車日は 延期だな~~

BMW2002tii修理 ヒータバルブ装着、リアの隠れサビ2025年08月03日 19時30分24秒

52年前の西ドイツ車、1973年式BMW2002tii 通称「丸テール」の修理も大詰め。


見つけちゃったバルクヘッドの「雨どい」の錆を補修する。
まずはワイヤブラシでなるべくサビを取る。

錆転換剤サビキラー(ガンブラック)50%希釈液を凝り込み。
オーナーさんに塗ってもらった。
乾燥後、もう1回塗り。
乾燥後、濃いめをさらに塗った。

サビキラーをオーナーさんに塗布してもらってる間に、
にしやんはヒーターバルブの固定ステーを鋼板で製作。
樹脂製の固定ステーはご覧のように まず100%割れますから。
これが無いと、ヒーターバルブが動いちゃって 操作レバーの操作感がしっくリ来ないのだ


翌日、サビキラー乾燥後、
プラサフをスプレーしたあと、さらに上塗りで灰色の2液ウレタン塗装。

そして最後に 銀スプレーをさっとふいといた。


何重にも塗装したのは、ここは水が溜まりやすく、常にじめじめしているところで
さびやすいから。
洗車したあとなどは、この雨どい部分の水も ふき取っておいてほしい。
ちなみに引っぺがした3ミリの防音ゴムシートは貼りつけないでこのままにしておく。
なくてもべつに問題ない。
ああいうものをつけると、また水がトラップされてじくじくしてサビのもとになる。



外した真鍮製のヒーターバルブはこの際ばらして オーリング2個を交換しておく。
オーバーホールはオーナーさんにも横で見てもらった。

オーバーホール後。ヒーターバルブの中身の状態は悪くはなかった。
グリスも塗ったのでしっくりといい感じでバルブが開閉します。


劣化したホースも交換し、ヒーターバルブも装着しました。
ひとことで簡単に言ってるが、狭い部分で、これがなかなか苦労する。
ゆうに1時間はかかった。

操作レバーにつながるワイヤを慎重に接続。
折れないで良かった・・・。 鏡は割れましたが・・・

の切り替え操作レバーはしっくり感が出て いい感じになった^^


雨どいの端っこに差し込んである排水ドレンゴムは 経年劣化でミイラみたいになっていた。見事な劣化具合だな!
「マルニ劣化パーツ博物館」に保管決定だ(笑)

新品と比較。笑える~~

上から差し込んでいく

ぴちっと収まりました。
この排水ドレンゴム、雨どいに左右真ん中と3つあるから、あと2つもできれば交換したいところ。

排水口は、このようにゴム管をかぶせて延長し、もっと下の方で排出させるようにした。
排水口の真下にあるクーラー配管の穴から 排水がかぶり伝って室内に水が入ってこないようにとの配慮だ。


テストランに備え バッテリーもこの際 しっかりパルス充電しとく。
なんと 現状60%だと!?
時々しか乗らない車は ときどきバッテリー充電してあげてね。

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タイヤをつける前に、タイヤハウス内の錆個所を 防錆しておく。



問題はココである
この裏!

発見しちゃった~~!進行中のサビ!

ドライバの先でこすると・・・塗装がパリパリ はがれまくる!

うひゃ~~~
こりゃあ・・・誰かが 錆の上からそのまま塗っちゃう「隠し塗装」しやがったな?!俺にはすぐわかるぜ!

けっこう来てるな~~^^:

こっちは?

ここもやべ~~
穴開いてるな~

こういう溶接個所が さびやすいんだよね。
デコボコだから水がなかなか逃げずにじくじくしている箇所。


とにかく パリパリはがれる塗装は落とす

ワイヤブラッシングしてなるべく錆を落としたあと、
サビキラー50%希釈液で 刷毛で洗うように擦りこんで錆転換開始。
進行中の赤錆を 安定したクロサビに化学変化させて 錆びの進行を止めてくれます。
上向いての作業だから 錆クズは降りかかるわ、塗装飛沫はかかるわで
も~大変。
眼球だけにはサビクズや液が入らないようにと防塵眼鏡をして目をつぶってやらないとイカン。


一発目は水で50%希釈したサビキラー液を 錆面凸凹に刷毛でこすりつけるように塗って しっかり浸透させることが大事!
ちょっと赤さびが 少し残って見えるが、あれは塗り残しだ・・・チッ

こっちは穴が開き始めてる。
右のカド。でもこの程度なら、穴ふさぎの補修は簡単。

サビキラー乾いたら、明日またもう一回、濃いめを塗ることにする。



マルニのトランク下面は マフラーの熱こもり+後輪の跳ね上げた水+排気ガスで錆びやすいのです。
オーナーさんはぜひチェックしてみて!
この裏側ね!





BMW2002tii丸テール修理 納車前テストラン2025年08月04日 14時23分51秒

昨晩からのバッテリー充電も完了。
助手席シートをつけ、タイヤをつけ空気圧を補充し
ジャッキダウン。
今日はテストランに出る。

その前に、サイドブレーキの調整をする。
13ノッチは多すぎるよ!

根元のゴムカーバーをめくり、ワイヤのロックナットを緩め、締めこんでいく。

根元の油汚れもクリーナーと歯ブラシで清掃しといた。

7~8ノッチぐらいが ちょうどいいね。


エンジン一発始動!
8分ほどはWURが働いてアイドリングは1200回転ほどで維持され、
その後、自動で600回転に落ちつく。この時点で水温は約60度となっている。
水温計では、ブルーゾーンをちょうど出たところだ。

始業点検、で見つかった不具合。
リバースライトがちらちらと点灯しているのだ・・・。
トランスミッションにねじ込んであるリバースライトスイッチの接触不良かな?
まぁ、リバースにいれたらしっかり点灯するので 今日はこのまま出る。
日中は明るいので後続車からはほとんど見えないが、夜間走行では目立つだろうなぁ・・・夜間パトカーの前を走ったら、必ず停められる。整備不良で減点だ。


もひとつ発見。ワイパーが動かないじゃーん・・・。
帰ったら コネクタ接点かリレーでも点検しよう。
丸テールでは このボタンを押し込んでワイパーを動かす。
角テールと違うところ。


クーラーON!昨日断線箇所を探し出して直したから、ちゃんと稼働している。
吹き出し口に段ボールで風向調整を作った(笑)
顔に風が当たり、すずしい!これいいな。

ハンドスロットルレバーも具合がいい。

では出発。 まずは郵便局で用事こなし。


ここでトラブル。
トリップメーターをゼロ設定したら、オドメーターもドリップも動かなくなっちゃった・・・
さっきまでは 動いていたのに。
まぁこの修理は先月も他のマルニでやっているから 多分メーターのあれが悪いんだろうと。


クーラーを効かすときは、必ず吹き出し口を締めること。外からの熱い空気を入れないように。
フロントガラスのレバー、なんか軽くて怪しい手ごたえだなぁ・・・・。
なにかヒーターボックス内部でおかしなことになってるな。

もちろんヒーターバルブもKALT位置に。
しか~し!
走行中 足もとから、熱い空気が押し込まれてくるんだこれが~~。
これではクーラーで冷やしていても意味がないではないか。
たぶん ヒーターボックスの足元開閉フラップが100%閉まっていないのと
昨日やった ヒータバルブのワイヤ調整がうまくいっていない。
だから隙間から ヒーターコアで温められた外気が走行の風圧で入ってくる。

とりあえず今は タオルを突っ込んでふさいでおこう。

こちらも軍手を突っ込んで 熱い空気が出てこないようにした。
明日早朝に フラップのワイヤ調整しよう。


熱い空気も入ってこなくなったので より冷えるようになったクーラー。
ただ、走行中の振動で 結構室内機の右側が上下にゆれるなぁ
グローブボックスにつけてある取付ステーが 弱っちいからなぁ・・ 
支え棒でも 入れるかなぁ 
こういう風に振動が大きいってのは、徐々に機械を壊していくもんなんですよ。



40度近い酷暑日でのクーラーテストだが
吹き出し口で10度以下、最高5℃まで冷えるなら、100点満点だ!
さすがR12フロンガス。冷えは強烈だ。
すいた田舎道路を2000回転あたりで流していれば
ラジエターの前にあるコンデンサに風が当たりR12ガスが効率よく液化するので、良く冷えるようになる。
アイドリング状態だと、こうはいかず、冷えは15度ぐらいになってしまう。(それでも十分ですが)



さて クーラーを効かせて運転して感じることは、、
「パワーがコンプレッサーに持っていかれてる感が強い」ことだ。
ベルト駆動方式のクーラーコンプレッサーの宿命だが
重たいものをエンジンが回してる、という感じで、
エンジンをブン回すときの気持ち良さは、そがれてしまっている。
まぁそれと引き換えに、この涼しさを得ているわけで 文句は言えないのだが。


ちなみにこのパワーロス感覚がどうにも嫌な場合は対策として
・クーラーの要らない季節や時間帯にのみ運転する。 これ無料だが クーラー復活させた意味が無い。
・ベルト駆動しない電動コンプレッサー&80アンペア以上のハイパワーオルタネーターに交換する 約20万の出費となる。
さぁどうする???



コンプの負荷が大きいからクラッチ切った後の回転落ちも早いので、アクセルワークも忙しく、運転も ついぎくしゃくしがちだ。
そこで、クーラーを使うときは 最初からハンドスロットルで回転を上げておくとぎくしゃくしないで運転しやすくなることがわかった。
これぐらいにあげておくとよい。コンプが稼働した状態でアイドル回転1200ぐらいにする。
これ付けて良かったわ!



酷暑で気温40度近いからか 水温はさすがに高めを差しており、80~100度のあたりを指していた。
走行して風を当てていれば 水温は80~90あたりで 水温計の水平~ちょっと上をうろうろ。
アイドリングが多いと、もう少し針があがって100度近くになるので 酷暑日の渋滞には注意だ。

でもエンジン冷却系は、ウォーターポンプやサーモスタット80度タイプに加え、冷却水自体も新品に交換しているので、根本的に安心感がある。
あとはラジエターキャップだけを はやく新品に交換していただきたい。


酷暑の中を走るときは 走るルートを選ぶことだ。
僕のお勧めは、酷暑の日はマルニで走らないこと。


40度近い酷暑の中、テストラン2時間完了。
エンストやトラブルなし!


圧倒的に、エンストが無いという安心感があるのは、
やはり点火系統をフルトラ式にアップグレードしたおかげだろう。
加速も力強く、なによりアイドリングが超安定している。^^
気温が下がり、クーラーがいらない時期のドライブはさぞいいことだろう。


あと、マニュアルミッションオイルも新品に入れ替えたので、以前よりは格段にシフトチェンジしやすくなった。もっと走り込めば なじんで よくなるのではないだろうか。





BMW2002tii修理 ワイパ修理、ヒーターバルブ調整、納車2025年08月05日 18時07分34秒

昨日のテストランで判明した、ワイパーが動かない件。

直りました。^^

原因、ここのコネクタの接触不良。
接点復活剤を塗って抜き差しして 直った。



・・・って書いたら、3分で修理したって 思うでしょ。
実際、原因究明まで 4時間かかっている。


まずは配線図で予習。
仕組みを理解すること。

これがワイパーリレー。

その中身。

12Vをかけてリレー動作をチェックしたが、動作に問題は無かった。
ちゃんとスイッチングしている

次に断線のチェック。
全部の配線。

ワイパモータ―外して 安定化電源で12Vを印加し、単体での動作チェック。
問題なし。

ウインカーレバーの先にある押し込み式のワイパスイッチのチェック。問題なし。

過去になんか修理した痕跡あり。
多分予想だが、このケーズのカシメが緩んできて、ウインカー動作がうまくいかなくなったのもと思われる。ケースが浮き上がって、接点不良になるのだ。

以前にしやんが修理した丸テールも、同じようになっていたので
ケースが開かないように修理したことがある。
ウインカーが点灯しないなどの症状が起こったら、レバーの根元のケースをチェックしてみてほしい。



ついでに、ウインカーキャンセラーの修理。
昨日のテストランで、カーブで出したウインカーが自動で戻らなかったのだ。
シャフトにはめ込んである キャンセラーピースの位置がまずい。

キャンセラーピースとはこういうもの(ワロスで現在欠品中)



ウインカーのカチカチいう音も小さく、ウインカーを出し続けて走っていたことも。
キャンセラー位置を修正。
ウインカーレバー側に向けなければキャンセラーは働かない。
レバー根元の可動部にシリコングリス打ち。
動きもスムーズになるだろう。


以上のことをやって、消去法で 
あと考えられる原因はコネクタしかないやろ、ということで 先ほどのコネクタの接触不良を発見した次第。4時間。

おまけ
マルニの前期型、いわゆる「丸テール」は ワイパー操作が独特。
ウインカーレバーの先に押し込みスイッチがある。
後期型の角テールでは、これらの操作がワイパー1本に集約されています。



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次いこう

ヒーターボックスの足元フラップが完全に閉まらない件の修理。
フレキシブルカメラで覗いてみる。

ほんのわずかだが しまり切っていないね。

足もとフラップをもっと締めたいときは 止め金具を外して
このワイヤを引っ張ってやればいい。

はい、ワイヤを引くことで フラップが完全に閉まりました。


その状態でワイヤを固定しておわり。


つぎ。
ヒータバルブのほうも完全に閉まり切っていないから
レバーがKALT位置でも 熱い空気がヒーターボックスから出てくる件。

現状これ

ワイヤがたるんでいるな~。

ワイヤ調整後のヒーターバルブの動き

これで レバーがKALT位置で 室内に温められた空気が入って凝ることは無い。

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さいご。
走行中にクーラーの室内機がどうにも揺れちゃう件。
原因は 右側の吊り下げステーの取り付け剛性が弱いのだ。
そこで、「つっかえ棒」をアングルから作り

フロアに立てて

吊り下げのステーとボルトで共締めして 室内機を固定することで
走行中も 揺れないで、しっかり 固定された。


昨日ちらついていたリバースライトも、今日は問題なかった。
走行しているうちに、リバースライトスイッチが元に戻ったか?


以上のトラブルを修理して、本日オーナーさんに納車した。
オド&トリップメーター不動の修理は 次回に回すことにしました。


これでようやく、2002tiiのレストア作業に戻れます。


MY2002早朝ドライブ2025年08月06日 15時26分12秒

久しぶりのMY2002早朝ドライブ。
家から15分の 海水浴場にやってきました。
平日朝5時の海水浴場は誰もいません。
砂浜お掃除の 地元の方のみ。お疲れ様です。


今年もかき氷屋さん 出でるね^^
こんど食いにこよう。

砂浜が だいぶ削られたなぁ・・・
この時期 海水浴にはもう遅すぎるね 間違いなくクラゲに差されるわ
アカエイ注意の看板も立ててあった。


まだまだ クーラーのお世話になります。


コンプレッサーが小型のせいか、ほとんどパワーが喰われてる感が無いので
とても軽くひらひらと運転できるMY2002。


いまや電動コンプレッサーが主流になりつつあるのか、
ベルト駆動式コンプレッサーの新冷媒HFC-134aガスのクーラーキットはこんなに安くなってる。在庫処分っぽい。ねらい目や。
my2002にも ヤフオク!で買った こういうキットがついている。
買ったときは9万円ぐらいしたけどな。
2シーズン目の夏だが 未だ壊れてはいない。


このキットのほとんど軽自動車サイズの小型クーラーコンプレッサーだが
パワーも食わんし マルニの車内は 十分にこれで冷えます。
(ただし酷暑日はガラスからの熱さの入力に負ける)


対して電動コンプレッサーのクーラーキットはこの価格。
だけども、これを使う場合は コンプが50A程の電気を食うので
マルニの45Aオルタネーターを 少なくとも90Aぐらいのものにアップグレードしないといけないので、プラス7万となる・・・。


でもにしやんのお勧めは 昔ながらのベルト駆動タイプのコレや。
モノはしっかりしとる。

BMW2002tii フロアカーペット洗浄2025年08月08日 09時41分11秒

さて 地元の知人のマルニたちの修理も終わったし
2年前から預かってボランティア・レストア中のBMW2002tiiにとりかかる。


このマルニ、もとから純正カーペットが無かった。

防音の為か ニードルフェルトの上に ベージュ色のカーペットシート、そしてフロアマットが敷いてあるだけという、実にみずぼらしいものであった。

カーペット素材を購入して製作しようかと思いサンプルも取り寄せていた。
どうにも厚みがあっていまいち。それに値段が張る・・


オーナーさんに指示を仰いだところ、中古でも純正カーぺットがいいとのことで
ヤフオクで長らくウオッチリストに入れてあった2002の純正フロアカーペットをゲット。
24,000円したが、ちょうど出ていてよかったよ。
写真でもわかっていたが、実際見てみるとけっこう日焼けして 色落ちしている。
まぁこいうのは、「染めQ」でスプレーしてしまえばよい。


ペダルの穴が1個しかないので AT車のものらしい。
MT車用にもう一つ、穴を開けよう。

日焼け色落ちこそしているものの、破れや裂け、ひどい汚れが無いので
思ったよりは悪くない。これならイケルね。
実際、このフロアカーペットの上には
フロアマットや、シート、センターコンソールが乗って隠れてしまう。

実際にドライバーの目に触れるのは、日焼けした部分だけなのだ。
そこだけきれいに 染Qで着色してしまえばよいわけで。




先日の大雨も上がり晴れてきたので フロアカーペットの洗浄を行う。


まずはエアブローで埃を飛ばし、そのあと、水でまる洗い。
けっこう茶色い水が出てくる・・・けっこうほこりなどが溜まっているものだ。


あらかたきれいになったので シャンプーでごしごし。
油汚れを落とし、においも消したい。

そしてまた徹底的に水で洗い流す。

あとは気温30度のなか、1日干しておく。

染めQが届いたら スプレーして着色しよう。


防振/防音材を貼ったフロアの上に、さらに防音用としてチップクッションを敷いたあと
きれいにしたフロアマットをかぶせることになる。

BMW2002tii リアシート背もたれ錆取り2025年08月09日 11時48分32秒

染めQ ブルー 原液 1リットル 届きました

ちょっとフロアカーペットの色褪せた個所に塗ってみました。
うーむ・・・明るい青だな。ブラックを混ぜて濃いめに調色しないといかん。
ブルーが3,ブラックが1って割合かなぁ??

内張パネルの合皮にも塗ってみましたが
思う色よりも明るすぎる。
調色のために染めQブラックを追加注文しようにも
ショップが盆休みに入ってしまったから盆明け後の作業だ。



で、リアシートの背もたれのメンテをする。

とにかく裏側が ひどいのだ

スプリングやフレームがさびだらけで 合皮の裏打ちの綿も傷みがひどくて・・・
なんでこんなに なるのか??


トランクの部分が異様に錆びていたことも 関係あるかもしれない。
ここにたまった水気が隔壁の下の穴からシート側に入り込み、水気でムレムレになり
錆びて行ったのかもしれない。


とはいえ、リアシートの座面の方は そんなに傷んではいないんだよなぁ


まぁともかく
背もたれのほうの合皮を取り外し、骨だけにする


もう全部 さびだらけである。
しかしスプリングなどはまだ機能する。

取り外した合皮シートは 水で丸洗いした。

裏打ちの綿も 全部むしり取った。

むしり取った裏打ちの綿。
これ、劣化しちゃって 大量のホコリが出るのである。。。


フレームの錆取り開始。硬めのワイヤブラシでこする。


時間かかる~~ 疲れる~~


サビの酷いところは サンドブラストしちまえ

サビキラーで錆転換する。

刷毛で塗りこめていきます

サビキラー塗り完了

めっちゃ手間はかかったが
もう錆は発生しないだろう。

BEFORE

AFTER


シートの裏打ちは何か代わりのものを挟んで
その上から合皮のシートをかぶせよう。
そのあと、染めQで ブラックに近いネイビーブルーで着色する。


BMW2002tii リアシート背もたれ組立て2025年08月10日 10時10分24秒

リアシートの背もたれをくみ上げます。

マルニのトランクやボンネットに布団をしけば
 いい作業台になるんだよね^^

10mm厚チップクッションをカット。60cm*140cm
「チップク」はスポンジのこま切れを素材に整形されたものだが、
こういう見えない箇所の用途には 安くていい素材だよ。


背もたれフレームよりも少し大きめに。

フレームに バインド線で結んで数か所固定する。
合皮カバーをかけたときにずれなきゃそれでいい。

合皮のカバーをかぶせテンションをかけながらフレームの爪にひっかけるだけ。

シワにならないように パンと張る

ボリウムが欲しいところは ウエスを詰め込んだ


これでよ~し

お~け~


10mmチップクションが いい柔らかさを出してくれています。
少なくとも、以前のくたびれた背もたれよりは100倍良いくなった。
なにより 埃も出さんし、清潔になった^^


車体に仮に取り付けてみます。

おっけ~


まぁ リアシートに人を載せることはほとんど無いと思うがね・・・。
マルニの後部座席は 大人にはちと 足元が窮屈だからね。
リアシートの真ん中に小柄な一人乗せるぐらいは、なんとか。
あとは染めQが届いたら スプレーガンで着色塗装するだけだ。


そういえば
背もたれとリアガラスの間に 化粧ボードを作らねばならない。

ボードの型紙も作ってある。
合板を切りぬき、合成皮革で包んで製作することになる。

ばらす前は こんな感じであった。センターにクーラーの吹きだし口があった。
今回は、新しい17cmスピーカーを埋め込み、
中央には安全のためにハイマウント・ストップランプを取り付けるつもり。


ついでの作業。
燃料のリタ―ンラインや蒸散ガスのパイプも取付。

助手席のわきを通ってリアへ


冒頭で紹介した10mmチップクッションは 
フロアに防音材としても敷いています。


センタートンネルの上にヒーターボックスを取り付けて、
それからペダルボックスも取付せねばならん。
配線の束もエンジン側に通しておいて・・・
まだまだ やることいっぱいある。

BMW2002tii ヒーターボックスのオーバーホール5 本体組立て編2025年08月11日 12時58分05秒

2025年2月から もう半年たちましたか。

いよいよ組み立てて 車体に取り付けようと思います。

オーバーホールしたヒーターコアに ぐるりとエプトシーラーを巻く
気密性を高めるためと ボックス内でのガタツキを押さえるため。


開閉フラップにもエプトシーラー3mmを貼って 閉めたときの密閉度をたかめる。


操作ワイヤの取り付け。
足もとへの吹き出し、それと、フロントガラスへの吹き出し(デフロスタ)を
コントロールするものです。


こちらは  切替と 3段階のブロア風量調節レバー。


ちなみにワイヤは新しいステンレスのものに交換しました。


仮組したら いったん車体に仮付けします。


裏側のスキマを確認。
ガソリンのパイプに影響なしですね。


ヒーターバルブとクーラントホースの接続を確認。
自作したヒーターバルブの取り付けステーの微妙な位置決めを行う。
操作して問題が無いかチェック。


また外して 細かいところをを修正。 
ブロワの配線もする。
ファンが逆に回らないように、プラス/マイナスの配線は確認ずみだ。


あらかた仕上がったのですが 今日は時間切れ・・・。

フラップがちゃんと100%締まるかなどの開閉具合のワイヤ調整や
ヒーターバルブの取り付け位置調整など
細かい調整が必要で時間がかかります。