自分のBMW2002 アッパーマウントの劣化でハンドリングのトラブル2022年05月17日 07時00分00秒

預かってレストア中の2002オートマと並行して
自分の4MTマルニも車検取得に向けて整備している。

前回述べた 完全アウトなショックアブソーバーのことと
ハンドリングのトラブルについて。


まず フロントのショックアブソーバー。

この車をヤフオクで20万で落札した時(2006年)当初からKONIのショックが入っていた。
ショック減衰力を変化させることができるという アジャスタブル機能がついているらしい。

BMW 1502, 1600-2, 1602, 1802, 2002
incl. Ti, Tii and Turbo 66-77
KONI
Sport  Front 86-1519
Sport  Rear 80-1868


しかし、今回取り外してみて、フロント右側のショック、
やじるしの部分から中のオイルが漏れだしてきていた!もう、完全にアウトだ。

立てておいても、どんどん油でてきます。
そういえば、レストア後のしばらくしてから、
ストラットから油が染み出でいたのはこれが原因だったのか。


ということで、フロントショックを交換したいが、
ここはしばらく、預かっているBMW2002Aのほうから外した オリジナルの赤ショックを
検証がてら装着してみようかと思っている。
赤ショックはそれなりに手ごたえはあるものの、
かなり前のものだから あまり期待もできないのだが 油漏れしているショックよりはまともだろう。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

で、本題はここからだ。
アッパーマウントの劣化とハンドリングの悪化の関係について。

自分のマルニはある時点から ハンドルをきると「何かに引っかかる感じ」があった。
そのうち、かなりハンドリングが重たくなってしまい、まともにハンドルが切れなくなった。
しかしジャッキアップすると、何の問題もなくハンドルがかるく操作できる。
車重がかかると ハンドルは重たくなり、引っ掛かりを感じるのた。
その原因は 劣化したアッパーマウントだった。

これその問題の自分のマルニから外したアッパーマウント。
2006-2008年のレストアで交換したから14年は使っているものだ。
矢印のところを見てほしい。
赤くさびがついているように見え。これは何かとこすれてしまい、鉄粉がさびている跡だ。
3つあるうちの取り付けボルトの頭が 削れてしまっている。

スプリング受けのカサの部分と接触して こすれ合って 削れてしまっている

本来ならお互い 接触してはいけないところだ。
写真では接触していないが、車に取り付けて車重がかかると、マウントのゴムが変形して
接触してしまうんだろう。


ハンドリングが異常に重い原因は、アッパーマウントと、スプリング受けが接触していて摩擦抵抗となっていたためだった。

で、なんでこうなったかというと、アッパーマウントの劣化により 接触が起きたということだった。

この画像を見てほしい。
左が新品のアッパーマウント、右が問題の接触するほどに劣化したマウント。
劣化というのは 具体的に、マウントのゴムが上方向に変形移動してしまったということだ、
その移動量は新品と比較して 6~7ミリもあった。

マウントのゴムがどんどん劣化で変形していって
やがてスプリングうけと接触するまでになり、摩擦抵抗となった。
つまり、アッパーマウントの劣化がすすむと、突き上げがひどくなるなどの乗り心地の悪化だけではなく、最終的に、ステアリング操作にも悪影響を及ぼすということがわかった。


こちらの画像は、アッパーマウントの劣化の具合がよくわかる画像だ。
左が新品、中がレストア中の2002Aから取り外したもの、右がハンドリングトラブルの起こったもの。
右に行くほどに、マウントのゴムが変形していっているのがわかると思う。


アッパーマウントはゴム部分にひびわれがあるかないかでよく劣化具合を判断することが多いが、
実は、ゴム部分の変形量を見ないといけないということだ。
もちろんこちら側の面は見えないので、
この反対側でどのぐらいゴム部分が持ち上がってきているかが判断の目安になると思う。
新品の状態から比較して、6~7ミリ上がったらマウントは終わりだと思う。

また、今回は、完全にアウトとなったショックアブソーバーの影響もあるかと思う。
抜けたショックが本来の仕事をしないので、負担がマウントのゴムにかかってしまい、
ゴムの移動が速くすすんだとも考えられる。


アッパーマウントはゴム部分のリフト量をみておいて バンプラバーと一緒にセットで交換してしまったほうがいい。そのときにショックアブソーバーも点検するようにしたらいいと思う。
※価格は2022.5.17時点

コメント

_ 20tii_nao ― 2022年05月17日 17時31分36秒

にしやんさん 毎回有用な情報を提供いただきまして有難うございます。
ストラットアッパーマウントの劣化に伴う障害につきましては、過去にご回答をいただいておりましたが、今回ブログにアップして頂いた新旧パーツのビフォアー・アフター画像を拝見して同部品の重要性を改めて理解することが出来ました。
アッパーマウントのパーツは既に取り寄せているのですが、エンジンルーム側(キャップがかぶさる部分)のゴム部分の形状(長さ)が新品と実車のそれとでは明らかな違いがあり、発注をミスったのかなと思案していたところでした。(伸びていくのですね)
新品の状態から6〜7mm伸長したら部品寿命とのご指摘ですが、同部品を交換後、車重が加わった状況での上部ゴム部分のリフト量(状態)をお教えいただければ幸いです。

_ にしやん ― 2022年05月17日 21時07分13秒

20tii_naoさん
マウントのトップのリフト量は今週末にでもショックを入れて組み込み作業のうえ ブログ記事にいたします。
自分としては長年なぞだった(ってか、まよストラット分解点検しろよって話ですが)原因がわかってすっきり!です。^^

_ にしやん ― 2022年05月28日 08時07分35秒

>新品の状態から6〜7mm伸長したら部品寿命とのご指摘ですが、同部品を交換後、車重が加わった状況での上部ゴム部分のリフト量(状態)をお教えいただければ幸いです。

車重がかかった状態で計測してみました。
新品状態のマウントの 肩の鉄部から マウントの一番高いところまで 高さを計測してみたら11ミリでした。
ちなみにジャッキアップした状態で、車重がかかっていない状態では8ミリでした。
車重がかかると マウントのゴム部分が3ミリ分リフトしたという事ですね。
詳しくは2022.5./28のブログ記事で書きます。

_ 02tii_nao ― 2022年05月28日 19時07分21秒

にしやんさん 5/28付のブログ拝見いたしました、情報提供有難うございました。
具体的な数値をご教示いただきましたことは、自車の維持整備作業においてこの上ないデータを得られたものと感謝です。
因みに、現車におけるそれは左右とも約16mm(ヒビ割れ状態で)でした。
HaynesやAutoBook等のマニュアル本からは整備・交換作業の手法についてはある程度理解することが可能なのですが、にしやんさんのブログ情報ではこれらの作業のビフォーアフター(車両各状態の現状→不具合の特定→対策)の過程を記録・配信して頂いておりますので、この上ないマニュアルとして参考にさせていただいております。

_ にしやん ― 2022年05月29日 21時21分21秒

02tii_naoさん ありがとうございます。
高さ計測に加え タイヤハウスに手を差し込んで 隙間を触って確認するというのもアリですね。
スプリングの端の部分が、一番盛り上がっているので ややタイヤを切った状態で触ってみるのがいいかと思います。
自分のブログは自分のための備忘録的な意味合いもあります。
後で必ず細かいところ忘れちゃうんですね、これが。
あと、交換してどうなった、整備してどういう状態になった、ということも記録するようにしています。いろんな整備記録をネットで見ますが、後の結果が知りたいのに、整備したことしか書いてないことも多いのです。
今後ともご指導宜しくお願い致します。

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