BMW2002tii マスターシリンダーのオーバーホール ― 2025年11月25日 09時42分04秒
レストア中のBMW2002tiiのブレーキ マスターシリンダーのオーバーホール。
ここにある部品ですね。
四輪ブレーキの心臓部であり
ブレーキペダルで踏んだ力がマスターシリンダーで強大な油圧を作り出すことができる。
これによって 車は止まる事が出来る。
キャブ仕様の2002は約100馬力の出力、
インジェクションのtiiは130馬力なので、より大きなストッピングパワーを
出せるように、マスターシリンダーも少し大きいものが使われている。
比較すると、キャブ用は直径20ミリ、tii用が直径が23ミリと太い。
これを分解して 中身の大事なラバーカップシールを新品に交換する。
ブレーキフルードまみれになるのでトレイの上で。
手もニトリルグローブ必須。
ちなみにマスターシリンダーの新品はワロスでは在庫なしだが
オーバーホールに必要なリペアキットをワロスから入手。
実際に届いたもの

さっそくマスターシリンダー分解。
何がどこにはまっていたか、よく記録しておくこと。
ストップボルトをぬくと
プライマリピストンを引きだすことができる
23と刻印があるのがtii用マスター。(キャブ車用マスターは20の刻印)
中のピストン径。
ここが23ってことかな
2本のピストンに、スプリングと、ピストンシール4つ
セカンダリピストンはいったんねじを外しスプリングを開放します
2対分離してから ピストンシールを交換する
ねじを再びねじ込むときは スプリング反力があり ちょっと工夫が必要
プライマリは スプリングの分離は簡単
気を付ける箇所、これ。
囲みの3個を、矢印の1個で代用するリペアキットとなっている。
分解したら、マスターシリンダーの内壁を良~くチェック!
錆びてないか?傷が無いか?分解取外しの際も 内壁に傷をつけないように!
もし傷などあれば油圧抜けの原因となるので、そういうマスターシリンダは使わず
新品を買うように!
プライマリピストンのシール交換をする
油圧を保持する、肝心かなめのピストンシールを
ピストンに傷をつけないように外す。
新しいピストンシールにブレーキ整備専用のラバーグリスをまぶし、
滑りを良くしてから
これまたよくすべるようにした円錐形のインストーラーを使ってはめ込む。
インストーラーはシンナー用の注ぎ口をカットして代用
これを4つ交換する。
シールはぜったいに破いたり傷をつけないように!
マスターシリンダの内壁もきれいに掃除してラバーグリスを塗っておく。
これから慎重に 内部に組みいれる。
内壁の最終チェック
ラバーグリスを薄~く塗っておく
プライマリピストンを木の丸棒で奥まで押し込みつつつ、スプリングの力で飛び出てこないように ストップボルトを入れて止める。
ストップボルト用の銅ワッシャの交換も忘れずに
(ブレーキフルードの漏れ防止)
セカンダリピストンも組み込んで・・・必要なワッシャやシールを入れます。
止めワッシャとCリングの輪止めをスナップリングプライヤではめれば
もうピストンは飛び出さない。
完了!
試しにプッシュロッドを押してみて、ちゃんと元の位置にひっかかり感無く戻ってくればOK
最期にリザーバータンクをつけて ブレーキフルードDOT4を満たす。
そしてマスターシリンダー内のエア抜き作業を行う。
何度もプッシュロッドをシコシコと奥までおしこんで、リザーバータンクに泡が出なくなったら完了だ。
車体に取付時まで この状態でブレーキフルードを満たした状態で保管しておこう。
マスターシリンダーのOHって 滅多にすることはないのだが、
半世紀たったような旧車なら ピストンシールは確実にへたっているはずなんで
一度はマスターシリンダーをオーバーホールしてやりたいものだ。
目立たずとっても地味なメンテなんですが、
安全にとっても とっても大事なメンテナンスだとおもいます。
ついでにキャリパーのピストンシール交換もすれば 完璧ですね。
オーナーはえてして外装のパーツのドレスアップやマフラーのグレードアップ、キャブのパワーアップ、タイヤやホイール、ブレーキパッドの交換などに目が向きがちですが こういったインサイドの部分は気にされないもの (まず、わからないと思う)。
むしろメカニックや主治医の方から、車検整備などを機に、そろそろマスターシリンダーをオーバーホールしておきましょうか、などとお勧めするような項目であろう。
毎回、車検に受かるだけの最低限の整備をしていては 旧車は維持しきれないのである。
車検のたびに、今回はここを早め整備やっていこう、と相談のうえ実施してことが大切だと思う。
そういった意味でも 旧車乗りの片の課題は 近場でいかにいい主治医を見つけるか?と、しっかりその整備メンテ予算を稼いでおくことである。
地味で目立たないが、大事なメンテ項目いくつか挙げてみよう。
【ブレーキ】
マスターシリンダーOH
キャリパーOH
リアホイールシリンダーOH
リアブレーキのシュー スキマ調整
サイドブレーキのノッチ調整
【エンジン】
バルブクリアランス調整
インジェクション車はインジェクションポンプのタイミングベルト交換
水温センダー交換
オイルプレッシャ―スイッチ交換
ラジエターキャップの定期的交換
冷却水の定期的交換
シリンダヘッド後端からヒーターバルブに向かうホースの点検
【点火系】
点火プラグギャップの点検
デスビキャップの点検
デスビシャフトの注油
ポイントギャップ調整(フルトラ点火にアップグレード済みの方は必要なし)
コンデンサ交換
【電装系】
ボルテージレギュレータの早め交換
バッテリ端子の清掃
各端子のチェック(錆やゆるみが無いか)
オルタネータのブッシュ交換
ヒューズボックスのホルダーをチェック
リレー等の交換
ハザードスイッチの早め交換(いきなり壊れます)
ワイパーリンクへのグリスアップ
【燃料系】
燃料フィルター交換
燃料ホース交換
燃料センダーの交換
トランクのコンテナーの燃料ホースの点検
給油口のゴムホースの破れが無いか
【空調系】
ヒーターバルブ点検 冷却水漏れはないか
ヒーターボックスのフラップ開度調整
【駆動系】
ドライブシャフトブーツの点検
センターベアリングの点検
ミッションオイル、デフオイルの交換
【排気系】
マフラーハンガーゴムの点検
・・いずれもここ数年にやったことばっかです。(笑)





























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