地元の2002tii整備9 配線手直し ― 2025年03月08日 14時04分19秒
オーナーさんから依頼された項目
バッテリ周りの配線の手直しです。
こちらは もともとの状態のプラス端子周辺。
プラス配線の取り方を やり直します。
バッテリのプラス端子に接続されているラインは
太い順に、
①スターターへつなぐ最も太いライン(赤いビニルテープで被覆)太さは16~22スケアぐらい。
②画像で手でつまんでいる6スケアの赤い太ライン。これはオルタネーターから充電されるライン&室内配線へ行くプラス線がひとつになったものです。(オルタのほかに、イグニッションスイッチや、ヘッドライトリレー、ヒューズ1番と2番を経由して室内ルームライト、シガーソケット、ハザードSWへと向かいます)
今回、古い被覆をむいて、②ラインのプラス端子を新しいものに付けなおし。
これをプラス端子のねじ部分に共締めします。
次に
エーモンのバッテリ電源取り出しターミナルを取付けます。
これは便利グッズです。
このターミナルに、他の電装品にプラス電源取り出したいものの端子をつなぎます。
もちろん端子は新しいものに付け替えています。
それぞれのラインにはヒューズがあります。
また コルゲートチューを巻いて厳重に被覆します。
最期は赤いカバーを取り付けて スッキリしました。
こういう感じになりました
スッキリ。
とにかくバッテリのプラスのラインは赤で統一し、目立たせて、ボディにショートしないようにシッカリ被覆します。
「ボディアース」といって、ボディ金属部はマイナス端子に接続されています。
車体ボディーの金属部分は みんな、どこもかしこもマイナス端子だという意識を持ってください。
車体ボディーの金属部分は みんな、どこもかしこもマイナス端子だという意識を持ってください。
新たに電装品をつけ足して、プラス配線を追加するときも、赤いラインを使って下さい。
さらにひと手間。
剥き出しになっているプラス側ターミナルの金属部分を隠すとともに
万が一、衝撃などでバッテリが前に動いた際に(バッテリは固定されているんですが)、
プラス端子がボディに接触してショートしないように、硬めのスポンジ緩衝材を押し込みます。
これはいつもにしやんが独自で安全のためにやっている事です。
電源取り出しターミナルに接続したのは
・ラジエター前にある電動ファンのプラス電源取り出しライン(ヒューズあり)
・室内オーディオの常時12V電源のプラス電源取り出しライン(ヒューズあり)
・室内オーディオの常時12V電源のプラス電源取り出しライン(ヒューズあり)
みんなコルゲートチューブを巻いて、タグもつけました。
ついでに 気になる箇所を補修します
ヘッドライトの裏あたり
こういったボディの穴に配線を通すときは ゴムのグロメットをはめるのが鉄則ですが
この車にはそれがなかったので コルゲートチューブを巻きました。
配線がこすれて、しまいにはボディ(マイナス端子につながってます)と配線がショートするのが怖い。
配線は常に こすれていないか?を注意してみます。
車は常に振動しているものですから、けっこう擦れているんですよ・・・
その裏側もチェック。
フロントグリル裏とはいえ 走れば雨風にさらされる箇所なんで しっかりコルゲートチューブを巻き。
プラプラして動く配線はそのままにせず 固定することです。
ライトの裏に見える銀色の箱は、CDI点火装置ユニット。
矢印の部分、コードをカットしたままで被覆してなかったから(アブね~~)絶縁しときました。
硬化してパリパリだった油圧センサー(スイッチ)の配線&端子を 新しいのものに付け替え。
このセンサーからの信号は メーター内の油圧警告灯(赤色)につながっています。
油圧が正常にかかっいると メーターの油圧警告灯は消えていますが
もし何らかの異常で油圧が下がると、このセンサー内のスイッチが入り、すぐにメーター内に警告ランプが赤く灯ります。
万が一運転中に油圧警告灯が点灯したら 安全な場所に車をすぐに停めて
エンジンをただちに停止してください。
油圧センサー横の デスビ内部もメンテ。
シャフト内部につめてある、小指の先ほどの小さなフェルトもだいぶかた~くなってしまっていたのですが
これにエンジンオイルを1、2滴だけ しみこませる(決して多く入れないでください)。
シャフトの下に隠れている、ガバナ進角装置を潤滑するためです。
また、ポイントの接点の掃除も実施。
(この車にはCDI点火装置が組み込まれています)
シャフトのカム山に 薄~くグリス塗布。
これも多すぎると、いい事が起こらない。
飛び散ったオイルやグリスがポイント接点を汚してしまい、とたんにエンジンが不調になりエンストしまくります。(経験済み)
さぁこれでよし、とローターをはめようとおもったら、
あれ~~・・・・何かが足りないなぁ?
この車、デスビ内のダストカバーが無いんだな・・・。
しょうがない、手持ちの中古カバーを出して 載せておきましょう。
この状態が正常なんです。
ちなみにこのローターはリミッター付きのローターです。
ある程度の高回転になったら遠心力で接点が離れて、プラグを点火しなくさせる仕組みです。
ポイントの周辺は 絶対に汚れて欲しくないので
このダストカバーが必要なんです。
次に。
ミッションオイルも交換するので 抜きます。
まずは オイルを入れるフィーラープラグを先に開ける。
17ミリのタカナットを使います。
そして次に、下のドレン穴をあけて排出。 この順番で。
万が一、上のフィラープラグが何かの理由で開かなかったら、
オイルを満たすことができなくなるからです。
おわ~!
けっこう金属カス模様が出るな~~~~
本来は黄金色の透明なオイルで こんな縞模様は出ません!
これは・・・・・ギアの摩耗が 推測されます。
ドレン穴から指をつっこんで側壁をこすってみれば 指先にけっこう灰色の金属汚れが付くと思われます。
ギアチェンジの扱いは シフトアップ/ダウンともに 回転を合わせることを念頭に置いて
もうちょっと優しくシフトチェンジした方がいいでしょう。
シフトアップ、ダウンの際は アクセルワークでギア同士の回転を合わせれば、シフトをゴリッ!と押し込まなくても スッと吸いこまれるように素直に入るものです。シンクロリングの働きで、そういうポイントが必ずあるので そのポイントを探るように優しくシフトチェンジしてください。
なんかこわいんだけど、続いてデフオイルも抜いてみます。
む~~~・・・・こちらも綺麗とは言えない。
本来は黄金色のサラダオイルみたいに透明なんですが。
(MTとデフは同じ専用オイルを使います)
ミッション、デフ、ともにオイル交換決定ですね。
このまま一晩かけてオイルを滴下させといて なるべく古いオイルは落とし、
明日新しいものを入れましょう。
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