BMW2002A セミトラ冷却と酷暑走行テスト2023年06月29日 13時20分01秒

白い箱が 点火系を強化するセミトラユニット。
ヤフオク!で個人の方が惜しみなく性能の良いものを製作したというものを12000円で買った。
こいつの性能がとんでもなく良くて、マルニの調子も良くなった。

「旧車 ポイント車に タイミングランプ付き 自作セミトラユニット 東芝FET 2SK2967使用 ヨタハチ N360など」

でヤフオク検索してみてください。

湿気を避けるべしという事で、室内のクーラーの横に張り付けている。
このセミトラユニットの中身はトランジスタ(東芝のMOSFET 2SK2967)。
これは発熱がたいへん少ないものいうことで 実際、走行中にアツアツにはならないのだが、
少しでも冷やしたいということで 今回、対策を講じた。

アルミのヒートシンクをアマゾンで買った。パソコンのCPUなどを冷やすパーツだ。

このように付属の両面シールでセミトラユニットに貼り付け

そこにコルゲートチューブとU字型ゴムホースで
そばにあるクーラーの冷気を導き、セミトラユニットを冷やす作戦


冷気を効率的にあてたいのでPPシートで整流版追加

設置完了 なんか ものものしいですが


気温32度の酷暑の中、テスト走行に出ます


おお!セミトラユニット 熱くない!いつもは熱くなりますが。
かなりヒートシンクに熱が逃げてます。
さらにクーラーの冷気があたるもんだから なお放熱されてる
ヒートシンクを指先で触ると 冷たいもん


試乗に出る前 ガレージで測ったセミトラユニットの温度が25度だったのが 
炎天下の走行をしても30度より上がりません


気温33度の炎天下でのアイドリング


室内はクーラーのおかげで涼しい!
コンプレッサーはオン/オフを繰り返し、良く冷やしてくれます
とくに 角にある丸型吹き出しがいいですね。左右に冷風を運べますので
室内に「熱い空気のよどみ」がなくなります。
やっぱりクーラーユニットをセンターに設置して正解でした。
冷風吹き出しがドライバーに近いので 快適に涼しく運転できます。


サイトグラスをみても 冷媒はいい感じに泡が混ざってぶくぶくしてます。
R134aを350g封入し、ワコーズのパワーエアコンプラスも入れました。
気持ち、もう少し冷媒入れてもいいかな?という感じですが、これで十分冷えるからこれで良し。



1時間ほど調子よく梅雨の晴れ間の炎天下(気温32℃)を走行する。
水温計はこれぐらいになった。

ちなみに2月(気温10℃ぐらい)では どんだけ走っても 水温はこのあたり。



炎天下での走行水温計レッドゾーンまで10ミリ。
これで実際 冷却水は 何度ぐらいなのでしょうか。

赤外線温度計で各部を 測ってみました。
ラジエターに行く水温センサーハウジング付近は91℃

ラジエターのアッパー部分は98℃ 
これからラジエターを下へ下へと通って冷やされます


71度で開くサーモスタットは75℃。(ノーマルのマルニは80度で開くサーモスタットですが、この2002Aには71度タイプをつけてます)
ちゃんと冷却水はラジエターで20℃以上は冷却できてますね。

排気側。
エキマニは最も熱いところ。1番シリンダ付近で216℃。ただしアイドリング時。
これが時速100㎞で連続走行すると 何度℃になるか 今後また測ってみよう


エキマニに今回設置した遮熱板。
その隣にあるクーラーの高圧ホースのキャップ101℃。
遮熱板1枚で 熱を半分にしてくれてますね。よかった



ここからは燃料系統。
キャブのフロート室64℃。



エンジンルームの燃料フィルタあたりは88℃。
やっぱエンジンルーム熱いな 断熱材を巻くか?
燃料フィルタを熱いエンジンルームに設置するのがいいのかどうかも 検討しなければならん
でもなるべくキャブの手前にフィルタ入れたいんだけど・・


残量75%のガソリンタンクは43℃。
ちょっと熱めの風呂のお湯並み。
けっこうガソリンは熱くなるもんですね。

真夏の運転で問題になるのがパーコレーション
ガソリンがホース屋キャブの中で気化しだして、エンジンの調子が悪くなる症状。
酷暑での運転はこれに注意。
走行中にエンジンのふけが悪くなってエンストしちゃいます。
そうなったらエンジンかからないので、ボンネットをあけて暫くエンジンルームを冷やすしかない。
エンジンルームが90度近いから、そこにガソリンを通過させれば やっぱガソリンは熱くなるよね~

パーコレーション防止対策としては、夏はなるべくガソリンは満タンにしておく。
暑い時は 長時間アイドリングしない。
できれば キャブ車は炎天下では乗らない。
ソレでも乗る…という場合はオイルクーラーみたいな燃料クーラーをつけると安心でしょうね。
保冷剤なんかをパックしたケースのなかに燃料ホースを通すか?とも思ったり?



ガレージに戻って そのままアイドリングさせて(クーラーつけたまま)
どこまで水温計が上がるかみていましたが
このあたりまででしたね。 レッドゾーンまで10ミリを切ったってとこ。
このときの周囲の気温は32度でした。
このあたりで 実際の水温は赤外線温度計でラジエターアッパーを測ってみると
100度手前ぐらいでした。
このあたりを指していても まだもうすこし大丈夫という事ですね。
この上がった水温計も、走り出すとゆっくりと下がってきます。
とにかく 炎天下での長時間アイドリングはさけたほうがいい。

ちなみに
ガレージ内でこの状態で15分ほど信号待ちの状態でアイドリングさせてましたが
(Dレンジにいれてサイドブレーキをかける 回転数500RPM)、
ときどきアイドルがラフにバラけることはあったものの、エンストするようなことはありませんでした。

こういったテスト走行を何度か繰り返してダメ出しをして
7月中旬にオーナー様に納車いたします。

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