BMW2002A クーラーの配線12023年04月06日 16時50分38秒

クーラーの吊り下げもおわったので
配線作業の開始。





まず緑の サーモスイッチから右側の2個のリレーへ行く信号線から。
これが一番長い。





途中、アイドルアップのための電磁ソレノイドを経由。
クーラーONでこのソレノイドが稼働し、
インマニのバキュームでダッシュポットを稼働させ
アイドル回転数を少し上げる役割。


信号線は レシーバードライヤーの圧力スイッチを間にいれる。
低圧すぎるか(ガスが入ってない)、配管内のつまりなどで高圧になりすぎると危険なので
そうなるとこのスイッチが切れて 信号線が遮断されるので
クーラーシステムは止まることになる。
レシーバードライヤーの圧力スイッチは 安全のためにある。

この緑の信号線は コンプレッサー用のリレー86番に行く。
それの作業は 後日やることにする。

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そのまえに 各電装品のアンペア数を測っておく。
電圧は安定化電源で13Vをかけた。


まず コンデンサーを強制的に冷やす電動ファン。(キドニーグリルの向こう側)
4Aを使用。やっぱ電動ファンは 大食いですね。

箱には80Wと書いてありましたが、13で割ると6.15A使うはずですが。
走行中のマルニは14.5Vはバッテリにかかりますから、実際はもっと回るのでしょう
音はヒューン(ブゥーンじゃない)と静かで(さすが8枚羽)
コンデンサにあてる風量も十分あります。
このファンは、このクーラーシステムについてきたもの。
ほんとはコンデンサーの全面に風を当ててなるべく液化させたいが 4分の3ぐらいは当たっているのでとりあえず良いでしょう。このあたりは冷え具合を見てからの判断。
 その名を、雪博士という!(笑) 発音はシェー・ボ-シィ。
ドクター・スノーだ!こっりゃ 冷えるだろ~?


2021年5月23日に取り付けております。もぅ2年前か~



アイドルアップの電磁ソレノイド 0.5A



スロットルをエンジン負圧で機械的に引っ張って 
アイドル回転数を上げるしくみです。




コンプレッサーの電磁クラッチ 3A

12vかかると カチン!とマグネットでプーリーがロックされる音がします。



そして室内クーラーユニットの ブロアファン
MAX風量で 5A
最低風量「Ⅰ」でも3A食っていた やはりブロアファンは大食いだね。

よって
電動ファン 4A
電磁ソレノイド 0.5A
電磁クラッチ 3A
ブロアファン 3~5A
小計 クーラーを使うことで10.5~12.5A食うことになる。
これはマルニの発電量の4分の1にあたる。

夜間走行 H4ハロゲンヘッドライト+フロントスモールライト+リアナンバー灯 で12A
リアのスモールランプ&ストップランプはLED化して省電力にしたから多くても1A
常時使う電動パワステ(EPS) 走行中のまっすぐ状態で3A~停車中のすえ切り状態で瞬間最大20A食う
電動パワステはは けっこう大食いなのだ。

これはハンドルを車庫入れなどですえ切りした最大値なので、まっすぐに走ったり普通に曲がったりをしている状態を平均10Aと見積もって
夏の夜間走クーラーON + 灯火類 + EPSで 最大35.5Aってとこか。


ここにカーステや シガーソケットの電装品がいくつか加わるから 
これらまとめて多めにとってプラス5Aとして 総合計40.5A。
もし途中で雨に降られたら ワイパー稼働(HIGH)でプラス5Aで 総合計45.5A
マルニのオルタネータ発電量はMAXで45A(走行時)
まぁざっとですが 最大の見積で 発電量をぎりぎりか ちょっと上回る。


ただし真夏の夜のクーラーONでつけっぱなしで
ヘッドライトつけっぱなしでの長時間のアイドリング(アイドリングでは発電量が少ない)はちょっとギリかもしれない。
(バッテリアガリはないですが)
長時間の停車時はハロゲンヘッドライト点灯を消せば問題ないと思います。
さらに省電力を目指すなら ヘッドライトをHIDかLEDに替えるのがいい。


クーラーや電動パワステは現状では省電力化できないので、
そのぶん、こまごまと白熱電球類を 省電力のLEDなどにかえることで 使用電力のスリム化を図ることができる。

こまかくかきましたが
とにかく真夏の夜のクーラーON走行は 電気を食うので
しいてはバッテリに負担がかかる
ってことだけ覚えてればいいでしょう。

問題なく走れますから。^^

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参考ではあるが文献によれば
車で一番電気を食うのがスターターですが、これを除いて
走行中に電気を喰うランキング。。
トップが
電動パワステEPSの車庫入れなどでのすえ切り操舵時(停車時のめいっぱいハンドル操作)。
この最大消費電力を仮に100とし
相対的に比較すると...
電動パワステEPS(停車時すえ切り操作)100
クーラー(コンプレッサ) 90 ※大きさによる
ヘッドライト(ハロゲン) 50
パワーシート(左右を同時に操作) 45
パワーウィンドウ 45 →マルニはなし
電動ファン 30
ハザードランプ 25
リアデフォッガ(熱線ガラス)25
ワイパーHIGH 10
ブレーキランプ 10 →今回LED化
カーオーディオ 3
電動パワステEPS(走行中直進時) 3
となっている
電動パワステは車庫入れなどでのすえ切りでは大電流を食うのだ。
そのかわりに、直進走行中などはほとんど電気を食わない。
また、山道などのワインディング走行でハンドル操作を速く動かすと これまた電力を食う。
EPSアシストモータが仕事をするので 当然といえば当然だ。

この車の現在のバッテリの容量を 大きいものに替えることも考えておかねばならない。
55D23Lから90D23Lに交換しておくとかだ。

※文献:篠田智史 東真康 杉山豊樹 「補助電源搭電動パワー-ステアリングの開発」「自動車技術開春季学会講演会前刷集」2014