BMW2002A 寒い日はオートチョークの調整2023年01月25日 19時28分49秒

10年に一度クラスという 低温寒波の朝!
う~ 寒っ!

いつもよか 廃油 多めに出して!フタも取って!
あったか~~い


こんな日は 気温が低い日でもちゃんとエンジンかかるか テストします。
オートチョークの設定がキモです。
チョークバタフライの開度で調子が変わりますよ。キャブの中に見える黄銅色のものがチョーク機構をつかさどるチョークバタフライです。
「チョーク」とは、エンジンが冷えているときに わざと濃いガソリン混合気を燃焼室に送ることで
寒い時でも始動性を良くするしくみのことです。

「ソレックス2バレルキャブ搭載のBMW2002A エンジンのかけ方」(コールドスタート時)
運転席に乗り込み、アクセルペダルをまず1回、トンと踏みます。
これをすることで、チョークバタフライを全部閉じにしてやります。(ばねの力で勝手に全閉じになります)
ATシフトはPの一番奥まで入ってるか確認します。
アクセルペダルはいっさい踏まないで、キーを刺し、スターター位置までひねる。
エンジン始動する!(はず)
で、この初期状態でタコメーターは2000回転あたりを指す。(ファーストアイドルという。回転数は調整できるが通常は2000に)※ただし寒い時はいきなり2000に行かず1500当たりから次第に上がっていくことも。
この状態でもうオートチョークがきいていることになる。

これでしばらく暖気していれば エンジンは次第にあたたまってくる。(水温計があがってくる)
2000回転だから少々うるさいですが。
まあ、2~3分ぐらいですか。

さぁ出発します。
アクセルをポンと軽く一回踏めば、アイドルはすっと下がります。
が、まだクーラントの水温が低いので 1500あたりぐらいにしか落ちません。
オートチョーク機構は クーラントの水温によって 制御されているのです。

これでATのギアを入れて 出発しましょう!
エンジンがまだ十分あたたまっていないときはゆっくり走ってください。いきなり全開はいけません。

あとは走行のクーラントの水温の上昇に応じて、運転中に段階的に自動でチョークは解除されていきます。
自動でチョークがかかり、自動でチョークが解除される機構だから、「オートチョーク」と呼ばれている。


オートマのマルニの場合、
最終的にシフト位置がAの場合で(信号待ちなどののブレーキング時)、アイドリングは1000回転より下になります。 


例えばシフト位置「P」でタコメーター1100回転でも、ブレーキを踏んでシフト「A」に入れれば500~600回転あたりに落ちます。(ATのトルクコンバーターの負荷がかかりクリープ状態になる)。






エンジンが十分に暖まれば、水温はこのあたりを指していることでしょう。
(サーモスタットは本来82℃のところ、72℃タイプを使用)
もうアクセルを踏み気味にしても大丈夫です^^

コールドスタートは上記のようになりますが
いったんエンジンが暖まってしまえば、オートチョークは効かなくなりますので
エンジン始動の際は アクセルぺダルをちょい踏みにしてキーをひねってもらっても構いません。

つまりクーラントの水温によってオートチョークが制御されますので
出かけた先でエンジンを切って長時間停駐車し、エンジンがまた完全に冷えきってしまえば 自動でオートチョークがきくようになります。
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結局 チョークバタフライの開度設定はだいたい6mmとした。
最初にエンジンがかかったときの(ファーストアイドル時の)バタフライ開度です。
アイドリング中に このように6mmの棒を差し込んで測る。
これよりも開度が小さかったり 大きかったりすると 混合気のバランスがくずれ
エンジン始動ののっけから アイドルが不調になりますよ。(実験済み)

まぁ、ふだんはこの部分、エアクリーナーボックスに隠れてて チョークバタフライなんて見えませんが^^;
ただし
運転手には 上記のことはいちおう 知っていてもらいたいことです。