ホンダZ(型式PA1)の車検整備は続く2022年06月15日 20時33分12秒

10万以下で買った4WDミッドシップ軽自動車 アシ車のホンダZ (PA1)の車検整備プラスアルファ。
178,000km走行時

備忘録的にまとめ

オイル&フィルター交換 3L

ひび割れのひどいテンパータイヤは交換 アコードのものをヤフオクでゲット。 空気補充420Kpa

きたないエアコンフィルタ交換

冷えがいまいちだったので エアコンガス補充

クーラント交換 4.5L
エア抜きボルトのパッキンワッシャも交換

ラジエター下にある ファンを駆動するためのサーモスイッチを交換(ずっとONのままだった)
50度でON

ヘッドライトを3Mのコンパウンドで手磨きにて 黄ばみと曇り取り。
光量確保 Ok!

ついでにハロゲンバルブも交換 2100円
フィリップス エクストリーム


ライト関係 うしろのナンバー灯がつかない件。電球切れに加え、なんとコネクタ内で腐食により断線してた
はんだ付けなどで修理しました


足回り
フロントのボールジョイントブーツ交換 1個500円

ステアリング系
タイロッドエンドのゴムブーツ交換


ひび割れの目立つyドライブシャフトブーツを交換。
お手軽な分割式「ネオブーツ」を使用。左右セットで7500円。ちょっと高い。



バンパーの修理


錆の出始めているところに錆転換剤塗り

さてここからエンジン編

ターボのユニット一式をできるだけ外し

ウエストゲートバルブアクチュエーターのシャフトが錆などで固着していたのを 軽く動くように修理

ここが固着していると ターボのウエストゲートバルブが開かず 急加速時にガクガクってなっちゃいます。

これがウエストゲートバルブ。

ターボ圧がMAXに高まったとき圧力を逃がす穴(Weist Gate)です。エンジンをこわさないようにする安全弁ですね。





ウエストゲートバルブを動かすアクチュエーターのゴムホースをシリコンチューブに交換 内径4ミリ


こちらはフレキシブルカメラで撮影した触媒の中身。きれいですね。




さて今回一番大仕事  ホンダZ(PA1)のエキマニのクラック。
このホンダZ、ヤフオクで買ったときからなんとはなく排気漏れの音がしていた。オーナーからその説明はなし。
今回、煙を排気系に当ててみたが、目に見えて排気漏れの箇所が見えず、マフラーに穴があるわけではないので、これはだいぶ深いところだろうな・・とはおもってはいたが、ここまで補器類ばらしてやっと原因が見えた。
エキマニ中央にクラックが走っています。
ホンダZやホンダバモスのE07Zエンジンではエキマニのクラックはよく起こるらしい。特に未対策のエキマニ([2]の刻印アリ。
エキマニごと 対策エキマニ(「3」の刻印アリ 品番18100-PFD-010)に交換したかったが(新品はモノタロウで15900円)、エンジン及び触媒への取り付けナット類はすでに錆で腐食し レンチが全くかけられなおいほど 鉄と同化してしまっており、エキマニを取り外すのは大困難が予想された。(削り取るぐらいしか方法名無し)
車検切れまで時間が迫っているので そんなめんどいことはしないで エキマニは取り外さずに このままアーク溶接でクラック埋め修理することにした。お金もかからんしね。
でも・・・車体下に寝そべって 天を向いてのオーバーヘッド溶接だゾ。(火の粉かぶり)



まずはエキマニへのアーク溶接の練習から。
昔 知人の車で交換したワゴンRのエキマニがとってあったので 電流と電圧で調整し いい溶け込み具合をさぐる。オーバーヘッド溶接も練習した。
エキマニは鋳物なので普通は鋳物用溶接棒をつかうのだが、オーバーヘッド溶接では つかないという。
やってみてわかったが、一般鉄用の溶接棒でもちゃんと溶け込む。ただし強度は出ないらしい。だが、クラックを埋めるには問題ないだろうと判断。これでいく。


ますはリューターで削りを入れて、ワイヤブラシがけ。
この後バーナーであぶり余熱。250度までですが。

この13cmほどのクラックを 何度かに分けてアーク溶接していく。
(ヤフオク!で3000円ほどで15年ほど前に落札したアーク溶接機 いまだ現役)

2cmほどの溶接のたびに すぐスラグを取り、先とがりの金づちで狂ったように溶接部分をカンカンカン叩き 冷却時の応力を分散させる。そしてワイヤブラシがけ。これの繰り返し。
狭い車体の下だから いろいろ持ち換えるのに体勢がつらいわ。


溶接補修完了。 そーとー火花かぶったけど 怪我無く済んでよかった。
こんど半自動溶接機と電子式溶接面買おう・・・

とりあえずの車検対策だが・・・さて どのぐらい持つだろうか。
たぶん・・・またクラック発生するのではないだろうか。1回の運転ですぐまたクラック入ったりして・・・
排気音には注意しておこう。
(追記;この後 数日で数百キロ走りましたが いまのところ排気漏れの音はありません^^)


次。
腐食で腐ってた遮熱版をとぱらい 1.2ミリ鋼板で自作。エキマニへの取付穴がさびてて無いため。
エキマニの取り付け部に3点付け溶接。 後に取れても 落ちないよう針金まき。
遮熱版はオイルパイプなどに干渉しないように・・・

ここのオイルパイプに注意

このあとターボユニットとマフラー取付しなくちゃ




ついでにここまでばらしたら右端にある サーモスタットも交換。






さて
気になるのはエキマニのスタッドが1本折れていることだ。
周辺が黒く、排気漏れしてると思う。
これの解決には スタッドを抜き取ることからはじめるのだが
 手持ちのドリル こんな狭いスペースでで穴あけできない。
どの程度排気漏れているのかエンジンかけてみなければわからない。
クラックもそうだが ここも対策しなければ。
これで車検おちるようなら、いよいよエキマニ交換である・・・。

シックネッスゲージが入るね・・・どんどん奥まで入っていく。
排気漏れしていることは 確実だ。周囲が黒くススがついて居るし。
スタッドが折れて そのうち熱収縮を繰り返し だんだんすきまがあいていったのだろう。
そもそも熱のひずみで スタッドが折れるのがいけない。
このエキマニは その後メーカーで対策品に交換されている。
同エンジンのバモスはリコール対象になったとか。
ホンダZ の欠陥箇所ですね。


シクネスゲージ厚み0.7mmが入りました・・・それならこれで そのままスキマ塞ぎしよう。


こういうときのための JBエクストリームヒート。 JB Extreme Heat
1000度近くまで耐えるということだ。


シクネスゲージに塗ってから差し込み、まわりをエクストリームヒートで埋める。

硬化後の様子。途中で垂れてきていますが、スキマは塞いでます。
6時間ほどで硬くなったが、24時間まち。

この裏側にも塗りました とにかく 排気漏れしてる3番排気管周辺はふさぎました。さてどうなるか・・・



ここまできたらヘッドカバーも外してパッキンを交換.

ヘッドカバーパッキンセット


角部分には念のため液体ガスケット



断線しそうになっていたアクチュエーターコントロールの配線をハンダで繋ぎ直し補修



これでほぼ一連の作業です。

次回2年後の車検では前回交換(11万キロ走行時)から7万キロ使用したタイベル交換かな。
それとエキマニとタービン、触媒~マフラーの排気・過給機系一式交換、10万円コース!

多走行の安い軽自動車は そのぶん修理の手間がかかる。
これだけは確実な、世の真理だな。

追記:2022年6月20日、車検は一発合格で通りました。^^

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