BMW1502 アイドリング不調治る。(キャブレター整備)2022年06月01日 19時36分33秒

知人の1976年BMW1502インカオレンジ、アイドル不調治りました!
アイドリングが2000回転ぐらいに上がってハンチング気味、そして本来の1000回転以下に落ちないというトラブル。

やっぱり原因は SOREX DIDTAキャブレターのスターディングバルブデバイスからのエア吸いでした。
オーリングをつけてなかったのが根本原因。
バルブコーンも外して、もう永遠に仕事できないようにしてやりました。



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さて アイドリングは すごく安定するようになった。
エキゾースト音も一定で変な咳き込み音もない。
エンジン自体が不規則に振れる(振動する)こともない。

最終的にキャブ調整。
スロットルストップスクリューとミクスチャースクリューの調整で
まず回転を基本の750rpmまでに落として。

エアスクリューを4分の3回転ほど開けて、アイドリングをオーナー好みの1100rpmまでに上げた。
好みでアイドル回転数を上げたり下げたりしたいときは このエアスクリューを回してもらうのが一番わかりやすいでしょう。
大きいスクリューだし、エアクリーナーを装着していても 見えやすい。
30cmほどの長いマイナスドライバ―をトランクの工具箱に1本常備しといてください。

あとプライヤーも。エアクリーナーを外すときにヘッドカバーのホースバンドを緩めるときに使います。


にくいほど 安定したアイドリングになった。(メーターはLED照明に替えています)


それと、キャブレターの吸い込み口に耳をかざすと聞こえていた「ジュバ ジュバ・・」といった不規則なガソリンの吸い出される音がかすかに聞こえていたが、それも皆無となり、
「スーーーーーー」という いつものアイドルポートからガソリンが吸い出される音のみとなった。

アイドリングがおちついたせいか バルブ機構のタペット音が気になるようになってきた。(笑)


まとめ。
BMW2002キャブ車のアイドリングが高い場合の考えられる原因
~キーワードは「エア吸い」と「余計なガソリン供給」~
 A:安定した高いアイドリングのとき
  ・スロットル関係のリンクに なにかが噛み込んでいないか。触れていないか。
  ・オートチョーク機構がちゃんと解除されているか(オートチョークハウジングの中のアイドルカムが ひっかかりで戻っていないこともあった)
  ・デスビにつながるバキュームホースが破けたり外れていないか。
  ・デスビを進角させすぎていないか
  ・エアスクリューの点検(スクリューにゴムのオーリングがはまっていますので破けて無いか)
  ・キャブとインマニがつながるあたりのバキューム取り出し口が開いてたりして余計なエア吸いをしていないか
  ・キャブのガスケットが破けてそこからエア吸いをしていないか。
 B:ハンチングするような不安定な感じでアイドリング高い場合
  ・今回のようにスターティングバルブの取り付け口から余計なエアを吸ってガソリンが供給されていないか(キャブのインテークに耳を澄ましていつもと違う変な音がしていないか)
  ・キャブのインテークをのぞき込んで余計なガソリンがスロットルにぽたぽたと落ちていないか

※ エア吸いの疑いに関しては、パーツクリーナーを怪しげなところにブシューと吹きかかてアイドリングの変化をみて探ってください。(これはエンジンの調子が良くても清掃もかねて有効)
※古いバキュームホースはトラブルの原因。とっとと新調しましょう。
※普段から、状態の良いエンジンの音を注意深く聴いて覚えておきましょう。(特にキャブ)
※キャブのスロットルなど、金属同士がこすれあう可動部分にはグリスをつけましょう。

ほんとに旧車の維持は 五感をフル稼働にしておくことですね。味覚は・・さすがにないか。(笑)

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