BMW2002A フロントのスタビライザーリンク組み立て ― 2022年04月20日 09時01分57秒
フロントのスタビライザーバーと、アームをつなぎます。
まず、ジャッキでストラットを上げます。(ちょうどタイヤに荷重がかかっているぐらいの位置に)
そうするとスタビライーザーバーがほぼ水平になりますので
ここでゴムブッシュと長ボルトを組みます。
赤いビニテは、後で1G締めすることを忘れないように、とのしるしです。
このままでは長いボルト(160mmほど)の先っちょが下のブッシュから突き出てこないので
クランプで締めあげてやります。
するとこのようにボルトの先がようやくでてきましたので
すかさずワッシャとナットを組みます。
ダブルナットでゆるみ止めです。
左側のボールジョイントのように、ナイロンナットを使ってもよいかもしれません。
これでスタビラーザーリンクの組付けはおわり。
このあとナットにはさびないようにスーパーラストガードを吹いておきました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
このスタビのブッシュはすぐに亀裂が入ってくるので定期交換部品だと思ってください。
ワロスでパーツも安いです。ただしブッシュはフロントの左右で8個必要。
フロントもリアもやると、全部で16個必要です。
長いボルトとチューブ。
スタビラーザーバーのブッシュと金具。
ちなみにこのスタビライーザーリンクはリアアクスルにもありますので、同様に交換すればいいでしょう。
また、スタビライザーについては、廉価版のBMW1502には設定がありません。
まぁ乗り比べて走ってもそんなにハッキリとした違いは感じないんですけどもね。(笑)
BMW2002A フロントブレーキ取付2 ― 2022年04月21日 09時50分48秒
フロントアクスルの最後は、フロントブレーキの組付けです。
ピストンシールなどでOHキットでOH済みのブレーキキャリパ―。
パッドや押さえ金具、固定ピンは再利用します。
ブレーキパイプを交換します。
パイプの差し込みの中に ごみがないかを確認。綿棒で掃除。
フルードを交換する際に使うブリーダープラグもさびさびだったので 半世紀ぶりに交換します。
35cmほどの長さの新ブレーキパイプを取り付け
キャリパのグイっと手で曲げます。
ストラットに19ミリボルト2本でキャリパーを規定トルクで取り付けます。
ブレーキパイプがストラットケースに当たっていないことを確認。
ここが難しいところ。さらに手曲げでこのようにブレーキホースに接続。
11ミリフレアと14ミリレンチでしめつけ
ブレーキパイプを微調整、整形して、タイヤ、ホイールに接触しないようにする。
パッドの押さえ金具を整形します。
パッドを組み込んで、2本のピンで固定。
押さえ金具の張力でしっかりとパッドを押さえつけていればOK.
ここでがたがたしていたら いけません。
フロントブレ―キの、完成!
見てわかるように、ストラットが上下しても、ゴムのブレーキホースのところで動いてくれる。
これで全部のブレーキパイプは新調したので、あとは、ブレーキフルードを入れてエア抜きをすることになる。
いや~下回りの錆取りから塗装を経て、タイヤハウス内塗装、そしてフロントアクスルの各部さび取り塗装、ブレーキOH, ショックアブソーバーやボールジョイント、タイロッドの交換、各ブッシュの交換などを経て、ようやく、フロントアクスルの完成です。長かった~~
BMW2002A ブレーキフルードリザーバータンク、ヒューズボックスカバー交換 ― 2022年04月22日 01時53分49秒
黄色っぽく劣化してしまいブレーキフルード液量が見えにくくなくなっていたブレーキリザーバータンクを交換。
ついでにマスターシリンダーへつながるホースも交換しており、
その先のマスターシリンダーも新品へと交換済です。
固定ねじも新品に。
また、これまた劣化で見えにくくなっていたヒューズボックスカバーも交換。
これでヒューズがはっきり見えますね。
マルニはヒューズが12本しかない!シンプルですね。
ヒューズも全交換したほうがいいですね。
さびた固定ねじも交換したい。
こうなるとあとは 配線類をまとめている被覆もまき直したいです。
ブレーキフルードリザーバータンクはオートマ用とMT用で形状が違います。
MT用はクラッチマスターシリンダーへつながりますので3つのホースを接続します。
ヒューズボックス丸ごとでは現在パーツが出ないようです。
(ワロスで0円と表示されているものは欠品中。でも時々入荷するときがあるので時々チェックです)
BMW2002A 電動シート化 1 ― 2022年04月24日 12時47分07秒
なにやらデカイ荷物が着払いで届きましたよ。
自動車の革張りシートです!
先日ヤフオクで落札した BMWE92(3シリーズクーペ)の左側シートです。
安かったんよ~~!送料込みでも8000円しない!安いでしょ~~~
一時期 E90の335iセダンに乗っていた時があるので この革シートの良さは前から知っていた。
ゆったり座れて、各部が細かく調節出来て、ムレなくて、長時間の運転でもほとんど疲れない。
座り心地、快適性は、マルニオリジナルの50年前のシートとは雲泥の差である。
それをこのマルニの運転席に装着しようと思っている。
オーナーさんもオリジナルのシートからよくなるのであれば、ということで了承。
こう見ると、小さなシートやな。
ともかく、手に触れるところ、体に触れるところを心地よくしていくことが旧車を長く乗るためのコツだと思っている。
乗って「気持ちいい」ようにしないと、ただでさえ気難しいキャブの旧車を長く愛するモチベーションが続かない。
そういうわけで、にしやんはあまりオリジナル状態維持にはこだわらず、安く流用できるものはどんどん取り入れて乗りやすくしていくレストア方針だ。
そういうわけで、にしやんはあまりオリジナル状態維持にはこだわらず、安く流用できるものはどんどん取り入れて乗りやすくしていくレストア方針だ。
さっそくシート電動機構の各部を点検
電動モーターがいくつか。メイン配線はぶった切ってある。
バッテリを持ち出して モーターに12Vをかけて動作を確認。
前後、シート座面上下、座面角度の基本調整はちゃんとできた。
その他のランバーサポートのエア充填によるふくらみ調整などのサブ調節機構は、
今後どの配線か研究し、確認していく。配線図があれば一番いいんだけど・・・。
おおもとの12V電源コードの場所もわかった。一番太い茶色(-)と赤色(+)ということですぐにわかる。アクセサリー電源につなげることにしよう。
ちゃんとシート横の調節スイッチでシート動作できました。^^
このモーターが 背もたれのリクライニング用だ。12Vをかけるとちゃんと動作した。
しかし調整スイッチではリレーがカチカチいうだけで動かなかった。今後の研究課題。
リレーがアウトなのかもしれない。
さっそくマルニの車内に載せてみる。
右側シートが外してあるので とりあえずそこにのせてみた。
乗せてみたら、オリジナルと比べて、どうも座面が高くなってしまう。
原因はここだ。
マルニのシート取付面の「台座のでっぱり」分だけ、シート座面が高くなってしまっている。
この台座部分をカットしてしまえば、高さ10cm下げることができそうだ。10cmも下げればちょうどいい座面高さになるだろう。で、新たにシート固定のフレームをアングルなどで溶接加工で作ればよい。
こちらは自分のマルニをレストアしたときの写真だが、シート取付のために台座が溶接されている。
これらを切り取ってしまう。
シート左右幅はばっちり。問題なし。マルニに収まります。
ドアとの干渉もない。(あくまで車の右側で 左側用シートを見ているだけですが)
運転席側のオリジナルと比べて、高さが明らかに高いのが お分かりいただけると思う。
それに、新しいシートは、背もたれの全長もオリジナルより8cm長かった。
合計、18cmほど高くなって見えるはずだ。
こちらはフォトショップで画像処理(シート全体を10cm下げ&左右反転)したもの。
加工後は、運転席側は こういう感じになるだろう、ということで。
BMW2002A ブレーキフルードの注入とエア抜き ― 2022年04月29日 13時02分26秒
ブレーキパイプ、ブレーキホース、ブレーキマスターシリンダなど一式を交換し終えて
最後のブレーキフルード注入とエア抜きをする。
ブレーキフルードは多めに1L用意した。実際は半分ほどしか使わないのだが。
ブレーキシステムに1滴のフルードも入っていないので、
リザーバータンクからフルードを入れるやり方ではなく
キャリパー側の方からシリンジでフルードを押し込んでいく方法を選択。
このほうがフルード液面が下から上に上がっていくので、下から上に動くエア抜きにとっても具合が良い。
結果、エア抜きも同時にしているように注入作業が行える。
の切り替えができる青いバルブ付きのシリンジ。
ヤフオク!で購入した便利グッズで これはいいね。
フルードを吸い取り、バルブ切り替え後、60mlをシリンジで押し込む。
これを数回行えば、リザーバータンクのほうにフルード液が上がっていき、ブクブク!とパイプ内のエアーも押し出された音がした。
リザーバーに液が上がってきた。マスターシリンダー内のエアもブクブクと押し出される。
こんな調子で4輪のブレーキからフルードをシリンジで押し込んでいく。
最後に、念のため いつも通りのワンウェイバルブをつけたチューブでエア抜き作業をしておく。
マスターシリンダーに一番遠い右の後ろから。
一人で運転席に座り、ブレーキペダルを踏むのだが、作業エア抜きの具合が見えるように
今回は、フレキシブルカメラをつけて、エアの抜け具合を運転席にいながら目視できるようにした。
フレキシブルカメラのモニタを車内に引き込む。
このようにモニタで見える。
どのあたりでエアが抜けきったかわかるので、無駄にペダルを踏み続けることもない。
かんでいるエアがペダルと踏むとともに押し出されていくのがよく見えます。
これはいいね。こんどからフレキシブルカメラをエア抜き作業に使います。
ちなみに買ったのは これです。
押し出されたフルードはまたリザーバーに戻す。
エア抜きも終わり、しっかりとペダルの踏みごたえが出た。
フロントキャリパーのピストンもちゃんと8つとも押し出されてブレーキローターを挟んでいる。
リアのブレーキシューもドラムをしっかりと押している。
ヨーシ OK!!!
各部、フルードの漏れがないかを確認。
フルードをMAX近くに満たしておく。
新しいリザーバータンクだから、液面が良くみえるわ^^
最後に、マスターシリンダをPOR15で筆塗りしておく。
この写真はにしやんのマルニのマスターシリンダーだが、10年で新品のマスターがこのようにさびてしまったのだ。(一部塗っていないところで 赤くさびてるのがわかると思います。)
さてブレーキ関係も終了で、次回からは室内側作業に入ろうと思います。
・空調ヒーターボックスの取り外し、ブロア点検、必要ならOH
・フロアカーペットの取り外し、掃除
・ぺダルボックス内部の点検、調整
・クーラー室内側エバポレータなど取りつけ
・新しいシートの取り付けブラケット製作作業
・左側のサイドシル防錆処理noxdoll
・燃料チューブ交換
・・・・などなど・・・こまごま あるんですわ。
そのあとはAT搭載、ペラシャフト、マフラー、そしてエンジン仕上げて火入れです。
仕上がりは秋かな???
BMW2002A ヒーターボックス取り外し ― 2022年04月30日 13時19分51秒
まずはシートを取り外し。10mmボルト4本。
今回組み込むE92(5代目3シリーズクーペ335iクーペ)のシートと並べて比較。
50年も前の車はさすがに作りが古い!かなりへたってしまっているのが わかります
ハンドルを取る。22ミリナット。
ハンドル周辺のパッドを外していく
ATシフトゲート周辺も取る。
シャフトの錆も取って綺麗にしたいな~
センターコンソールのオーディオ配線
結構 カオスな配線になってました
水温計や油温計などの後付け4連メーター付き。
ヒーターボックスが見えました。
アースポイント、ヒーターブロアのレジスター配線、ダクトを外し。
ヒーターブロワのレジスタ配線
空調コントロールレバーのつまみ外し ひっこぬくだけ。
カバーはドライバでこじるだけ。
2本のプラスねじを外せば取り外せる。カンタン。
これでほぼ室内側はOK
外側のヒーターバルブを外しておく。(外さなくてもいいですが、じゃまなので)
ヒーターコントロールのワイヤを外す
ヒーターボックス側のプラスチックの固定ステーはどのマルニも必ず割れている。
そこでいつもにしやんは 金属で補強ステーをつくって取り付けている。今回もそうする。
にしやん号のヒーターボックスは初代ユーノスロードスターのヒーターコアを流用して作った改造型ヒーターボックスだ。かなり熱効率がよくて、冬はほんとに暖かい。ヒーターボックスの改造は得意とするところだ。
これで室内側でヒーターボックスは外せます。
50年分のほこりを溜めた空調ボックスです。^^;
ちょっとファンのガード部分、一部が欠損してますね。
今回補修しなくては。
オーナーさんが「ファンを回すとどこかに接触してるような音がする」と言っておられた。
てでファンを回してみて、原因がすぐわかりました。
矢印の部分、金属製のフラップに、ファンの羽がかすかに当たっていました。
アルミ製のファンの羽をちょっと曲げれば 当たらなくなるので、すぐ直ります。
マルニは内装系はネジがすぐ見えるので
内装ばらしは小学生レベルで簡単ですね。
さて外したヒーターボックスとヒーターバルブは、これから分解して
各部点検、掃除、必要なら補修していきます。
最近のコメント