BMW2002A ステアリングのリンク整備22022年04月11日 04時53分19秒

BMW2002のタイロッドエンドブーツが届きました。
ミヤコ TBC-086
はめてみましたが、ピッタリです!
アウター(車輪側)のボールジョイントにバッチリ、インナー(センターロッド側)にも使えます。
ヤフオクでランクル用のものというものをサイズ調べで買い、4個で送料込み2500円ほどでした。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/j1046402075


ボールジョイントを掃除してから、新しいグリスを盛ります。
ホムセンで売ってる普通の安いグリスでいいです。


ブーツの裏側にはグリスを塗らずかぶせます。
入れすぎるとブーツがパンパンになって、はみ出してきてしまうのです。


アームをかぶせながらブーツのつぶれ具合を確認しつつ、ステン針金で縛ります。
上の細いとことは1周、下は2周巻き。捩ってブーツを痛めないように曲げときます。
あまりきつく縛るとブーツが切れますよ。
動かしてみて、ブーツに無理がかかってないか、グリスがはみだしてないか
ハリガネがブーツを痛めないか確認。
ボールジョイントに がたもなし!OK!



今回まるごと交換するインナー側のタイロッドエンドのねじ部分には
スレッドコンパウンド(スレコン)を塗っておきました。
ここは水がかかる部分、タイロッドを回してトーイン/トーアウトを調整するので、固着してほしくない箇所。


完成したタイロッドと、ストラットをつなぐアーム。


さてタイロッドだが、フロント車輪のトーイン/トーアウトを調整するパーツ。
左右のロックナットをゆるめ(片方でもよいが)、ロッドを回すことで、全体の長さを変えることができる。これによって、車輪を内向きにするか外向きにするか調整できる。
左側のタイロッドで説明する。
両端のボールジョイントは固定されているものとしてみてほしい。
黄色の矢印の方向にロッドまわすと、赤い矢印のように、タイロッド全体が長くなり、結果、左車輪は内側を向く。(トーイン方向に動く)
こうなっているのは、インナーとアウターのタイロッドエンドのねじ山の切り方が左右で逆になっているからだ。


左側のタイロッドをセンターロッドに組付けた。

バイスでつかんでロッドが回るか確認し、どうも動きが渋い場合はバーナーでロッドを炙ると膨張して回しやすくなる。いったん外してねじ山の錆やごみを取り除いて掃除しておく。


ちゃんとロッドが軽く回るようになりました
ここはあとで足フロントアクスルを全部組付け、車輪を組付けた後で トーを調整します。
マスキングテープで回してのびる方向をメモッとく。
まぁ、進行方向にロッドを回せば、伸びてトーインになるという事だ。


クラウンナット(溝付ナット、キャッスルナットともいう)には、ちゃんと割ピン(直径2ミリ)で回り止めを。
クラウンナットはM10のピッチ1.0だ。(M10だとP1.0の細メねじはなかなか日本ではみつからない たいていは1.25以上・・・。)


組付け後は、ロッドをつかんでゆすってみて、ガタがないかを確認

これで車体下回りのステアリングのリンクはひとまず終了。

ここまできたらいよいよフロント足回りの組付けです。