BMW2002A フロントサスペンション整備その3 ~アームのブッシュ交換~2022年03月13日 09時50分37秒

アームのブッシュを交換します。
ブッシュは アウター側とインナー側の 2個あります。


まず ゴムに亀裂が入り傷んだインナーブッシュから。
ブッシュを抜きやすくするため、ツバの部分をカット
表も、裏も。



以外に これ 便利なんですな~
22ミリメガネレンチで回していきます。


アームの下は32ミリソケットで受けています。
上の方はボルトかナットか、何か適当なものでブッシュの金属部分を押していきます。


それなりに力がかかりますが、相手がゴムだけに、割と難なく抜けていき・・・


ハイ抜けました。
ツバをカットしておいてよかった。


さてブッシュにはアウターとインナーがあります。
大きさが違いますので間違えないように注意。
左がアウターのブッシュ(タイヤ側)、 右がインナーのブッシュ(車体ボディ側)
ともにドイツの

WALLOTHNESCH.COM

から1個2000円以内で新品出ます。

このアーム自体もワロスから出ます。




インナー側ブッシュ。
ここに これが入るのか・・・


インナー ゴムブッシュ外径32ミリに対し・・・


アーム側 インナー 内径30ミリ


ブッシュのゴムが少しでも柔らかくなって圧入しやすくなるよう
熱湯で湯煎して 温めておきました。


圧入工具にセット。
下側は30ミリソケットで受けています。


アーム内側とブッシュにラバーグリスを塗っておいて滑りをよくし、
圧入開始する


抜いた時よりは力はかかりませんね。
ラバーグリスを塗っているおかげで 軽い力で回せます


便利な道具のおかげで 苦労もなく ぐいぐい入っていきます。


完全圧入できました。


向こう側にちゃんと ブッシュが出てきています。
でも もうちょっと ツバが出てきてほしいなということで・・・


そこで 特大ワッシャをかませて ゴム全体で少し押してみた。


これでちゃんとツバも出た。
これにてブッシュ交換 完了!



アウターの方ですが これが予想に反してゴムに弾性があり 亀裂もなく
まだ使えそうだったので このまま再使用することにした。




 あとは塗装です
表面はサンドブラスト後、メタルレディでリン酸亜鉛皮膜処理(パーカライジング)してあります。
15分ほどメタルレディを筆塗りしておいた。液が溜まっている箇所はやや茶色くなっている。
錆というよりも、表面薄膜ができたのか?

後述するが、画像中央寄りの丸い穴の開いた部分周辺はしっかり防錆処理しておきたい。

このあたりも。

POR-15を1回目を塗り2~3時間後、塗装表面が半乾き程度の完全硬化の前に2度塗りして完了。








このアームのスタビライザーリンクのブッシュが入るところ(前述の丸い穴付近)は
雨の日に走ると水が溜まりやすく ほうっておくと やがてこうなって さびだらけになってしまう。
(写真はにしやんのマルニの現状。塗装したにも関わらず!レストアしても、塩カルだらけの雪道を毎日走っているとこうなるという例)




ストラットケースも塗装。ここも泥水がたまってさびやすい箇所だ。





BMW2002A やがて手を付けなければならない患部2022年03月14日 19時47分04秒

ボランティアーによるレストアのために預かっているBMW2002A
今度は左側のサスも 朝練で取り外した。
右側と同様に 錆取り、防錆、パーツ交換、ブッシュ打ち換えである。時間かかるな。


ということで フロント左側は 今このような
なぁんにもない状態になっているのだが


作業をしながら 片目でここが 常に気になってはいた。


でかい錆穴である・・・ 錆がこぼれてきてる・・


正面から見る


ココね・・・


棒でつつくと 頼んでもいないのに 穴は自己拡大・・・
なかはもう サビ地獄なのである。 周辺の茶色くなっている塗装の下も 錆が進行している。


マルニでいっちばん サビやすい箇所が、ここなのだ!!
袋状になっており、申し訳程度の 水抜き穴はあるのだが・・・
長年の水と埃の影響で・・・ だめね。



実はにしやんのマルニも腐っていた。
でもある方法で 対処した。
数年前のわがマルニのショット。同じ個所を見てほしい。


そう、ここは思い切って 黄色の点線部分 切除しちまったのである。
走行機能には 問題は無い!

そのときのブログ記事


そのままではみっともないと思い、とりあえず周辺を黒ペイントして
視覚的にカモフラージュしてある。
そのうちに何かここに 鉄板で板金したいとおもって はや数年・・・^^;
夏のパーコレーション対策に燃料クーラーでも取り付けたいような場所・・・

こう見ると 中の構造が丸見えなのであるが 
これがぱっと見  見えないのである。


パッと見、切除してあるようには 見えないでしょ?


見えないよねぇ~


並んでも みえないよね~~ 
・・・でもちょっと違和感あり?牙が生えているようにも見え・・・
隣のインカオレンジの1502のように フォグライト設置で隠すのもありだな。



今回の2002Aは、どうせスポイラーをつけることになる。
個々の患部 切除しても 見えない見えない^^
しかし切除する前に 一応オーナーさんに了解を取らねば。



ここの部分が 綺麗なマルニは 
相当にボディの程度がいいって証明になりますね!

BMW2002A フロントタイヤハウス 塗装準備2022年03月15日 20時51分18秒

フロントのタイヤハウス内の塗装をすべく 泥落とし。

隅っこの方に 結構な泥がこびりついていますねぇ~。


ワイヤブラシも駆使して。


朝っぱらから 汚い仕事しちまった


ストラット上部。
やはり錆が進行してくるね。




塗装の前に、密着をよくするミッチャクロンを 刷毛塗り。
速乾だが、けっこうキツイにおい


刷毛塗り完了。
乾燥後、2液性ウレタン塗料を塗ります。



ところで左ストラットだが。
インサートされているショックアブソーバーが なかなかの抵抗を示し
抜けてこない!
セットウハンマーでぶったたいても 抜けてこない。
右側はある程度叩いたら抜けてきたが、左は抜けない!


こちらは抜いたほうの右ショックだが、
ショックの底の部分が、ストラットケースの底に 頑強にさび付いているのか???

しょうがないので叩き抜きはあきらめ。
ショックアブソーバー抜きのための特殊工具を作るために ホームセンターの配管部材売り場で材料を買ってきた。さてどうなるか


BMW2002A フロントサスペンション整備その4 ~ショックアブソーバー抜き~2022年03月16日 14時27分41秒

レストア作業では 思わぬところで作業がストップしてしまうものである。
すぽんと抜けるはずのショックアブソーバーがストラットケースから抜けないのである。
その都度、知恵を絞り出して 乗り越えていかなければならない。


ホムセンで買った材料で何とか抜いてみる
こんなもん買うだけで5000円ほど使っちまっただよ・・


ぬ・・・抜けねぇ!まじ!?


作戦を変更。何とかガレージ内にある2本のボルトとタカナットで押し出し作戦。


おっ!
ようやく観念して じわじわ上がってきた。(シャフトの白線に注目)


ここまできたら あとは打撃力で行けると判断!


ブッたたく!抵抗を示すも、次第に抜けてきた!


いえ~~!ようやく ぬけたぜ~い


中身は・・・うげげ、予想どおりサビ地獄。


ちなみにこちらは割とすんなりショックが抜けた右側ストラットケース内部。錆の程度が違うね。


黒い部分がさびついていたようだ。

ほんのこれだけで あんなに抜けなくなってしまうの?


当時のパーツナンバーか・・・
大事な最後の部分が はっきり よめないが・・・

純正製パーツのシールがケースの中から出てきた。
BMWマークの右の方に 1 106 354 .2  とある。ザックス製。


この番号から RealOEM.Comでしらべると、パーツリストの上から2番目のものらしい。
今は生産中止となった 当時のショックアブソーバーということがわかる。
やっぱ赤ショックは 当時ものなんだ。


RealOEM.com

BMWのパーツを調べられる便利サイト。
BMWのみならず、ほかのメーカーのねじやワッシャー1こにいたるまで パーツナンバーが調べられます。
価格までわかっちゃう。
これで調べて ネットでないパーツなどは 山下オートパーツさんに注文している。



今回ワロスで購入した新しいオイルショックアブソーバー(1万円)と比較してみる。


新しいショックはすんなり抵抗もなく入った。


直径が違うみたい。
赤ショックのここは39ミリ


こちら 38ミリで 1ミリ細い。 すんなり入るわけだ。


新しいショックをよく見るとメイドインジャパーンだった。こいつぁいいね。
KYB製じゃん!
KYB 663001 という油圧式タイプ。


まぁったく赤ショックがだめってことは無いんだけど、
ここまで分解やったら、ショックは交換しなきゃあかんでしょってことで。


尻の方は さびついてもいなかった


ショックは消耗品ですしね。
赤ショックは素振りの練習にでも使ってください。


ケースの中のさびを掃除して防錆処理してから 新しいショックを入れるね。

とにかく 抜けてよかったわ・・・
また一つ レストアの難関クリアです。ふぅ~~

・・・・・・・・・・・・・・・・

ちなみにだが、ここら辺の足回りの部品交換では
これがけっこういいセットではないかと思っている。
アッパーマウントやボールジョイント、タイロッドエンド、アームのインナーブッシュがセットになって送料込み64000円。
  • LEMFOERDER Steering inner tie rod end front
  • MEYLE Front Lower control arm ball joints outer
  • INA Front upper strut mounts with bearings
  • URO Front Lower Control arm bushings inner
  • KYB Front shocks
  • KYB rear shocks
  • To fit 1966 to 1976 BMW E10 2002 2002ti 2002tii & turbo will also fit 1966 to 1976 E10 chassis BMW 1502, 1602, 1602ti, 1802 and all Touring models.

  • にしやんのマルニはまだショックを交換していないので
    今度買ってみようかなと思っている。

    BMW2002A タイヤハウス内の塗装は2022年03月17日 07時57分21秒


    右側タイヤハウス内の泥落とし。





    錆で箇所にはメタルレディでパーカライジング。


    そのあとミッチャクロン塗り。

    すぐ乾いた。

    リアも。

    さてこのタイヤハウス内を塗装したいのだが、色に悩んでいる。
    A・ボディ同様、アイボリーホワイトに塗る。
    B・下回り同様、ブラックに塗る。
    ここのところ、決めかねているのである。

    今週末はオーナー様がレストア状況の視察に半年ぶりに訪ねて来られる予定なので
    このあたりどう仕上げたいか 決めてもらいたいと思っている。

    いずれにしても前後タイヤハウス内を塗装した後に、
    ブレーキ関係も含め、フロント足回りの組み立てをすることになる。

    その後、いったん内装系に入り、フロア下防錆、
    ヒーターボックスのOH、ワイパー駆動機構、クーラー室内機取付。
    その後、ATミッション搭載、プロペラシャフトとマフラー取付と下回り関係を終え、
    ラジエターやインマニ周辺のエンジン仕上げと 電動パワステ化も含めた電装系仕上げ。
    やっぱ完成は 夏のおわりごろになるかなぁ・・・

    作業用手袋2022年03月18日 19時56分12秒

    今日は作業用グローブの話。

    作業では何より手と目が大事という事で
    必ず手袋をして作業をしている。
    というか手袋をしないと部品を触る気がしなくなっている。

    その昔は素手でやっていたこともあったろうか。
    とうに記憶はないが、最初の手袋はやはり軍手だった。



    最近ではめったに軍手もしない。
    やはりお気に入りは手にフィットする3M製のコンフォートグリップだ。
    にしやんは手が小さめなので Sサイズを使用。
    指の先がぴったりフィットするので具合がいい。。

    なんせ作業で手に傷をつけないし、あとで手洗いの手間少ないのがいい。


    ガレージであさったらいろんなタイプの手袋が出てきた。


    主に塗装用の薄手の使いすてニトリル。

    オイルまみれになる仕事も使い捨てニトリル。

    グリスまみれのときもニトリル。

    ブレーキフルード触るときもニトリル。

    薄手ニトリルは ブチルゴムやビニルテープなど 粘着性のあるものをさわるときには向かない。



    こちらは汚れた部品を油で洗ったり 泥落としな度に使う汚れ仕事用の厚手。


    使っているうちに 指先が傷んできたら取り換える。


    いろいろ使ってみたが こいつはおすすめです。3M製品には信頼をおいている。

    BMW2002 三角窓 丸型ハンドル2022年03月19日 17時49分50秒

    マルニのドア内張です。
    よく見ると 紺色系の内張です。この車のボディ元色は、薄青メタリックだったこともあるかな。


    矢印のところ、三角窓をあける丸型ハンドルです。


    コレ。回すと三角窓が開くのだが
    ドアうちばりを外すときに この丸型ハンドルを外さねばならないのだ。
    ちょうどこの作業をされてる方からコメントがあったので うちので キャップだけ 外してみる。
    ちなみに丸ハンドルの横につけてあるのは 
    小銭入れ。100円ショップで買ったものをねじ止めしてある。(笑)


    画像の8番が キャップだ


    キャップを外すと あとは+ドライバで 丸型ハンドルを外すだけだが。

    これ 丸い穴はなんため?


    答え。六角レンチなどを差し込んで このキャップを外すものだ。

    結構力いれないと キャップは外れないだろうな。
    ハンドルの向こう側、内装材を痛めないようになにか金属板でも置いて、
    L型の六角レンチを使い てこの原理で キャップを外すのがいいと思う。


    でもにしやんは 正々堂々と ドライバで外している!^^;


    おかげでここは 傷ついているのである・・・。
    あいたた!見栄えが悪い・・・。
    良い子はまねしないでね!


    こういうものが いまだに新品で出るっちゃ~すごいな。

    ここ、綺麗にしたい人は ワロスさんから買っとこうね!
    左右で1万ちょいだよ!

    BMW2002A リアシートの清掃2022年03月20日 14時12分40秒

    シート座面の掃除をしました。





    こういったところのほこりを飛ばします。

    凹みに入ったほこりも硬めの筆で叩いて・・・


    ここのすみっこの汚れが ワイヤブラシでこすっても取れなかった。
    まぁここは背面シートで隠れてしまうのでよしとする。


    エア飛ばしだけでは無理なところは 今後クリーナーとブラシでやることにする。



    裏も埃飛ばし。




    錆が出始めている


    チャチャッと 錆転換剤。


    背面シートも掃除


    レストア完了まで 数か月 室内に保管しておきます。

    BMW2002 フロント最先端のブッシュ交換2022年03月21日 00時00分01秒

    BMW2002のブッシュ交換。

    牽引フックの横にあるブッシュだ。



    赤い色のパーツが今回交換するPULL ROD(折れ曲がった棒)に接続するブッシュ。
    黄色のインナーブッシュは先日交換した。
    緑色のボールジョイントは交換する予定。
    青色のアウターブッシュは再使用することにしたが、こうなったらここも交換という気になってくる。



    届いたものを見ると ワロスの刻印が。
    オリジナル商品か。



    さてブッシュの抜き方。
    用意するのは M12×120mmの全ねじボルトと それに合うM12ナット、
    直径50mmほどの大きめのワッシャーや
    単管パイプの切れ端等。

    直径48.6mmの どこのホムセンにでもある単管パイプを2㎝と4㎝に切っておく。
    うちにあったのは肉厚2.4mmのやつ。普通のホムセンでは肉厚1.8mmだ。


    進行方向に抜くのだがブッシュのつば(はしっこ)を切った方が抜けやすいと思う。



    つばをカッターで切る。上の方が切れないが問題ない。


    反対側もフチの方を少し切らないと、単管パイプの「受け」がはまらない。
    単管パイプの直径が ちょうどぴったりなのだ。


    このようにセットし、
    19ミリレンチでホルトの頭をねじ込んでいけば、簡単にブッシュを押し出せる。


    このように ねじの力で押し込んでいくのだ



    抜いたブッシュと工具。
    M12×120mmボルトとナット。長さ40mmほどの単管パイプ(直径48.5mm)。
    外径18.5mm以上、かつ内径12~15mmのワッシャ(単管パイプにあてがうことが出来でボルトを通せればいい)。
    矢印は ブッシュを押し出す方向。




    続いてブッシュを入れる。
    このように組む。
    こちらは全長20mmほどの単管パイプでいい。
    右側の大きなワッシャは湾曲させて穴も大きく削って加工してある。ゴム全体を押し込むためだ。
    もともとついていたPULL RODの湾曲ワッシャを使っても良い。


    このようにセット。
    ブッシュを入れる穴と、ブッシュの先端および胴部分にラバーグリスを塗っておく。


    ナットを19ミリレンチでねじこんでいって ここまで入れる


    ちゃんと入った。
    ワロスマークを車体下から確認できるように入れたのがこだわり。(笑)


    向こう側にもツバがちゃんと出ている。Ok!

    これを左右で行う。

    やっぱり新しいブッシュはゴムの弾力が全然違~う^^
    乗り心地も 良くなるだろうと期待している。

    デジカメ2022年03月23日 20時59分11秒

    レストア用にデジカメの中古をヤフオクでゲット。
    いつもパナソニックのDMC-TZ7を使っている。

    結構バシバシ撮るので 起動したときにズームモーターの具合がおかしくなって
    システムエラーが出だした。こうなったら早めに予備を確保するしかない。
    銀色から赤色に乗り換えである。