W211 E320CDI ATF交換、ATバルブボディオーバーホール その3 ― 2022年01月17日 08時39分01秒
E320CDI 7速AT 722.9
バルブボディの組み立てとATへの搭載編
では いってみよう。
灯油で洗浄の終わったバルブボディ
図の通りくみ上げていく。
バツ印は自分のバルブボディには無かったパーツです
外したチェックバルブやチェックボールたち
バルブはスプリングの動きを確認。
図を見ながら、本来あったところへを戻していく。
チェックバルブは上下あるので間違えないように。
洗浄した中間プレートも載せる。
た~くさんのボルトでバルブボディくみ上げ。
いきなり締め付けないで、まずは軽くとめて・・・
規定トルクで締める。8Nmほどだったと思う。
小さいトルク締めができるトルクレンチ必要。僕はトーニチ製を選択。この作業のために買った。
確実を期すために最初ボルトを外すときにボルトがどの位置まで回っていたかケガキなどで印などをつけておいて、トルクを測ってみるとよい。
これも組み込み。今シフトレバーがどの位置にあるのかを判別するパーツ。
バルブボディ搭載の時には、黄色い樹脂部分のU字型のところに、「AT側のでっぱり」をはめ込むことになる。
下の画像のDの位置の右上の「でっぱり」ね。
コンダクタープレートをそっと載せて、ボルト4本で固定。
これ自体が電子制御ATのコントロールモジュールだから、トルクをかけすぎないように。
ちなみに、中央に配置されている車速センサーなどは交換できるらしく、ヤフオクとかでも722.9のこのプレートを修理します、という人がいる。
また、このプレートにはバージョンがいくつかあり、品番は下の画像のVGS-NAG2とか大きく印字されている3とかの数字で判別するようだ。eBayなどでも良く出ている商品だ。
ちなみに以前修理したE320CDIのオイルクーラーのオイル漏れ修理でのガスケットキットもeBayで購入したもの。これは一式入っていて便利だったし、使っている今でも問題はない。あとの足りないショートパーツはspeed japanで購入した。
DIYする人はeBayのアカウントを取って、支払のためのPaypalにも入っていて損はない。というか、マスト。
このチューブも交換部品
カプラのオーリング2本も。
これらのショートパーツは「SPEED JAPANのサイト」でパーツ図を見ながらクリックしていって購入。
後で出てくる7速AT用の純正ATF10Lもここで買った。ディーラーで買うよりも安い。
マチカフェのカップに保管しておいたソレノイドを戻していく。フィルタースクリーンに詰まってた金属ごみをしっかり取っておいた。
本来の位置に。
はめ込んで抑え金具で締め付けるだけのもの。
このソレノイドバルブセットもeBayでもOEM品が比較的安く手に入る。
ただ、品質はどうだろう・・・?安すぎて怖い。
純正は20万近くか・・
組みあがったバルブボディ。これをATに組み戻す。
腕が疲れないようにバルブボディをジャッキで保持し慎重にあげていくわけだが、
組付けにはマルの2か所に注意する。
まずはATセレクターのギヤの部分に注意
矢印2か所、ちゃんとはまるように。
シフトポジションの位置と、でっぱりを黄色い樹脂のU字にはめること。
こちらEGSカプラの部分。
オーリングにはATFをまぶしてある。
上のAT側のはまり穴をねらってジャッキアップしていく
慎重に上げていく・・・もすこし
オーリングの抵抗を感じながら上げ、しっかりとはまった。
カプラの樹脂ツメが折れちゃったので、外れてこないように針金で固定。
ここは指が入りづらく、カプラの爪をはずすために細いドライバなどを使ってしまうわけだが、素人はみんな爪を折っちゃうんじゃないかな。DIYする人はここ慎重にね。
バルブボディをATに固定する10か所のボルトを締める。
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バルブボディを外さないで ATFとフィルタだけを交換するという人は
以下から読んでください。
↓
新しいATFフィルターをはめる。
バルブボディの穴に差し込むだけでフィルタ側のオーリングが効いて落ちてこないようになっている。
オイルパンとマグネットもきれいにし、オイルパンのガスケットも新調。
レベルチューブも新品をはめる。
6か所をしめて完成。
(バルブボディ外した人は)EGSカプラ部分の保護カバーを取り付けて完了。
次回 最終回 その4は
E320CDI 7速AT 722.9 のATFの補充方法と、試走です。
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