BMW2002A クーラー取付3(コンプレッサーブラケット製作1)2021年06月05日 19時37分24秒

前回、合板で作った試作。
今日はテッパンでいよいよコンプレッサーを取り付けるためのブラケットを作ります。


9ミリの厚めの鉄板は ネットのはがねやさんであらかじめ購入。
穴あけのためにヤフオクで日本製の100V卓上ボール盤を購入。(直径13ミリまであけられます)


さすがボール盤!
スコスコ穴が開くよ~~これはいいね!
電動ドリルじゃ9ミリ厚には歯が立たないよ。
これがあれば、今後、いろいろと加工物の製作に役立つだろう。

穴をあけた鉄板をブロックにボルトどめし・・


アーク溶接機で仮に点付けする。あとで修正もできるように。


右側にコンプレッサーを吊り下げるステーを点付け。


コンプレッサーを取り付けて・・・位置を確認する。


ベルトラインOK!
ベルトの位置ですが、最初の計画ではクランクプーリーのいちばんフロント側の溝にかけて
ベルトラインを出すつもりだったが、後述するクーラーの高低圧ホースの位置の関係により、一番リア側の溝に変更した。



正面から。
マグネットクラッチがクーラントホースなどにあたっていないね、、OK
ここならスタビライザーのバー(クランクプーリーの下を通る)にもコンプは当たらないだろう。


ここでコンプにクーラー低圧ホースをつけてみる。
チェーンテンショナーのでっぱりや、サーモスタットへの干渉もなし。
ちょうど、間の、絶妙なところを通し、計算通り。


冷媒を入れる箇所ははここでOK


ガスチャージを想定してクイックカプラーをつけてみる。
これもどこにも干渉なし!OK!
実はウォーターポンプのホースを純正の直線タイプから
曲がりタイプに替えることでこのあたりのスペースをつくって工夫しているのが一番効果があった。
このあたりの干渉問題を解消できれば 
あとは楽勝かなと思う。

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さぁ後半戦。コンプの下側の支えステー2本を作る。
そのためのベース鉄板を位置合わせているところ


仮付けしてこんな感じに。


支えステーもこんな感じ。
ここはベルトの張りを調整できるようにステーに長い穴あけ加工をしなければならない。


今日は6時間やって疲れたから ここまで。
まだできるだろうけど、疲れだしたら作業がだんだん荒くなるので やめる。
また明日に続きます。

BMW2002A クーラー取付4(コンプレッサーブラケット製作2)2021年06月06日 20時49分21秒

ブラケットづくりの後半。
ベルトの張りは、アイドラープーリを使うことにした。
ヤフオクで入手した何かの車のプーリーを流用。


アイドラープーリーはねじ式で位置調整できる。→ベルトの張りを調整できるテンショナーの役割。


コンプを組んでベルトをめいっぱいに張った状態。
こんな感じにベルトを貼る。
アイドラープーリーがないとベルトがぶるぶると振れることがあるため。
じっさいはプーリーはもう少し、1cmほど下の位置になると思う。今の位置はコンプに近すぎる。
ファンベルトのサイズは バンドーシルバーS BANDO RAF2280 を使用。


コンプの下側は固定ステーを点付け。

ブラケットの仮組完成。

あとは全体を溶接してがっちりとしたもの補強し、塗装する。
クーラー取付のヤマ場は乗り切った・・・と思う。

BMW2002A エンジン吊上げ、フライホイール取付2021年06月12日 23時59分13秒

いよいよエンジン搭載の準備です。
ジャッキダウンし、車を手押しでバックさせます。


鋼鉄製の梁にチェーンブロックを取り付け。
納屋のここに梁があってよかったといつも思う。


ワイヤースリングとシャックルを使ってこのようにひっかけて吊上げ。
エンジンスタンドもやや持ち上がったところで、エンジンスタンドのエンジン固定ボルトを外します。


エンジンスタンドを取り外したところ。


フライホイールの準備。
AT用のフライホイールは外周に塊(おもり?)がついていて、重く作ってあります。
四角いプレートにATのトルクコンバーターを取り付けるボルト穴があります。


参考までに、これがマニュアル車のフライホイール。当然ながら形状も違います。



固定するホルトにはロックタイトをたらす。ねじの緩み防止です。


フライホイールを仮止めしたら、いつものようにソケットで回り止め。

トルク設定は104Nm

フライホイールのボルトを締め付けていきます。
締め付け後、もう一度確認。8本。



エンジン搭載の準備ができました。



エンジンをおろしたのが昨年の2020年11月23日。
今日は2021年6月12日なので
エンジンOHしエンジンルームを整えて搭載までに7か月ほどかかったことになる。
にしやんはまだしがない勤め人サラリーマンなので(良く誤解されるのですが、自営ではありません)
週末だけの作業で7か月かかりました。もし毎日作業出来ていたら、ここまで2か月程度で終わる勘定。
エンジンだけなら、OHパーツ代が20万。


ちなみにこれがエンジンをおろした日の画像です。

あれから7か月・・・
明日はうまく乗っかればいいですね~。


BMW1502の修理「トランクが開かない!」BMW2002 trunk key lock problem2021年06月13日 04時58分48秒

いつものBMW1502のマルニ仲間からラインが入りました。
「マルニのトランクが開かない!キーでロック解除ができないみたいだ」
と、今回もSOS入電があったのが1週間前。
で、今週当方に入庫することになりました。

症状はというと。
「トランクを開けるためのボタンを押し込んでもいつもの手ごたえがなく、トランクが開かない。
トランクのロックは、トランク専用のキーで「開く位置/開かない位置」に180度回転させるのですが、
「開く位置」にしても、手ごたえがなく、開かない。」
自分のマルニでロトランクのロック解除の仕組みを学習していたので、この「手ごたえがない」というところに今回の修理のヒントがありそうだ。


まずはトランクを開けることから。
オーナーさんにあらかじめリアシート外してきていただきました。

室内側からロック解除する作戦。
トランクとの隔壁にホルソーで穴をあけます。

2つ開けたのは理由あり。

1つの穴から覗き、もう1つの穴からライトを当てる。
穴の1m向こう・・・トランクのロック機構がみえる。

あそこを目指してトランク解除を試みます!
マルニは内装材がないから、こういう時に便利だね~~

長い棒の先にひっかけの爪をつけた特殊工具を差し込む穴と、
それを目視する穴。

うむむ・・・トランクのロック解除レバーに先の爪をひっかけて。。。。引く!

格闘1分で開いた!!!!

こんな具合だ。
室内側の穴から棒を突っ込み・・・

小型ライトで照らしながらロック機構を解除するだけ。

先の爪(塩ビパイプにねじ込んだ木ねじ)で、解除レバーを引くだけで、トランクは開く。

ここを引く!

さて、トランクがカギボタンを押し込んでも開かなかった原因は!?
キーシリンダーの先にあるはずの爪がない!!!
動画リンク(BMW2002のトランクが開かない原因(解除レバーが押せない))
https://youtu.be/e-bTWLoJQGM


これはワロスで新品で売ってるトランクのキーセットです。
先にL型に折れ曲がったつめがあります。これのカシメがゆるんでトランク内に脱落していた。
これ、けっこう世界中である事例なんじゃないかな~~
BMW2002 trunk key lock problem
と、検索ロボに引っ掛かるいようにキーワードを残しておく。



原因が分かったので対処と修理。
まずは対処。
解除レバーにワイヤをくくり・・・

室内にワイヤを引き込みます。

リアシート側に引き込んだワイヤ。

これを室内側からグイと引けば、トランクは解除される仕組みを作った。


次に修理。
トランク内に脱落していたL型のつめをシリンダーにかしめ直します。


爪をそのまま はめ込んだだけでは どうにもガタガタでゆるい・・・

しっかりとカシメる必要あり。
鉄板を切って、シム(厚み調整)として爪と一緒にシリンダーにはめ込む。
微妙な厚み調整はアルミテープを使用。
これでガタガタしなくなった。

そして最後に、シリンダーにある小さなカシメ部分をポンチで叩いて最終カシメとした。


さらにさらに、爪カシメ部に強力エポキシ接着剤「JBウエルド」を盛って固定しておいた。

キーシリンダーの取り付けは、取り付け位置(爪の回る方向に注意。トランク解除ボタンを押してトランクが開く状態でのキー位置では爪先が助手席側(左ハンドル車の場合)に向いていること。つまり、後ろから見たとき、午後3時の位置を向いていること。ちなみに下の画像は午後9時の位置にむいている(ボタンを押し込んでもトランクが開かないようにしている位置))に注意しながらボディに差し込み、筒状のリングスリーブを内側からねじ込んでいくだけで固定できる。

こんな感じに取付完了。
この状態(爪の位置)ではロック解除ができない位置にある(後ろから見て午後9時の向き)


あとはロック機構(ラッチ)を3つのボルトで取りつけ。
ちゃんと押しボタンでトランクが開くことを確認。Ok!
いざというときのための解除ワイヤもつけたし~~^^
使用上注意点としては、キーを回すときは、少しだけ押し込みながら回すことかな。(回す途中で構造上、引っ掛かりがあるので)

マルニのトランクの鍵って、おでかけ先でロックかけることを忘れるんです。(今の車みたいに自動キーロックと連動じゃないから・・・)
マルニで出かけるときは、トランク内の品物の盗難には、ご注意くださいね。



以上2時間の作業。
お疲れさまでした~~ご安全に~~

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あとで思ったが、自分の2002や635CSIにも、室内からエマージェンシー対応でロック解除できるワイヤを追加しておこうと思った次第。
6はキー連動のトランクロックではあるが、もしものときのために。
内装材でカバーされているから。今回みたいに室内から棒でロック解除できないぞ。

後、良くきくのが、ボンネットのオープンのためのワイヤが切れてボンネットがあけられない、というやつ。
これ、開けるのがなかなか大変みたいだから、これも、いざというときのために何か手を打っておきたい。

BMW2002A エンジン搭載2021年06月13日 12時52分04秒

ではエンジンを吊り上げます。
クーラーのコンプレッサー、あらかじめつけておきました。

チェーンブロックでめいっぱいエンジンを上げたら、その真下に車体を移動します。


ちょうどこの位置で。ゆっくりとおろしていきます。

入りました。
左右のエンジンマウントを締めれば、エンジン搭載完了です!

エンジンマウント右側

エンジンマウント左側。

ラジエターを差し込んで、ファンブレードに当たらないかを確認。大丈夫。

すきまOKです。

コンプレッサー周辺、ボディにあたっていない。

クーラーホースを仮付け。

高圧側のここにはエキマニの熱の遮熱版が必要か??

ガスチャージの時のクイックカプラをつけてみる。問題ないね。

エンジン下からコンプレッサー周辺を見る。
スタビラーザーバーの黒い棒には当たっていない。

ラジエター下部に接続するATFのクーラーホースとも干渉しない。
これでブラケットは確認OK、のちに本溶接で仕上げます。


エンジンとボディが固定されたので、
クランクプーリーのナットを最終締め付けします。
そのためにクランクシャフトの回り止めをします。ソケットをフライホイールとブロックにかませ、回らないようにします。


クランクプーリーのナットの締め付けの時に
ソケットが外れないように木片をあてて押し付けますます。


100Nmでトルク締めしたあと、角度で20度締め。 140Nmは出ていると思う。
このトルク締めはエンジンスタンドに載っているときはなかなか難しいので、
車体とエンジンが固定されたこのときにやるつもりでいました。
(エンジンをおろしてOHするときも、おろす前に車体にのっているこの段階でクランクプーリーのナットを緩めておいたほうがいいです)

載りました。



まだATと合体していないので、エンジンが前後に振れます。
バッテリトレイの部分に近いオルタネータの下(画面左下)に木片をかませて
エンジンをふれないように落ち着かせています。

ふぅ~~~
作業工程的には7割ってところでしょうか?
今後の作業工程は
・ATをエンジンと合体 2日
・プロペラシャフトの駆動系取付 1日
・マフラー取付 1日
・エンジン最終くみ上げ 4日
・エンジン始動! 1日 (8月の盆休みあたりか?)
・サスペンション 2日
・ブレーキ系統仕上げ 4日
・空調系統(ヒーターボックスOH、ブロアファン交換、後付けクーラー仕上げ) 8日
・ボンネット取付 1日
・車検取得 1日 (10月あたりか?)
・走行テスト、調整 4日
・納車
予定では、この車が来てからちょうど1年となる2021年秋には納車したいと思っているが、どうでしょうか・・・・・これから暑くなるので作業スピードは落ちるかも。
遅れた場合は、12月には雪が降り出すので、ここで冬越しして最終仕上げし、雪が溶けた来春に車検取得し、春に納車ということにもありえるかも?

気温も上がり、作業も扇風機なしではつらくなってきました。
作業が終わることには汗びっしょりで結構疲れてしまいます。
最近は9時にスタートして、ランチは軽くガレージ内でサンドイッチかおにぎりをぱっぱと腹に収め、遅くとも15時までには作業を終えて休むようにしています。
若いころと違って暗くなるまでノンストップでできなくなってきましたね~~、54歳、これからの体力維持が課題です。