BMW2002A オイルポンプ、タイミグチェーン組付 ― 2021年04月04日 19時38分08秒
クランクシャフトのリア側のオイルシールを組付けます。
シールのリップにはシリコングリスを塗っておきました。
ガスケットは紙ガスケットに液体ガスケットを薄塗り。
組付け完了。
もうここからオイルが漏れないことを祈る。
はみ出した紙ガスケットをカット。
次はオイルポンプ組付け。
薄板のシムをまず置く。後述するオイルポンプチェーンの張りを調整するもの。
1枚しかないけど。
ここにオーリングを忘れないこと。クランクのジャーナルに供給されるオイルの大事な経路だ。
オイルポンプの組み付けとともに、オーリングがしっかりはまったことを必ず確認。
オイルポンプ本体の組付けは完了。
続いてポンプの駆動チェーンとスプロケット。
組付けたが、どうもチェーンの張りがだぶついている感じ。
マニュアルでは「指で押してちょっとだけ余裕があればいい」とあるが、これはちょっと余裕ありすぎな気がする。(チェーンが外れることは100%ないと思うが)
このだぶつきを調整するのがシムなんだが、1枚しかなくて、予備がない。
要は、シムみたいなものを1ミリ程度の銅板なんかで作ってシムとしてかませればいい。
また後日、ここは調整作業する。
タイミングチェーンとガイドレール、テンショナーを取り付け。
今日はここまで。
BMW2002A オイルポンプのシム追加 ― 2021年04月10日 17時31分06秒
BMW2002A チェーンテンショナー ― 2021年04月10日 17時43分33秒
オイルポンプが組上りましたので
フロントカバーとそのパッキンを取り付けます。
エンジンスタンドを回転させてエンジンを上下逆にします。
オイルガイド(白いプラスチック部品)とテンショナレール(左の黒いもの)は
もちろん新品を組み込みましたよ。
タイミングチャーンのテンショナ機構です。
シリコングリスを塗ったテンショナーピストンを挿入したら、次にいばねを入れます。
ピストンの先端がテンショナレールにちゃんとはまっているかを確認して、ばねを押し込んだらプラグを閉めます。
プラグのオーリングは新品にしています。ここからオイル漏れしないように。
ピストンの先端部がテンショナレールを押しています。これによって、チェーンに張りを与えます。
実にシンプルな機械式の構造です。
次はいよいよシリンダーヘッドとエンジンブロックの合体です。
BMW2002A シリンダーヘッド合体、エンジン完成。 ― 2021年04月10日 18時01分26秒
いよいよシリンダーヘッド搭載です^^
まず、クランクを回して1番ピストン(画面の右端)を上死点にします。
そして、ヘッドガスケットを置きます。
ここと
この部分はフロントカバーとエンジンブロックとのつなぎめなので
オイルが漏れてこないように液体ガスケットを塗ります。
新品のヘッドボルトを10本、入れていきます。指で軽く締めます。
ヘッドボルトの締める順番と手順です。
今日は途中の角度締めまでしかできません。最終の増し締めはエンジンをかけたあとになります。、
まず60Nmで順番通りに締める。
15分たったら、角度締め。ここまで。
ヘッドが乗ったので、タイミングチェーンをカムスプロケットにはめて、取り付けます。
ちゃんとタイミング位置を合わせて・・・
スプロケのボルトのゆるみどめです。
このあとクランクを回転させてタイミングが合っているか確認します。
クランク2回転でカムシャフトが1回転します。
確認ができたら
アッパーカバーをパッキンとともに取り付けます。
ここのすみっこの両側の部分にも液体ガスケットを忘れずに。
そのガスケットとともにヘッドカバー、オイルパンを組んだらエンジン完成!
エンジンの主要部分は完成。
このあとエキマニとインマニをつければエンジンらしくなるでしょう。
ウオーターポンプやクランクプーリ、オルタネータ―、スターター、オイルフィルタハウジング、EGマウント。。。そいして今回はじめて取り付けるコンプレッサーなど、その他の補器類はこれからです。
週末ごとに少しづつしかできないので、EGを車体に搭載できる状態になるのはGWあたりでしょうか。
同時に、ATのほう。油と埃で真っ黒に汚れたATの方も掃除しなくては・・・ATの油圧ホースも制作してもわらねばなりませんし・・・まだまだやること多いです。
BMW2002A オイルパン、ウォーターポンプ、クランクプーリー ― 2021年04月18日 18時50分33秒
クランクプーリーを組みます。
オーナーさんが用意してくれた3本がけのプーリーです。(E12とか、518iとかものでしょうか?)
旧クランクプーリーは1本がけなので、クーラーのコンプレッサーは回せません。
が、今回はクーラー取り付けが大事なので、2本以上かけられることが必要です。
ねんのため またクランクを回してタイミングをチェックします。
クランクを2回転 回して、カムシャフトが1回転して同じ位置に戻りました、よし。
エンジンをさかさまにして
オイルパンを組み付けます。最後にオイルポンプ周りを点検。ヨシ。
オイルパンガスケットの4か所に液体ガスケットを塗っておきます。
フロント側はここ。(左右にある)
リア側はこの2か所。ブロックとリアシールハウジングの合わせ目です。
ガスケットのちょうどここに4か所穴が開いていますのでそこに液ガスを適当に盛ります。
乗せてボルト締め。11Nm。 あオイルパンは後で塗装します。
液体ガスケットもいい具合にはみ出ています。
オイルドレンボルト。
穴の先、そぐそこはオイルポンプの吸い口が見えます。
矢印の部分、ドレンパッキンのリングが変な感じでついてますね・・・
適当なオーリングを使ってあったので、こびりつきを掃除。液体ガスケットも使ってあった・・・なんだこりゃあ
綺麗に掃除してやって、新しいパッキンを入れて組みます。
次にウォーターポンプ。新品です。回転はスムーズです。がたもなし。
右側のオイルフィルターハウジングも組み付けて、
前側はこんな感じで終了。
そろそろエンジンブロックとオイルパンの塗装をしたい。
GWあたりはクーラーコンプレッサーのブラケットを制作したいです。
それに、そろそろAT搭載に向け、ATとラジエター間の油圧ホースも制作してもらわねばなりません。
カシメ部分からのオイル漏れしてくるのと、ホースの劣化でヒビが入っているのです・・・
当然新品なんてでないので、油圧ホース屋さんに作ってもらいます。(口金部分は再利用)
BMW1502 ドライブシャフトブーツ交換 ― 2021年04月25日 17時42分49秒
同じ富山県のマルニ仲間のHさんのBMW1502です。
うちでエンジンOHした車です。
今回はドライブシャフトのブーツ交換で入庫です。
ついでに、冷却水も交換します。
良く誤解されるんですがにしやんは車屋さんではありません。
趣味として車をいじってるんであって、マルニなかまということで、ボランティア精神で維持・適正化のお手伝いをさせてもらってます。
どんぶり勘定で購入した部品代&消耗品代だけもらってます。
ドライブシャフトブーツ交換は昨年635CSIでもやったので
こつはつかめていますので1日もあれば終わります。
ただし、ドライブシャフトのブーツ交換はグリスまみれになる・・・。
はい完成!
組み込み!
これで10年は持つだろうな。中身はCVジョイントに新しいグリスがぎっちりです。
このあと、ついでにデスビのコンデンサーを新品に交換しときました。
2000円で定期交換部品です!
(いま預かってレストアしている2002のエンジンはこいつのせいで調子わるかった)
試乗でLLC漏れた異常な水温上昇、リアからの異音など問題ないことを確認!
ほんまにきれいなボディカラーだ。
BMW2002A ブロック塗装 スパークプラグ装着 ― 2021年04月29日 18時12分20秒
BMW2002A エキマニ取付 ― 2021年04月30日 05時20分00秒
BMW2002A ベルトライン出しの調整・・・ ― 2021年04月30日 19時34分43秒
ウォーターポンプのベルトプーリーをつけてみたら、
クランクプーリーとウォーターポンプのベルトラインが一直線上に合わない…
測ると3ミリほどずれているではないか。
ええ~~~!
なんでだーーー!!!
ウォーターポンプのプーリーの方が前に出ているのか、
それとも
クランクプーリーが後ろに行きすぎなのか。
新旧のクランクプーリーの比較では、ベルトラインは出ている。(黄色)
クランクプーリーには問題ないと判断。
となると、
ウォーターポンプのフランジの取りつけの精度が悪いのだろう・・・
もう少し奥に圧入してあるべき。
輸入パーツだとこういうことが起こります。
ウォーターポンプのフランジ(やじるし部分)はシャフトにかた~く圧入されていて
プレスしてもだめだと判断。(奥に3ミリ入る余裕もない)
さぁどうする?
しょうがないのでクランクプーリーの方を3ミリ前に出すことにした。
厚み3ミり、内径21ミリ、外径35ミリワッシャーの内径をやすりで22ミりに拡大し、
WOODRUF-KEY部分の切り欠きを削り出す。
これをクランクシャフトに先に入れておいてからクランクプーリーを装着すれば・・・。
よし!これでベルトラインが一直線。
んで、次なる問題。
ファンブレードが新しいクランクプーリーにあたってしまう・・・。
このクランクプーリーは3つ目の溝 (ここにクーラーコンプレッサーのベルトをかける予定)
があるから、そこにあたってしまうのだ。
しょうがないので
厚み5ミリの大きめのワッシャーからスペーサーを削ってはめて、
ファンブレードを前方に5ミリ出すとともに、
安全マージンを取ってブレードの端っこをグラインダで少し削ることにした。
・・・もし走行中にファンブレードがクランクプーリーにあたると、割れてしまうばかりか、
ベルトが切れることもありうる。最悪は、ぶっとんだ破片でラジエター破損にもつながり、
冷却水が漏れれば、最悪、エンジンのオーバーヒートだ・・・おおこわ。
これでブレードはクランクプーリーに当たらないだろう。
あとはエンジンかけてから 様子を見て判断する。
もうひとつ問題。
こうなる、5ミリ分前に出たファンブレードがラジエターに接触しないかだ・・・
なんせもともと これぐらいの距離にあって(その間隔10ミリぐらい?)かなり近いですからね~
エンジンが振れることも考慮して・・・これはあたりそうだな~~
ラジエターの位置はこれ以上前に移動できないので
まぁ、当たりそうだったら、ファンブレードの前側をまた削ることにします・・・
だんだんファンブレードがやせ細っていくな・・・
もう一つこれに伴って問題なのは、
オルタネーターのベルトラインも前に3ミリ出さなければならないということだ。
オルねーたー、とウォーターポンプ、クランクプーリーの3つは
一つのベルトで駆動するので、一直線になったベルトラインでなくてはならない。
まぁ一回、オルタネータを装着してみてベルトかけて観察してみよう。
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こういった現場合わせの微調整で 時間がかかってしまうのだ。
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