BMW2002A カムシャフト&ロッカーアーム組み込み,ヘッド完成2021年01月11日 16時43分09秒

順序だてて組み込んでいきます。

排気側ロッカーシャフトをリア側から途中まで入れていき、
3,4番のロッカーアームを組み込んでおく。
ここでカムシャフトをフロント側から入るところまで入れる。
もちろんカム山など金属同士がこすれるところにはアッセンブリ・ルブを軽く塗っている。


排気側4番ロッカーアームを起こしてさらにカムシャフトを入れる。


排気側4番ロッカーアームがこのようにカム山(本来は吸気側ロッカーアームが乗るカム山)に乗ればよい。

上からみてこういう状態になります。画像左がリア側。


ここで排気側のロッカーシャフトをさらにリアからフロント側に叩き込んでいき、
排気2番、排気1番のロッカーアームを組み込む。

次に、吸気側のロッカーシャフトとロッカーアームをフロント側からリアに向けて叩き込みながらロッカーアームを組んでいく。吸気側のロッカーアームはどれもカム山に乗らないので大丈夫。
(画像は吸気1番2番を組んだところ。)

吸気側のロッカーアームを4番まで組み込んだ。


排気4番と2番、吸気3番のロッカーアームを特殊工具で3か所リフトする。
*特殊工具;ニッコリ君、しりもと、F型クランプ2本、手

アップで。Fクランプが3つ無かったので、排気2番ロッカーは手でリフトしています。
この状態でカムシャフトにリテーナーを組み込みながら、カムシャフトを最奥まで入れる。


リテーナーというカムシャフトを前後に動かないように位置決めをする板を10ミリボルト2個で固定。
このリテーナーは、2本のロッカーシャフトをやはり前後に動かないように固定する役目も果たしている。

これでカムシャフトとロッカーアームの組付けは完了。

オイルデリバリーパイプのワッシャを交換。

ヘッドに組み込む。このパイプはオイルラインにつながっており、カム山などにオイルを流す(潤滑する)ようになっている。

最後に、各バルブのバルブクリアランスを調節する。
冷間で0.15-0.20ミリの設定。
シックネスゲージと六角レンチ、10ミリメガネレンチを使い、
今回、0.15ミリでキメました。
バルブクリアランスはタペット調整ともいわれます。
エンジンが乗ってからでも調節できるし、数万キロに1回のメンテナンス項目です。

あとはデスビのハウジングを取り付けなければなりませんが、
これでいちおうシリンダーヘッド、OH完了です!^^

次はピストンの作業に移り、腰下を完成させます。

コメント

_ T師匠 ― 2021年01月12日 02時48分01秒

OHCはDOHCよりヘッド周りの構造が複雑なので、オーバーホールが厄介ですね!

_ にしやん ― 2021年01月12日 07時40分38秒

T師匠 カムシャフトが上に外れればらくなんですがね~~でももうマルニのヘッドは慣れてき
ました。^^v

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