BMW1502エンジン腰下OH37 エンジン始動2018年03月25日 20時17分31秒

エンジン始動のために昨晩から充電しておいたバッテリを乗せる。

冷却水も入れました。

各部点検して、プラグをつけて、さぁ、エンジン始動!
と、なかなかエンジンがかからない・・・。
燃料系か? 圧縮か? 点火系か?

いろいろ調べてみたら、原因はデスビの位置がかなり遅く点火する位置に組みつけてしまっていたことだった。どうも、デスビを差し込んで組み付けたときに、ギヤ歯1枚分ほど「位置がずれて」いたようだ。
こう書いたら、1時間ほどで原因がわかったと思われそうだが、実際は、悩みに悩んで。1日かかった。(笑)

こちらはようやく正しい位置に装着したデスビとローター。
しかし、なんでずれて組みつけてしまったのだろう?
たぶん、・・・たぶんだが、ローターを正しくシッカリと「嵌め合いに」はめ込んでおらず、少しずれた位置ではめ込んで、そのまま位置合わせをしたのではないだろうか。
だとしたら、とんでもないうっかりミスである。
人災ミスでの事故などは、こういったところから起こるんだなと実感・・・ ハァ… 

ついでに、ポイントのギャップも0.4mmで再確認!

デスキャップも新調した。 白いテンテンはプラグコードの気筒の番号。

キーをひねる手に全身全霊を込め、エンジン始動!
どる、どる、どるるるるー~ん♪
こんどは、ちゃんと、かかりました。^^
何重にも塗装したファンブレードが赤ぁく回っています。


すかさず、点火タイミングをタイミングライトで確認。
ミッションベルハウジングにある小さな覗き穴から、1番シリンダーの点火時期をあらわすフライホイールに埋め込まれた「スチールボール」が確認できました。これでよし。
しかしこの穴、なかなか簡単には確認できない位置にあります。


さて、エンジンをかけている間、キャブの調整をする。
ミックスジェット、メインエアジェット、アイドルストップスクリューm加速ポンプ。
いろいろいじって、「いいところ」を探します。
オイルや水漏れがないかも確認。
LLCもサブタンクも含め7リットル入りました。サーモスタットも開いて大丈夫。
エア抜きは必要なし。
ヒーターブロワも効いて、室内あたたかくなった。ヒータコアにもLLC回りました。

なんやかやで30~40分アイドリング。

エンジンを止めたら、ほっと一息、といきたいところですが、まだ大事なことがある。
熱いうちにヘッドカバーあけ、ヘッドボルトの最終角度締めを行うのです。

熱くなってボルトが膨張したうちに、20~30度の角度締めをしなければなりません。
冷間時は35度の角度締めしているから、トータル55度になりますか。
自作の角度確認ツール((笑))で、順番どおりに10本しめました。


さて、ヘッドボルトを締めたら、その分、シリンダーヘッドが「沈む」ことになりますので、ここで、ヘッドのフロントアッパーカバーを本番取付します。これまでは紙ガスケットのみの仮付けでした。
本番では液体ガスケットを併用。特にヤジルシの角隅部分からオイル漏れの可能性が高いので、しっかりと塗る。

アッパーカバーにも液体ガスケット。

下、サイド、かたよることなく、均等に徐々にしめていきます。

液体ガスケットがこれだけはみ出してればOKでしょう。
このまま、24時間放置で固まるのを待ちます。

ここではじめて新しいヘッドカバーガスケットを乗せます。


次にエアクリーナーボックスの塗装にかかる。
うすくサビが浮いてみずぼらしかったので、ヘッドカバーに合わせ、マットブラックに塗装した。。

完全乾燥待ちきれず、指触乾燥状態でエンジンに搭載。
うん、ヘッドカバーもマットブラックなので、いい感じになりました。
エアクリは面積がでかいので、綺麗に塗装すると、みちがえるように見栄えがよくなりますね。


ちなみにこちらが、エンジンOH前の画像。


このあと、1502のオーナーさんが尋ねてこられたので、二人がかりでボンネットを搭載。
マルの部分で微調整をして、チリを合わせたり、しまり具合の調整をしました。


ようやっとエンジンのOHは終了です。
2017年12月1日に入庫したので、週末だけの作業で約4ヶ月かかったことになります。



とはいえ、まだ作業があるのです。
オーナーさんの依頼で、フロントのスプリングをノーマルにもどす。(現在フロントはショートタイプが入っていて、この1502、若干前傾姿勢なのです。)
これはまた、次の休みに。今日はスプリングの塗装をするまでにしておいた。


そのあと、クーラーのコンプレッサーを交換し、ガス注入となり、フロントブレーキもOHすれば、完全に終了という予定で4月上旬に車検を通し、公道復帰の予定です。