BMW1502エンジン腰下OH17ヘッド分解その1 ― 2018年01月14日 13時36分58秒
エンジン腰下のみのつもりが、シリンダーヘッドもやることになった知人のBMW1502。
というのも、この車、ヘッドからオイル下がりしているような気もするからだ。
高速道路走行で、シフトダウン時に派手に青白い煙を噴くという。
3番シリンダーの吸気バルブにオイルにじみらしき跡があった。
ということで、ついでだから、バルブのカーボンもひどいし、バルブステムシールを交換することとする。
ということは、シリンダーヘッドを分解しなきゃならんということです。
カムシャフトリテーナーを下にずらす。
下のでかいナットにあたってとり外せないが。いまはこでれOK.
このカムシャフトを左側に抜きとりたいが、抜けない。
なぜかというと、黄色テープの3箇所で、ロッカーアームがカム山を押さえつけているからである。
こんな感じで、ロッカーアームがカムに乗っているところが何箇所か、ある。
まずは10ミリナットで固定されているeccentricを8つともリリースし、ロッカーアームをフリーにする。
そこで登場、自作特殊工具。
にしやんはこれを「しりもと」呼んでいる。似ているでしょ?

そしてさらに特殊工具、「ニッコリ君」も登場。ニッコリ。
ニッコリ君はロッカーアームに乗っかる。
ロッカーアームにこのようにキリカキを作っておく。
テコの原理でアームを起こすしくみ。
しりもととニッコリ君、そしてクランプで組んで・・・
クランプを締めこめば、ロッカーアームが起きてカムシャフトを押さえなくしてくれる。
ココですね。
3箇所、起こします。
これでカムシャフトをすこしづつ抜いていく。
こういうあたるところもロッカーを起こして。
途中のフォーメーション。
カムをまわしながら、抜く。途中、ロッカーを起こすところは何箇所もでてくる。
あとひといき!
よーし、カムシャフト抜けた!
がらんどうのカムシャフトの穴。
カムシャフトの抜けたヘッド。
これでバルブはみんな閉まる。
次にロッカーアームを串刺しにしているシロッカーシャフトを2本(IN側とEX側)抜きます。
その前に、各アームに「1IN」「3EX」のようにしるしをケガいていく。
まず、このクリップを8つとります。
コレ。小さいから飛ばさないように慎重に。
シャフト径よりも若干小さい鉄棒で、シャフトをたたき出すのだ。
このように叩いていく。黒いビニテはヘッドの穴を傷めないようにとの配慮から巻いている。
かなり抜けた。
もう一息で抜ける。
ロッカーシャフトは、キャップ式で上に取り外しできればいいのですが・・・仕方ない。
こんな感じで2本とも抜きながら、ロッカーアームやスプリング、ワッシャーなどを回収。
ヘッドの分解でこのシャフト抜きは一番めんどうなところ。
ちゃんとシリンダーごとに分けて大事に保管しておこう。
次はバルブスプリングを分解し、バルブを抜きます。
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