W202 C200ワゴン届く その現状2016年05月15日 12時30分59秒

大麦も色づきはじめた薫風の候、その車ははるばる四国松山からやってきた。


ヤフオクで4月中旬に3万円で落札したW202。
1999年メルセデスベンツC200ステーションワゴン。
直4DOHC2000cc、電子制御式5AT。
14万キロ走行の車。
陸送費用は片道63000円でした。
いろいろあり4月末納車が遅れて5/14に届く。
フェリーなどを名乗りつぎ最終的に地元の陸送屋さんが仮ナンバーで自走してきてくれましたので
引渡しのサインの後ちょっとお茶をしてもらってる間に、仮ナンのままで近所を走ってみる。
このチャンス、バラす前に問題点を現状把握しておかねば・・・ということで。
アイドリングOk、ハンドリングOK、異音等なし。

ATに問題あり。
ATシフトアップで回転がスムーズにつながらずエンジン回転数がブワンと上がるときがある。
特に3→4速、10回に2回ぐらいか。
アクセルを緩めればストンとつながる。
急減速でどん!とショックは発生するときがある。
う~む、まずはATFのチェックから必要だろう。

走行フィールに関しては、重厚で、どっしり感が、ありあり。
1.5トンという車重もあるが、安定性と荒れた路面のいな具合は満足のいくもの。
ある意味、軽い軽いスマートKの正反対の車ともいえる。

大変掃除しがいのある(笑)純正15インチアルミホイール。純正の195/65R15。
タイヤの状態は・・・まぁ、ホイールの保護材程度のものでした。
その他、外装にヘコミ等無し。こまかい傷やくすみ塗装劣化などはまったく気にしない。

内装。
お約束どおり、天井の内装は垂れている。
画像左上にあるように、アルミ材を使い、そのテンションで抑えている。
これはナイスアイデア!

内装は、かつての女性オーナーは「お犬さま」を乗せておられたということから、
シートやフロアはけっこう毛だらけ猫灰だらけだ。

シートのヨゴレはなんとかするとし、お犬様の毛は我慢ならんので
さっそくシートを外し、掃除機で吸い取りまくった。

最初開かなかったリアゲート(笑)も、室内側からなんとか空けた。
本来スペアタイヤの収納されているはずの荷物室フロア下のスペースには・・・何も無かった。(笑)
バッテリはリアにある。でかいバッテリだ。
リアシートをフルフラットにすることもできるのには関心。(リアのクッションシートを取り外さねばならないが)


運転席。
陸送の運ちゃん用か、ハンドルに「フットブレーキ弱い、云々」なるメモが張ってあった。
え~ブレーキも~と思いつつ、試乗してみたところ、効きが悪いことはなかった。
欧州車独特のじわっと効きはじめて踏力に比例して制動力も増すというあのタッチで、実に好ましいもの。(このブレーキフィーリングは、同じメルセデス製品であるスマートKで慣れている)
ただ、日本車のようにちょっと踏めば効くようなものではないので、このようなメモがあるのだろうと推測。
メモはひっぱがす。

それにしても、この室内のかおり。
メルセデス独特。
W123を1年乗ったがやはりこのかおりがした。
シートのアンコに使われている麻からこの香りがする。
嫌なにおいではないが、あ~メルセデスにに乗ってるな~という実感がする。

パネル。
C200ワゴンはカーボン調のパネルとなる。
これがC240ではウッドになる。カーボン調のほうが自分は好き。
純正のカーナビがあった。ちゃんと動いていたが、古いのでやがて外すことになるだろう。
ラジオも音が鳴る。サウンドは問題なし。6スピーカーである。
カセットはためしていない。CDチェンはなし。
オーディオについては最後の楽しみにとっておく。
にしても、ヨゴレがひどい。シフトノブのマークもとれている。



問題は、空調だ(クライメート・コントロールというらしい)。
まず、これもお約束どおり、液晶表示がおかしい。
また、ほとんど風量がなく、風量を変えようとスイッチを操作しても変化しない。
ブロアが最低速か、またはまったく回っていないかだ。
ダッシュをばらして、レジスターなど、一式のチェックが必要だ。
すべての噴出口フラップなどはすべて電動。(ダッシュのなかからかすかに切り替わってる音がする)
ただ、冷風はかすかに出るしコンプレッサは回ってるので、エアコンは死んでいないようだが・・・?


さてエンジンとミッション。
ざっと下回りチェック。
ATFのオイルパンもぬれていた。もれてATF量が少なくなっていてあのシフトアップかもしれない。(と、期待したい)


エンジンはここからひどいオイルもれ。下のオルタネータまで伝っているぞ。
ベルトもヒビワレ多し。

いちばんの問題は、走行時、ガッっとアクセル踏んでも吹けあがらないこと。


また、冷間スタートのときの1分あまり(コールドスタートがかかって燃料増量時と思われる)、
エンジンがすごく不安定。前オーナーはかぶったような感じとのことだったが、なるほどなっとく。
ことのき、アイドル不安定だけならいいが、エンジンからとんでもない音がする!
ガコン!ガコン!とエンジンの中で何か金属が跳ねてがぶつかってるような。
ノッキングとは思えないし、こんなの初めて聞きました。
聞くに堪えない音です。
いったい何なんだ?
コールドスタートが終了したようなころ、何事も無かったようにアイドリング状態になり、
走行も問題なく、再始動しても再現しない。
あったまれば、直るようである。
・・・・
その後、翌日エンジンをかけたらアイドル不調でエンジンがすぐエンストするようになった。
これではガレージにも入れられない。
押して入庫か?


ともあれ、いろいろまた楽しませてくれそうな個体である。
エンジンを修理OHして乗り出しは夏のおわりごろ???