308GTB整備3 シリンダーヘッドおろし ― 2011年10月05日 20時36分24秒
さて続いてヘッドをおろします。
シリンダヘッドはボルトでなく、ブロックにスタッドがあるのでヘッドのほうは袋ナット(15ミリ六角)でした。
15ミリってあんまり使わないなぁ・・・
シリンダヘッドはボルトでなく、ブロックにスタッドがあるのでヘッドのほうは袋ナット(15ミリ六角)でした。
15ミリってあんまり使わないなぁ・・・
T師が15ミリディープソケットを持ってきてくれたところで二人で協力してヘッドをおろしました!
さて、どこが原因だ?
1~3番シリンダをよく観察します。湿っている感じです。
水?オイル?
排気ガスは真っ白にならなかったというから水とは考えにくいが。
水?オイル?
排気ガスは真っ白にならなかったというから水とは考えにくいが。
3と4ではあきらかに様子が違います。
すごい汚れというか、堆積物というか、生成物というか・・・オエェ
この傷は何だ?1~4番にそろってこの傷がある。
このエンジン、前オーナーさんがオーバーホールしているそうで、
ハイコンプピストンとハイカムは入れてあるのです!
ヘッドも面研したと思われます。そのときのあやしい傷・・
最初はここから水が入ってきてるのかと思いましたが・・・
【後日、内燃機屋さんにこの傷を見てもらったところ、この傷は前にヘッドを降ろして面研したさいにバルブシートを引っ掛けて削ってしまったせいだろう、ということです。内燃機屋さんの言わんとすることは、それほどまでに、ヘッド面を削っってしまっているということでしょう。もうこれ以上は面研できないくらいに・・・】
このエンジン、前オーナーさんがオーバーホールしているそうで、
ハイコンプピストンとハイカムは入れてあるのです!
ヘッドも面研したと思われます。そのときのあやしい傷・・
最初はここから水が入ってきてるのかと思いましたが・・・
【後日、内燃機屋さんにこの傷を見てもらったところ、この傷は前にヘッドを降ろして面研したさいにバルブシートを引っ掛けて削ってしまったせいだろう、ということです。内燃機屋さんの言わんとすることは、それほどまでに、ヘッド面を削っってしまっているということでしょう。もうこれ以上は面研できないくらいに・・・】
こちらはブロック側。
ブロックもアルミです!!
ピストンの形状はモッコリのハイコンプ(ちなみに圧縮を測ったら12キロあったらしい・・高い!)に換えられてボアも広げてあるらしい。つまり前オーナーさんがいじくり倒して、調子悪くしたかで放り投げちゃった固体をT師がかなりお安く購入したらしい。ま~本人は不調のフェラーリを治すつもりで買ったのでこういう苦労は見込んでいたのですが。
ブロックもアルミです!!
ピストンの形状はモッコリのハイコンプ(ちなみに圧縮を測ったら12キロあったらしい・・高い!)に換えられてボアも広げてあるらしい。つまり前オーナーさんがいじくり倒して、調子悪くしたかで放り投げちゃった固体をT師がかなりお安く購入したらしい。ま~本人は不調のフェラーリを治すつもりで買ったのでこういう苦労は見込んでいたのですが。
思ったよりカーボンは付着していません。周りのスキッシュエリアはきれいです。
このモッコリ感・・・・
このモッコリ感・・・・
さてヘッドに戻ります。
シロウトがあれやこれやと推測していてもだめなので、近所のベテランメカニックさんのK氏に外したヘッドを持ち込んで見てもらうことにしました。
T師のクルマで持ち込み~~
メカニックK氏いわく、これは水が入ってるんではなくて、オイルが入ってるのは明らか。
バルブを外してみてみないと解らんが、そのあたりが確実に怪しいとのプロの判断。
バルブステムからオイルが下がってきてるのでは?とにかくバルブ外してみて!とのこと。
お忙しいところ貴重なアドバイスありがとうございました!
シロウトがあれやこれやと推測していてもだめなので、近所のベテランメカニックさんのK氏に外したヘッドを持ち込んで見てもらうことにしました。
T師のクルマで持ち込み~~
メカニックK氏いわく、これは水が入ってるんではなくて、オイルが入ってるのは明らか。
バルブを外してみてみないと解らんが、そのあたりが確実に怪しいとのプロの判断。
バルブステムからオイルが下がってきてるのでは?とにかくバルブ外してみて!とのこと。
お忙しいところ貴重なアドバイスありがとうございました!
帰って排気バルブを見て見るとオイルが・・・!! ↑
K氏の言うとおり!
K氏の言うとおり!
排気バルブ、すごい汚れていました・・・オイルが燃焼室で燃えるとこんなのなっちゃうのね。
で、バルブスプリングコンプレッサーでバルブ機構を分解。
コッタを外すのに手間取りながら(磁石のピックツールほしくなりました!)
このころにはバルブが曲がってんじゃね~か??と騒ぎながら・・・分解。
現れたバルブをなにげに手で上下に動かしてみて気づいた。
・・・アッ!!!
で、バルブスプリングコンプレッサーでバルブ機構を分解。
コッタを外すのに手間取りながら(磁石のピックツールほしくなりました!)
このころにはバルブが曲がってんじゃね~か??と騒ぎながら・・・分解。
現れたバルブをなにげに手で上下に動かしてみて気づいた。
・・・アッ!!!
画像のとおり、バルブステムシールが・・・バルブと一緒に上下してる!!
つまり、オイルシールが効いていないから、バルブが上下するたびに軸周りから、オイルが燃焼室にドバドバ入っていたのです!!(吸気バルブなので「オイルが吸い込まれていた」といったほうが適切かも)
エンジン不調の原因は、過大なオイル下がりによるプラグのかぶりでした。
オマケにバルブと一緒に上下するステムシールの動画をアップです。
オイル下がりの原因はこれ!(youtube動画)
まとめますと
油温が高くなりオイルがサラサラになってきたところでバルブステムからオイルが吸い込まれる。
この「過大なオイル下がり」によりエンジンが青白い煙を吐く前に、プラグがかぶってエンジン停止・・・
こういうことだったのですね。
しかし、なんで?なんでステムシールが外れているの????
あとで全部分解してみてわかりましたが、1,2,3気筒すべての吸気・排気側のステムシールが外れていました!でも、外れるなんて・・・ありえないでしょ?これは前にオーバーホールした者の「嵌め忘れ」、人為的ミスに違いない!
と、いうことで、T師は7年来の不調の原因がわかってスッキリ大喜びです。
いや~~~、良かったですね!(腰下が原因じゃなくてよかったね!)
・・・・
次回は、このヘッドを隣市の内燃機屋さんに持ち込んでヘッドのゆがみがないか等の計測、
バルブ掃除、すり合わせ、クリアランスのシム調整などを頼みます。
明日へ続く
つまり、オイルシールが効いていないから、バルブが上下するたびに軸周りから、オイルが燃焼室にドバドバ入っていたのです!!(吸気バルブなので「オイルが吸い込まれていた」といったほうが適切かも)
エンジン不調の原因は、過大なオイル下がりによるプラグのかぶりでした。
オマケにバルブと一緒に上下するステムシールの動画をアップです。
オイル下がりの原因はこれ!(youtube動画)
まとめますと
油温が高くなりオイルがサラサラになってきたところでバルブステムからオイルが吸い込まれる。
この「過大なオイル下がり」によりエンジンが青白い煙を吐く前に、プラグがかぶってエンジン停止・・・
こういうことだったのですね。
しかし、なんで?なんでステムシールが外れているの????
あとで全部分解してみてわかりましたが、1,2,3気筒すべての吸気・排気側のステムシールが外れていました!でも、外れるなんて・・・ありえないでしょ?これは前にオーバーホールした者の「嵌め忘れ」、人為的ミスに違いない!
と、いうことで、T師は7年来の不調の原因がわかってスッキリ大喜びです。
いや~~~、良かったですね!(腰下が原因じゃなくてよかったね!)
・・・・
次回は、このヘッドを隣市の内燃機屋さんに持ち込んでヘッドのゆがみがないか等の計測、
バルブ掃除、すり合わせ、クリアランスのシム調整などを頼みます。
明日へ続く
コメント
_ かーきちやん ― 2011年10月06日 08時54分21秒
_ にしやん ― 2011年10月06日 19時11分16秒
かーきちゃんどうもです。
なんせ7年来の解決ということでオーナーの喜びもひとしおでしたよ。
エキゾーストはぜひ堪能したいですねぇ・・・(#^.^#)
なんせ7年来の解決ということでオーナーの喜びもひとしおでしたよ。
エキゾーストはぜひ堪能したいですねぇ・・・(#^.^#)
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修理後の音がたのしみです