オートチョーク調節2008年12月15日 22時06分02秒

ぼくのマルニはオートチョーク付き。
マルニのキャブレターの2バレルタイプのオートチョークは、カム機構を利用して、スロットルを開けて、さらにチョークバタフライで送り込む空気を少なめにして濃い混合気を送り込んでます。
オートチョーク、この言葉だけで、その内容を良く誤解されます。
実は現代のインジェクション車のように、すべてを自動でやってくれるわけではないのです。
じゃ、なにがオートなのかといいますと、「オートでチョークを解除してくれる」だけなのです。しかも、チョーク解除するには、脚でアクセルを踏まねばなりません。つまり運転してるうちに、エンジン暖まったら運転者の知らぬ間にオートでチョークを解除してくれますよ〜という機構。

だから、冷間時エンジン始動の手順は次のようになります。
1、アクセルを一回パッコンと踏む。これ必ず必要。(これでスプリングの力でチョークバタフライがパタンと閉じます)
2、キーを差してスターター始動。このとき、アクセルは踏まない。
3、エンジンが次第に2000回転あたりまで回転。(キャブ車ではこのぐいらいかと・・・)
このまま、車を離れてほうっておくと、ず〜〜っと2000回転です!
(エンジンの暖気も早くなりますが・・・)
3、さあ出発となったら普通に車を運転。此のとき必ずアクセルを踏むことになるので、アクセルを戻すたびに、カム機構が働いて段階的にアイドル時のスロットル回度を落としていく。。。こういう感じです。

これらの自動機構は、「冷却水の温度」がオートチョーク機構に作用して、バイメタルを動かし、連携的にチョークバタフライ、スロットル開度を温度ともに変化させていきます。
で、このチョークさせる時間を調節する事が出来るのです。
画像のように、チョークハウジングをどちらかに回す事で調節します。
冬は冷却水が暖まるのが遅いので、長くチョークを効かせる方へ回す。
最初の2キロ走る間はチョークが効いているでしょうか。時間にして3分程か。
インジェクション車よりは、長めだと思います。

さてこのチョークハウジングにヒーターコイルが内蔵されており、コードが1本配線されています。バイメタルをコイル熱で暖めて、チョーク解除を早める為のものだと思います。気温17℃以下、かつ水温45度以下でヒーターに通電するのですが、これは不要と思います。最近この装置を殺しました。(配線を抜いた)
なぜかというと、この機構が効いていると、エンジンがまだ冷えているのに冷却水が暖まるよりも早くオートでチョークが解除されてしまうので、アクセル戻したらエンジン止まりそうになるくらいに回転が下がってしまうことが多かったからです。
この配線を抜いたら、希望通りのオートチョークらしく、回転が落ちなくなってくれました。

チョーク機構の話は解説がむずかしいなあ。。。