国産車ブレーキブースター流用_2_加工2008年07月11日 19時53分19秒

さて次に手に入れたスズキジムニーのもの。
JA71(80年代後半車)と、JA11のブレーキブースター。
観察して、JA71のを使う事にした。
理由は・・・
直径:ほぼ190ミリ、マルニの純正ATEのものより数ミリ小さい。
厚み:90ミリで5ミリ薄い。
プッシュロッドはブースターにはめ込んであるだけで簡単に取り外せるので、長さ調節は自在にできる。なんといっても、マスターシリンダーの差込の懐が深く同方式、これならマスターシリンダーがつけられる。穴直径も約42ミリで同径!(これが一番うれしい)
後方のリンクロッドの接続レバーへの通しピン穴が10ミリで同じ。ロッドの長さは2cm長い。
マスターシリンダー取り付け穴の幅は80ミリで20ミリ大きい。
外装は多少錆がでているが、その中身はきれいなもの。錆落としと塗装ですな。

で、取り付けのために 加工すべき箇所。
・ A 後側、4つのボルト位置にあわせたステー作り
・ B 後側、ブレーキリンクとのロッド長さ調整
・ C 前側、マスターシリンダーとの接続箇所
・ D マスターシリンダーとのプッシュロッド突き出し量調整

Aではブースターを取り付ける面を、鉄工所で貰ってきた3.2mm鉄板で新たに作りステーに溶接加工。ロッドのセンター出しに注意して。
Bも溶接加工でロッド長を純正と同じにすべく、いったん仮組みしブレーキスイッチとの接触クリアランスを確認の上、少し長い分15ミリほど切りとり、ロッドを再溶接。

C。ジムニーのマスターシリンダー取り付けボルトの幅は80ミリなのにマルニの幅は60ミリで短い。中間ジョイントをつくる。5mm厚板(ホムセンの単管コーナーで見つけた足場部材)から作ってブースターを90度回転させて取り付ける方法。ブースターには上下ないもんね。
マスターシリンダーを通す直径42ミリの円を開けるのに苦労する。
ジョイントの厚み5ミリ分、マスターシリンダーが前に出ることになるが、これはジムニーのブースター厚が純正より5ミリほど薄い分で相殺される。これならマスターシリンダーを取り付けても純正とほぼ同じ位置に来るのでブレーキパイプの再曲げ加工もしなくて済む。

前回合わなかったDについて。プッシュロッドは長さ調整がネジ式であるが、Cの中間ジョイントでマスターシリンダーが前に出た5ミリ分だけ長さが足りなくなってしまった。少し長くすべく、プッシュロッドの後方に厚ワッシャーを3枚溶接して8ミリほど長くする(画像で矢印の部分)。
JA71はプッシュロッドが簡単に取り外せるのでとても加工が楽だ。これでプッシュロッドの先端はマルニ純正と同じの、ブースター前面にほぼツライチの位置に調整できるようになった。正しくは、マスターシリンダーとのクリアランスを0.5ミリに詰めます。でないと、ブレーキペダルのアソビに影響しますので。

この作業のべ3日がかり・・・。溶接機、電動ドリル、ディスクグラインダー、ボール盤、ジグソー、リューター、ヤスリをフル活用。
最後にサンブラ、ウレタンのブラックをハケ塗りして近未来のマシンガンみたいなブレーキ倍力装置が出来上がった・・・!

国産車ブレーキブースター流用_3_取付2008年07月13日 07時28分08秒

ブースター取り付けました。
横壁の支持ステーの調整にも時間を取られましたが、なんとか、かたちになったのでは。

ブレーキスイッチは通常、図のように押されており、接続を遮断していますが、ブレーキペダルを踏むとスイッチが入るしくみ。ネジで調節して押し込み量を決めます。

マスターシリンダーを付ける前に、いちおうブレーキペダルを踏んでみる。プッシュロッドのストローク長さは32ミリ。これはマスターシリンダーのストローク量とほぼ同じでした。good good!
これを確認してから、再度ブースターのプッシュロッド突き出し量を確認の上、マスターシリンダーを取付。気密用のゴムオーリングは忘れないで。
ブレーキパイプを接続して、フルードを入れます。
このあとブレーキラインのエア抜きにかかります。

ブレーキマスターシリンダーが・・2008年07月13日 21時04分25秒

ジムニーのブレーキブースターも取り付け終わったとろで、
さてブレーキラインのエア抜き、と思い、フルードを投入し、リアの右のブリードスクリューを緩め、ブレーキペダルを踏みはじめたが・・・
・・・ん、フルードが減っていかないよ・・・・おかしい!
脚で踏むのをやめ、手でペダルを押して手応えを見ると・・・
ペダルストロークにして7〜8cmほど押した所で、ようやくブレーキブースターのプッシュロッドがマスターシリンダーのピストンを押し始める手応え。何度やっても同じ。
プッシュロッドの突き出し量は合っているはずなので、もうこうなったら、悪いのはアレ。
マスターシリンダーです!
もう一回フルード吸い出して、ブレーキライン外してマスター取り外してみる。
シュコシュコと何回か手動でロッド押すと・・・あ、やっぱり!
なんとピストンロッドが完全に戻ってきません。途中で動きが渋っていました!!
ノギスで測ると10ミリ戻ってない。
あっちゃ〜これはダメだ。道理で、エア抜きできないわけだ。
結局、インナーキットでOHしてもだめだった、あるいは、OHしたつもりがコワシてしまっていた、ということですね。
実は此のピストンの戻りの渋りは、以前から解っていたのです。10回手で押して、2回ほど、完全に戻らない事が有ったので。じゃなんでその時に替えなかったんだ!ということですが、・・・・・・何でだろ?(爆)
レストアの際には、やっぱブレーキマスターシリンダーは新品にするべしですね。
あったり前や!とおしかりを受けそうです・・・とほほ

そういうことで米国のBABARIAN AUTOSPORTSのアンディーに新品を注文しました。130ドルなり。海の日までには到着するかな。

高圧ホース保護とクーラー配線2008年07月15日 08時19分27秒

もう少し残っていたクーラー関係の仕上げです。

まず、コンプレッサーに接続されている高圧低圧ホースですが、エキゾーストマニホールドにあまりに近い。
指1本分というところ。これでは、ゴムに良くないので、少しでも長く持つように、遮熱できるものを巻きます。
いつもの保温屋COMさんで、アルミガラステープなるものを1m購入し、ぐるぐると巻いておきました。

次に、コンプレッサーのマグネットクラッチからの配線を接続。すでにアース線はエンジン本体から取ってあるので、プラス側の線(赤コード、2.0sqの太さ)ですね。
室内クーラーユニットのサーモリレーからの黒線にギボシ端子で接続。コンプの駆動はサーモリレーによってオンオフされます。わかりにくいので、配線図を参考に。

マグネットクラッチへの配線はこれで終わりですが、コンデンサーを強制的に冷やす為に取り付けた電動ファンへの配線も行います。
コンプが回ったときに、同時に電動ファンも動くようにする必用があるのです。

マグネットクラッチを駆動する「黒線(画像では赤線でもいいですが)」に、分岐コネクターで「緑線(何色でもいいのですがちょうど長いのが有ったので)」を接続して、これを電動ファン駆動用のリレーに、起動線として配線します。緑線は駆動用の小電流なんでコネクター接続でいいでしょう。
ファンは結構な電流を流すので、かならずリレー駆動とします。
ついでに、万が一、大都会での渋滞にはまるなどして水温がHOT HOTでヤバヤバな時のために電動ファンを手もとで駆動できる安心スイッチも増設しちゃおうということっす!(続く)

電動ファンスイッチとバッテリーケーブル2008年07月16日 20時19分54秒

エーモンのトグルスイッチを購入。パチンと手動で上下に切り替えるタイプのスイッチです。
電動ファンを強制的に駆動する側と、クーラーのサーモリレーのオンオフでコンプのクラッチと連動してファンが動く側と、に配線しました。通常は後者の方にスイッチを入れておけばいいのです。
右上の画像はトグルスイッチの説明書ですが、今回の配線とは若干違いますよ。でも、ON-ON配線であることは同じですね。

バッテリーの横にあるリレ−群のなかに電動ファンの駆動リレーを追加。
ついでに、バッテリーケーブルの接続端子をBからD規格に変更し、ケーブルは端子を潰した後、ハンダを流しておきました。
あとはバッテリーに繋いでなるべく配線が奇麗になるように。
こんなことをやってても、けっこう時間がかかります。
汗流しながら、の暑い1日でした・・・

リアクオーターウインドー2008年07月17日 20時26分24秒

ウナギが捕れたんじゃありませんよ〜
リアクオーターウインドーの防水ゴムシールです。
今日はとても暑かったんで、水仕事をすることにしました。
ずっと放ってあったリアクオーターウインドガラスと、ドアガラスの水洗いとごみ、水垢洗い。ついでに、ウインドストリップのタルク落としに、ごみ取り。また、ドア周りモールの水洗いなどなど。
ガラスに付着したシールやら、何やらをカッター刃でこそげ落とし。ジャバジャバと水をかぶりながらで、気持ちエ〜
夕方のニュースで本日は気温38度ぐらいまで上がったらしい。今年一番の猛暑日でした!!

防水ゴムシールは新品を買ったが、若干長く作ってある。適宜切って使えということでしょうかね?

ドアのシール2008年07月18日 07時46分37秒

左右ドアの防水シールも洗ったので、ちょっと合わせてみました。こちらは再利用しております。
Aピラーから上側、Bビラーまで、図のようにゴムを嵌めこんでいくもの。
残った部分はG17で貼ることになります。

Bピラーの部分のモールやら、リアクオーターガラスを入れて仕上げてからでないとここは仕上げられないな〜

またツバメが来た2008年07月20日 07時25分15秒

BMW2002をレストア中している納屋ガレージ内のツバメの話題。
実は、前回のツバメ夫婦が生んだ卵、抱卵開始4日目の朝、何者かに地面に落とされて割れてしまっていたのです!ショックでした・・。多分、納屋に米つぶを拾いに入ってくるスズメだと思うのです。そのあとスズメに攻撃していたから。
で、その日から母ツバメは納屋に入る事もなく、何処かへ言ってしまったのですが、オスのほうは、その後も、ず〜〜っとうちの周囲に居ました。ナワバリ意識が強いのか・・・毎日お相手のメスをさがして?がんばっていたんですが、僕ら夫婦は「もうだめだろうな」と今年は諦めていたのです。
7月は他のカップルはすでに子育てを終えて、子ツバメたちも元気に空を飛び回っている時期です。

しかし、7月も半ばになって、2羽でまた納屋に入って来ました!なんと古巣に泥を付け足し、わらくずを運んで来て、営巣活動に入りました。
ええ?!いまから生むのか???通常よりは2ヶ月も遅い....成功しても、渡りの始まる10月までに子ツバメ育つかな?(此のペースだと8月中旬に巣立ち)

その後、7月17日には待望の第一卵を生み、今日で4日目。1日1個生んで、合計3個産んであった。そしてメスは本格的に抱卵体勢に入り、エサを食べに出る意外は、ずっと巣で卵をあたためています。オスの方は、ときどき入って来て覗くくらいで、ほとんど、巣のそばには居ません。最初、オスが居なくなった〜と焦ったくらいにやってきません。メスが邪魔しないで!とでもいってるのでしょうか?
無事還ることを願っています。

スズメ侵入対策に納屋の隙間を塞ぎ、でかい開口部は網を接地、40*40cmのツバメ専用出入り口を設けた。
さらに、ツバメ観察用として秋月電子で買った赤外線投光付き白黒CCDカメラと30mケーブルを敷設、居間に居ながらにして、ツバメを監視観察できます。此のカメラ、ACアダプタを含めても4000円ぐらいで安かったです。暗くても、赤外線を投光して明るく見えます。ツバメには影響はいまのところない。普通に、巣に居るし。

ただこのツバメ夫婦、人間に警戒心が強く(とくにオスのほうが)、納屋に入っていくとすぐ逃げるし、レストアで納屋内にいると、怖いのか、入ってきません。これじゃあ卵を温められないぞ!もっと人間に慣れてくれ!

追記:その後少しづつ慣れて来て、納屋でレストアしてても勝手に入って来て勝手に巣でじっとあたためています。

ボンネットロック2008年07月20日 22時04分01秒

ボンネットロックの取り付けです。
これもサビサビだったのをブラスト、塗装。
メッキで仕上げれば奇麗ですが、今回は余ってたビーンズ色のウレタンで。ボデーと色は違うけど、まぁいいでしょう。
構成パーツは少ないのですが、向きや角度がありまして、いろいろと悩みました。比較できる別の車が横にあればいいのですが。とっておいたデジカメ画像が頼りになりました。
室内からワイヤーで引いてロックしますが、長さ調整はワイヤの〆具合で。

リアクオーターガラス取り付け2008年07月22日 21時51分50秒

連休は仕事だったので、今日からコッチの連休だ〜い。
今日は全開準備しておいた、リアクオーターガラスの取り付けの予定。しかし、朝から、暑い・・・

周囲のモールとゴムシールをはめてから、ガラスとゴムシール、取り付けステーを割ピンで組みます。
接着剤はいっさい使わず、すべてはめ込みです。うまくパチパチは嵌まっていきます。ゴムシールの精度が高いね。リアクオーターのこのゴムシール、1万円もしたもんなぁ。

あとは、ガラスを取り付けた金属ステーをタッピングビスでBピラーに取り付け。
ガラスのロックを取り付けて(左右のロックが種類違うんだよな〜、どっちかが他車流用だ)、ガラスとゴムシールの密着具合を見ます。開いた隙間こそなく良好ですが、上の左側の部分の密着具合がちょっと甘いかな・・・。もう少し密着してほしいが、ロック取り付け部分はこれ以上はつぶしてほしくない。これはゴムシールの問題ですね。オフ会で貰った情報の通りだ。この部分、もっとリップを長くして作ってほしい。

午前中にステーの錆とり塗装、モールの磨きなどから始めて
午後にはガラス取り付け、調整と、もたもたしてやっとこさ左右のリアクオーターガラス終了。
暑いのもあって身体が動かず、これしかできなかったよ。
ガレージの扇風機回しっぱなし。
朝取りのスイカ、ゆでトウモロコシ、かき氷、ポカリスエット、ウーロン茶を消費した、気温35度超の酷暑の火曜日の休日でした・・・。