キャブOH_2_中段周り2008年07月02日 21時49分20秒

SOLEX DIDキャブレターの中段周り。
その形がまさにドクロの顔でして、ほほえましいやら怖いやら・・・
ガスケットなんか、まさにドクロマークですよ!
中断には、加速ポンプ系統、各ジェットとベンチュリー、フロート室など、メンテ箇所がた〜くさんあります。

まず
アイドルスピードを決めるひときわでかいエアコントロールスクリューがありますが、ここもいったん全部閉めてから1回転戻しが初期規定値。後の調整はエンジン始動してからエアミクスチャーとの兼ね合いで決めます。

次に
アイドルジェットは2種類の設定があり、カットオフソレノイドと通常のアイドルジェット。ソレノイド式はエンジンを切ると燃料をカットオフするわけですね。いちおう12Vかけて動作を確認。カチッと中でノズルが動きます。

さらに
フロート室は燃料をいったん溜める場所で、ここからアイドリング用、加速用、低速、高速用へとガソリンが分かれていきます。丸い浮き(フロート)が組み込まれており、ガソリンが少ないときはニードルバルブ弁を開いてガソリン導入、多いときはフローとが浮き上がることでニードルバルブを押して自動的にガソリン流入をストップさせます。
このフロートレベル調整というものが必要で、取り付け面からフロートの角の部分まで18ミリにするのが指定値。微妙な調整はフロートの金具を指でクイクイッと曲げて調節。いちおうニードルバルブを新品に交換しておきます。

そして
加速ポンプのダイアフラムも交換です。アクセルをぐっと踏んで加速するようなとき、加速ポンプレバーが押されてダイアフラム内にたまっているガソリンが加速用インジェクタノズルからプライマリー側にプシュッと噴射されます。レバーの長さ調節はキャブ全体をドッキングしてから行います。

おまけで
フロート室の底部にはジェットと呼ばれるねじ込み式のオリフィス(細い穴)が集中しております。
詳しくは図で書きましたが、どれもできるだけいったんはずしてエアを通しておく。ジェットは交換することなくこのままで使います。ウェーバーキャブなどはこのジェット類の交換でちょうどいい具合を探るとか、楽しそうですが、このキャブでは奥深くに有る為そんなことはできそうにないですね。

テンコモリでしたが、つぎはキャブ上面のほう。おもにオートチョーク系統です。