シリンダーの現況22007年11月01日 21時01分45秒

今日はエンジンブロックを洗浄。
灯油ベースの洗浄液をかけながらブラシでごしごし。
改めてじっくりとシリンダー内壁を観察すると!

さ、錆が〜〜
上の画像はクランク側からシリンダを見た所。
手前側の錆のある箇所はピストンピンのあたり。リングが内壁をこすっていない箇所です。だからまだ救いようもあるのですが...いやね〜
600番のペーパーであたりで軽くさすると、すんなり錆はとれていきましたが、削りすぎないよう、ほどほどにしときました。

さらに!
下の画像。指でシリンダー内壁をさすると!
リングがこするトップの部分、ボトムの部分に、かすかな段付きが指先に感じられる・・・4つのシリンダー全部。
これは、けっこう、摩耗してるんじゃないかな〜〜
この時点で、「ボーリング」という言葉が頭に生まれました。

む〜ん、ピストンリングの合い口隙間の計測してみるか・・・

ピストンリング合い口隙間2007年11月01日 21時12分56秒

では現状でのピストンリングの合い口隙間を測定してみますか・・・
ピストンから取り外したリングを指で縮めてシリンダーに入れ、ピストンで多少押し込みます。1cmぐらい。
ここでシックネスゲージで隙間を測定。
規定値ではトップリング合い口隙間で0.30~0.45mm。
スキマを測定すると・・・・0.4mmはスカスカ!
あっ、0.8mmが入った・・・はぁ・・・
さらにピストン押し込んでトップから35mmの箇所でも、同じ。
ボトム近くでも、0.4mm以上。
これは、そ〜と〜すり減ってます!!

その後、セカンドリング、オイルリングと冷静に測定を進めていき、
結局、規定範囲内のものは、ひとつも無し。
0.7~0.8mm平均でみんながばがば。オイルリングに至っては平均1.9mmの記録が出ました!
セカンドリング合い口隙間で0.30~0.45mmが規定値。
オイルリング合い口隙間で0.25~0.40mm。
な〜んじゃ こりゃ〜 分解前は絶対オイル上がりしてたはずだ!
あ〜買ったらすぐに圧縮測っとくべきだった!

この時点で「ボーリング」という言葉が頭いっぱいに広がった。
オーバサイスピストンも要る・・・ウぁぁ!