エンジン分解07_コンロッドメタル2007年10月26日 19時37分51秒

さぁさぁピストンも取り出したので、コンロッドメタルをチェ〜ック!
なんて意気揚々とはいかない現実。
なぁ〜んじゃ、こりゃあ!
まぁ 見て下さい。 けっこう、キてますよ。
表面のコーティングが剥がれ、地金が出てます・・・。
こりゃ全部交換だ。セットで7000円程ナリ。

コンロッドとクランクが繋がるこの部分は大端部とか、ビッグエンドとも呼ばれています。そして、プレーンベアリング(コンロッドメタル)という板状のベアリングが右画像のように嵌まる。
普通ベアリングっていうと、ボールベアリングとか、ローラーベアリングを思いだしますが、ピストンの圧縮爆発でものすごい力が伝わるこの部分にはそんなベアリングでは役不足。そこで、この力を「面」で受け止めるプレーンベアリングというものが使われているのです。なんでこんなものがベアリングなのか?と数年前までは知りませんでしたよ、私。
クランク軸とプレーンベアリングの間のオイル膜が、潤滑にはたいへん重要なわけで、オイルが入るその隙間をオイルクリアランスといいます。この隙間が何ミリか?というのが大変重要なのです。BMW2002のビッグエンドのオイルクリアランスは0.023~0.069mmでなければなりません。たいへん小さな隙間です。
マイクロメータで測って差し引きしたり、プラスチゲージという樹脂製のソーメンみたいなものを使ってクリアランス計測します。

エンジンオーバーホールは計測の連続なのだそうで、それに伴う計測器具も揃えなくちゃならないなぁ・・・
マイクロメータ何種類か、シリンダーボアゲージ、ダイヤルゲージと固定台・・・今持ってるんはスキマゲージとノギスぐらいなもんだしなぁ。

コメント

_ イカロス ― 2007年10月26日 22時25分19秒

左から2つ目の気筒なんか特に怪しいですね。そこまでいってるのはクランク研磨か交換です。測定と記録!大切です。ピストンもイってましたよね。

_ にしやん ― 2007年10月27日 07時21分34秒

2番あたりですね。メインベアリングも2、3番あたりにすり減りが見られました。クランクジャーナル研磨したらサイズアップしたベアリングを使うんですよね。測定器具を仕入れたらクランクの曲がりも、チェックします。ここまで行っているとは思わなかったです。
クランクシャフト交換・・・ふええ。

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