必殺錆封じ2007年01月07日 21時01分36秒

テロソン 必殺錆封じ。
なんとも怪しげなネーミングですが、これは錆転換剤の一種です。
しかし、よく知られている錆チェンジャーのような白色のどろっとした液体ではなく、これは薄い麦茶のような色で有機溶剤のにおいのさらさらとした液体。
錆に作用して安定した状態に変化させる成分を有機溶剤で包んだようなものでしょうか?
ウリは、強力浸透性。錆部分にハケ塗りで細かいところまでしみ込んでいきます。まずここが従来の錆チェンジャとは違うところ。とても塗りやすいです。薄く塗れ、とも取り説にかいてあります。赤茶色の錆に塗ったところは色が黒くなっています。
次に、速乾性。有機溶剤ですので、気温が高ければ薄塗りですぐかわきます。いまは冬なので、一晩たってもちょっとべとつきますが・・・。逆にこの状態で塗装をすれば密着性が良くなるらしいけどまだためしていない。
最後に、錆転換後に厚い皮膜を作らないので、塗装の上塗りが安心。とはいえ、錆封じというだけあって、皮膜は作るようです。実際、薄めのクリア塗装のような感じです。
これまたヤフオクで購入。1リットル5000円ぐらい。結構長く使えます。

錆封じを塗った所2007年01月07日 21時17分48秒

 これが必殺錆封じをハケで塗布し一晩おいたところのクローズアップです。
虫食い状態の赤い錆び部分が黒くなっています。表面は薄いクリア塗膜のようなものでコーティングされた感じです。でも、CNSベベルで削った細かい削り跡はのこっています。それほど、薄い膜であるのが、従来の錆転換剤と大きく違う所と感じます。爪で引っ掻いてみても、膜が薄くはがれてくるといったようなことはありません。
 しかしいくら薄いとは言っても、この錆封じの形成する膜は上塗りする塗料に対してどのような作用を及ぼすかは未測定ですので、ぼくはこの上に塗料(POR15)を上塗りする前にアシ付けの意味でもういちどワイヤブラシかサンドペーパー等で表面を研磨するつもりです。本来、POR15はざらざらの錆の上に直接塗るのが投錨効果もあっていいということなのです。

 この錆封じは、あくまで塗装作業までの間、錆発生を抑えるための手段として割り切って使うことにします。これを塗ったあと、色の変化を見て錆び転換の作用が始まってきたら、錆びてない部分(平滑部分)の液はウエスでさっとぬぐいとっています。
 しかしこの錆封じ、細かい隙間、虫食い状の部分に入り込んだ錆や研磨できない入り込んだ部分の錆をしっかり封じてくれる効果ある薬液であると思います。   
 塗るだけの手軽さがいいのと、ハケを使ったあと特にシンナー等で洗わなくてもウエスで拭くだけで、ハケが固まらず長く使えてます。