プライマーサーフェーサー2007年02月22日 22時01分56秒

プラサフ(プライマーサーフェーサー)の調合。下地に密着し、そして上塗りのための素地を作るサーフェーサーの性能を兼ね備えた塗料。一挙両得なのです。
ルーフ地金のCNSベベル削り跡を埋めるため、スプレーパテ仕様にて厚塗りできるように調合します。いよいよハイビルド(HB、厚塗り)タイプの実力が試される!?

使用するのはロックペイントのHBプラサフF-Ⅱ(http://www.paint-works.net/under/prim/p_suf.htm)。ホワイトを選択。(ほかにグレー、ブラックもあって混色もできて上塗色によっ微妙に調合できる)
プラサフにホワイトを選んだということは、上塗りボディカラーは白系統か黄色が最適色となります。
このBMW2002のボディカラーはソリッドカラーで塗るつもりです(メタリックは難しそうなので〜)。純正のゴルフイエローもいいのですが、ほかに、ベージュ味の強いホワイト(アイボリー)もいいな〜と思っております。日産キューブで見かけた”ビーンズ2S”(カラーコード:J11)がいまのフィーリングにピッタリ来ます。白系は3.6kg調合で8800円という価格帯の色です。これはネットの塗料材料店「ぺいんとわーくす」での調色見積もりサービスを利用しました。
黄色はゴルフイエローのコードがわからないので、近似色と思ったダイハツESSEのサンシャインイエローの見積もりで14000円ぐらい。色によって価格が違うんですね。ほかに、BMW MINIのリキッドイエローなども近いかな。
まぁ、色に関してはまだまだ楽しく悩もうと思います。

さてプラサフ。主剤100:硬化剤20:シンナー10の比率でよ〜く混ぜます。(通常のプラサフならシンナー20)
混合後は気温10度で1時間以内に使用し、4コートぐらい可能ということです。
有機溶剤吸収缶のついた防毒マスクも装着、風なし、脱脂した、準備オーケー!

パテについて2007年02月20日 20時43分25秒

ロックペイントのクイックパテ120HB。
パテの計量ですが、主剤と硬化剤が100:2なので、細かな重さが計量できるはかりは必需です。このあとの2液ウレタンの計量にも必要。ということで、そんなときは仕事場の電子天秤を拝借。(^^ゞ

このパテは乾燥後120番手のペーパーで仕上げ後に、そのまま膜厚ハイビルドタイプのプラサフを吹き、乾燥後に研磨仕上げ、そのあとすぐに上塗り可能という具合に作業工程を省略化ができる。これをロックペイントのHBシステム(省力化下地システム)というらしい。いろいろと塗装の世界も進化しております。我々素人も進化した塗料のおかげでこんな分野にもついつい手をだしてしまう。しかし、下地処理、パテ付け、研ぎ、吹き、基本はしっかり押さえなくては。

パテに関しては、1回目は空気を封じ込めないように強力にへらで押し付け。一気にたくさん盛りつけない。完全硬化を待ってサンダーでへら目を消した跡、あて木を使って長手方向に往復させないで研ぐ。指先でなく手のひらで平滑度を確認。
・・・実際やってみると、往復させないで研ぐのななかなか慣れないものですね。でもこのパテ、研磨性良好でしたよ!

エアコンプレッサー購入2007年01月28日 22時31分14秒

ヤフオクで2台目のコンプレッサーを購入しました。
数年前に買った1個目は12リットルタンクのミニコンプレッサだったので、ぜいぜいエアブローやタイヤの空気入れ程度の能力。今回BMW2002のレストアにあたって本格的なものが欲しかったんです。
 
最初は80リットルタンク程度の2馬力ものを探していましたが、よく調べてみたら3馬力がいいかなと・・。価格もワンランク上がりましたが、長く使うものだし、この際大きな物を選択して今後悩むことも無いように。
入札したのは東芝製三相200V2.2kw(3馬力)、毎分排出量約240Lの105Lタンク。4.5万で落札、送料込み5.1万。重いので、届けてくれた運送屋さんのトラックの荷台から長い板を渡して二人で転がして降ろす。梱包も丁寧で、送料もおまけ、粗品までつけてくれてよい出品者様でした。
 ついでにエアフィルター/レギュレーターも購入し装着、圧縮空気中の水分や油分を取ってくれる装置。前回speedblasterでのサンドブラストではすぐに水分で砂が詰まってしまいしばらくで作業能率が落ちてしまった。つくづくエアフィルターの重要性を感じていた。

さっそく試運転と行く前にモーターの回転方向の確認から。駆動ベルトを外しモーターを回すと逆回転したので(おおっあぶね〜)、三相のコンセントタップの白/黒/赤の3線をどれか1対入れ替えて正常にしてからベルトを張りました。オイル量もチェック、で、試運転してみますと、なんと、今使っているオイルレス12Lコンプよりも静か!こりゃええぞ〜。最初の立ち上がりのチャージでは2分ほどの運転。1Mpaで停止。Speedblasterを接続して吹いてみました。レギュレーター設定圧力0.5Mpaで空吹きしてみると1分以上もの長い間連続で使えました。これはいい!さびとりも一気にはかどるかな?

コンプレッサーの残圧が0.8Mpaほどに下がった所で圧力スイッチが働いて圧縮機が再起動する。エアの再チャージ中もブラスト可能。そのうちに砂のほうが無くなるので、砂を補充している間にコンプの再チャージが終了しています。こんな感じなので作業効率が一気にアップします。やっぱでかいコンプレッサーはいいですね〜。今後の塗装も視野に入れての選択、さらにあこがれの各種エアツール群への道も開けた!?

画像に映っている原付バイク(ホンダのジャイロUP)、アシ車など、全部ヤフオクで購入したもの。そーいえば全部5万円だったな・・・。

サイドシルの取り付け2007年01月25日 21時40分57秒

ようやくサイドシルの取り付けです。ここまでなんだかんだ、手間取りました。

ブラインドリベットと接着剤の併用で取り付け。
リベットは電食を起こさないようにオールスチール製の42BS、43BSというサイズをMonotaROでネット購入。60個入りで350円。地元のホームセンタに売っているのはアルミのものばかりだったので最後はネットになっちゃいました。ハンドリベッターはヤフオクで落札。リベットの下穴は0,1mm大きめの3,3mmφのドリルで。

接着剤はコニシの「クイックメンダー30」1kgセットを購入。2液を混ぜるタイプのエポキシ系接着剤。4500円ほど。JBウエルドに比べてとてもお買い得です。自動車構造板金補修にも使えると説明書にあり、テストピースを作ってみましたがかなり強力。30分たつと硬化が始まるのでリベットを打つ作業時間も確保されるでしょう。こちらもMonotaROで。http://www.monotaro.com/

さっそく下穴開け。@30ミリの間隔で60カ所。重ね幅30ミリ(上の部分)ほどの接着面を#120空研ペーパーで荒らし、そこにクイックメンダーを塗り接着。リベットを下穴に差し込み、ハンドリベッターでカシメる!30分で固まってくるタイミングがちょうど良く(もうちょっと長くてもいいかも)、はみ出した部分をすくい取ったりしながら、ちょうどの時間でした。
リベットを打った上のラインは、幅40ミリほどのモールが上からすっかりかくしてくれますし、下のツバの部分は凸凹タイプのチッピングコート(ゴム質のアンダーコート材)を吹く予定なので、ほとんど目立たないでしょう。

後日固まってから、後ろの部分50cmのサイドシルを取り付けます。

自作バッテリー溶接のこつ2007年01月24日 19時14分32秒

また、溶接ねた。これで最後にしまス・・・。
前回まで振動ホルダーなどいろいろやってみたのですが、巷で言われているほど、アークスタートが良くないな〜というのが実感なんです。なんでだ・・・?

溶接していて気づいたのですが、溶棒がくっついて赤く焼けた時は、溶棒をグィっと引きちぎってやるのですが、溶棒が冷えたあと、その後のアークスタートが非常に上手く行くことに気づきました。一度焼けた溶棒の方がいいのか・・・?

で、溶接する前に、溶棒をガストーチで焼いてみることにしました。ブオーッと30秒ほど熱します。赤灰色をした溶接棒を覆うフラックスが灰色に変わります。冷えたあと、この溶棒で溶接してみると、これが、すばらしくアークスタート性がいい!溶棒の先が母材に接触したらすぐに安定したアークが始まります。その後も、短くなるまで非常に良い状態で使えました。一方、焼いていない溶棒は、ばちっ!とスパークが弾けたり、くっついたりしてだめです。
これは、うまくいかなかった原因は溶棒が湿気っていたのかもしれません。湿度の低い冬でもこれですから、湿度のあがる夏等はもっと・・・。溶接の場合は、使う前に溶棒をトーチであぶっておくかストーブの上でじゅうぶんあぶっておくことをおすすめします。

*追記:日本溶接協会などで調べてみますと、「溶接棒は多孔質のため吸湿しやすいので、開封後8時間経過したものは使用前に完全乾燥させなければ溶接作業性が落ちる」とありました。軟鋼用で70〜100度で1時間以内ぐらいとのこと。ということはガストーチほど高温でなくてもよいということですね。
*追記:溶棒が赤熱したあとにアークが飛びやすいのは、溶棒を挟んでいる溶接棒ホルダーのところでクリップにびた〜っとくっついて、より電流が流れやすくなったのでしょう。クリップの箇所は点で挟んでいますので、ここで電流が流れにくくなります。しっかりと、ぐりぐりとクリップに挟むようにしましょう。それと、金ぶらしやヤスリで定期的なクリップの掃除を。

その他、会得した自作バッテリー溶接機のこつ。(特に1ミリ以下の薄板溶接)
・溶接した溶棒の先はすぐ溶けたフラックスで覆われるので、溶接開始前にはこまめにニッパで切って芯を出すとアークスタートしやすい。
・溶接する箇所を300W以上の明るい電球で照らしておくと、溶接面をかぶったまま溶接する箇所がうす〜く見えるので、点付けなど、失敗したくない細かい部分には有効。
・軽自動車用の34B、40Bクラスの中古バッテリー二つ直列で十分使える。ただし1ミリ突き合わせ接合の場合。重ね合わせ接合ではいまいちパワー不足で、接合できませんでしたのでこの場合バッテリは3つ必要でしょう。

画像は1ミリ鋼板の突き合わせ溶接のテストピース。34B19Lバッテリー2個直列(各12.3V)、トーチ焼き溶棒1,2mmφの使用です。上記のコツをふまえてやってみたら、百発百中というくらい実にいい具合でした。

次はやっとサイドシルを貼付けます。

溶接棒ホルダーの改良2007年01月23日 20時01分21秒

またもや溶接ねた。ほんとうにBMW2002のレストア記なのかな?
溶接するときのスタートで、うまくアークが飛ばず、溶棒がくっついてしまうことがよくあります。その次の瞬間、溶棒は電熱線のように一瞬で赤熱して、ぐなぐなになってしまいます。こうなると、この溶棒はもう使えません。フラックスの被覆もぱらぱらととれてしまうのです。もったいね〜!

では どうすれば溶棒がくっつかないか?
一つは、電流値を上げること。よりアークが飛びやすくなります。しかし、逆に、薄板の場合は穴があきやすく溶け落ちミスがしやすくなる・・・。

ここで被覆アーク溶接の仕組みを考えてみます。うまく溶接できる状態は、フラックスガスに包まれた十分な高熱の溶融池ができ、溶棒の先端が母材である鉄板から数ミリ離れていること。つまり溶棒を鋼板に押し付けすぎて穴をあけてもだめだし、離しすぎてアークが飛ばないのもいけない。この兼ね合いが難しい所なのです。この微妙な距離感覚を溶接中に手元でコントロールするのですがなかなか素人には・・・。

で、「振動する溶接棒ホルダー」に改良。従来の溶接棒ホルダーに乾電池で動くカセットモーターを縛りつけただけの物なんですが。おもちゃのモーターボートの推進動力用として400円で売られていたものを流用しました。モーターの先に「偏芯」させた鉛の重りを取り付けることで、回転させるとびびびび〜〜!!と細かな振動を発生させます。大人のおもちゃのシクミですね (#^^#) 
この細かいバイブレーションが溶棒のくっつきを防いでくれ、しかも、安定したアークを持続させてくれます。モーターの振動が溶棒の先っちょに伝わり、母材につかず離れずの状態を作ってくれるので、溶接がとてもらくになりますよ。もとのアイデアは、昔、ネットでどこかの方が書いておられたものです。

薄板の溶接2007年01月21日 19時37分25秒

溶接ねたが続きます・・・。
自作バッテリー溶接機でサイドシル内部の構造部分を溶接しました。
鋼板の厚みは1.0mm。5ミリ程度の重ね合わせ溶接。前述の2000ccクラス車のバッテリ2個直列で、溶接棒は1,2mmφを使用。
薄板の溶接なので、点付けになってしまいます。ビードを引こうと思うと、溶け落ちで穴があくので。強度的にもこの程度の点付けで十分でしょう。
コツは、二枚重ねの上の部分で溶接開始し、赤い玉になってから下側(1枚部分)に引く、という感じです。1カ所2秒ぐらい。
溶接棒は1,2mmφぐらいがちょうどいいようです。1.4mmも試してみましたが、溶棒がくっついてしまうばかりでうまくいかなかったです。

やっぱり、フラックスの被覆のせいで最初のアークが出づらいですが、この問題にはちょっといいアイデアがあるので後日試してみることに。

バッテリー溶接機2007年01月19日 20時23分16秒

今回使った中古バッテリー溶接機です。
マフラーの補修や今回のような薄板の溶接に使います。
3年ごとに換えるバッテリを取っておいたものです。
満充電で12.9Vほどにし、2個直列で24V。
接続は電気工事で余ったVFFケーブル2.0φを3本ヨリ合わせています。
アースと溶接ホルダーのコードは「太い」バッテリーケーブルを切って使っているのですが画像のようなそのまんまクリップは危ないです。使ってるときに、バチッ!と端子から火花が出て端子が半分溶けてしまったことがありました。つかうときは、鉛端子にぐりぐり〜〜と食い込ませて繋いでいます。しっかり繋ぎましょう。

溶接の場合は電流値、つまりアンペア数が溶接能力に直接かかわるのですが、アンペア数は、55Ahクラスを2個繋いだからと言って倍になるわけではありません。抵抗になる溶棒の太さと長さ、また、画像に映っているようなクランプ等を使うとまた抵抗値が増えるので、実際実際のアンペア数は変化します。例えば、溶接していて、溶棒が短くなってきたらものすごくアークが飛びやすくなったりすることがあるのを考えると、抵抗が変わっているのだと思います。

バッテリに溜まっている電気をどんどん使っていく一方なので、そんなにたくさんの溶接はできません。せいぜい溶棒10数本ではないでしょうか。直線距離にして50cmも溶接したら、やめるようにしています。個人ユースの薄板チョイ付けには向いていると思います。通常は交流アーク溶接機でやるので。
使用後、ふたつのバッテリを並列につないで充電器で一晩充電していきます。充電器は交流を直流に換える装置で、3〜5アンペア程度の電流をバッテリに流しており充電が終わりに近づくとシュワシュワとガスを発生します。充電器の端子を外し数時間置いて温度を下げ落ち着かせてから、液量チェック後、テスターで電圧を測ります。

長々と描きましたが、ちょとした自作系に興味があれば、必ず欲しくなるのが溶接機。いちばん問題になるのは電源の確保ですが、100Vを使用すると、どうしても、家のブレーカを落としてしまいますね・・・あと、安全第一、特に火災には気をつけて楽しく溶接したいものです。

自作鋼板プレス台2007年01月17日 19時37分26秒

 ツーバイフォー材の204と206、の1.2mもの、鉄アングルを組み合わせコーススレッドで組んで作りました。納屋の裏に転がっていた鉄パイプを利用、真下にプレスして作る計画。
 このV字型の角度、実際のサイドシルのカーブよりもきつい角度にしてあります。プレスしても、「戻り」があるだろうと予想してのことです。角度はとりあえずこんなもんかな〜ということで決めてますが、よくなかったらあとでネジを抜いて角度を調節できます。
 問題のプレスは、アシ車であるエグザンティアの車高調節機能を使います!

金切りばさみ2007年01月15日 21時34分01秒

厚み1ミリもあると、なかなか、手持ちの金切りばさみでは細かい切断ができません。
んで、買いました、テスキーU。
近場のホムセンで6500円。鉄板で1.2mmまで、ステンで0.8mmまで対応ということ。ネットで見つけた板金屋さんのブログでおすすめとの商品。
刃先は三菱マテリアルの特殊鋼。刃がなまってきたら分解して、砥石で研ぎ直すことで長持ち。

実際1ミリの鋼板を切ってみると、最大約1cmごとの切り進みながら、手応えよく切れていきます。すご。 
切った鋼板の逃げ溝が作ってあって、まっすぐに切れるのがいい。
ただし、最初の切り込みをマッスグに慎重に進めないと、予定したラインをどんどんずれていきます。(厚みある鋼板だと途中で曲げられない)
こんな単純そうな作業でも、まっすぐ切るって簡単ではないですね。

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追記。
2022年夏の現在、このテスキーはいまだ良い切れ味で現役で使えています!お勧めです!