BMW1502エンジン腰下OH44ブレーキエア抜き2018年04月07日 21時59分33秒

いよいよこの1502とも今週でお別れである。
そう、いよいよ納車なのである。

最後の仕上げ、ブレーキにかかる。

スプリングをノーマルに戻し、ダストブーツを自作。
キャリパーのOH、ブレーキホース、パッド、ディスクを交換したフロントブレーキ。
ハブベアリング、アッパーマウントまで交換すれば完璧だったな。

さて、キャリパーOhなどでかなりのエアがブレーキラインに混入したはずなので、気合を入れてブレーキのエア抜きをする。
ホームセンターで買ってきた注射器とシリコンホースをつなぐ。
まずは注射器にブレーキフルードを吸い込む。20ml。もっとでかいのほしかったが、高かった。

キャリパのブリーダーにつなぎ、ブリーダーをゆるめたら、注射器でブレーキフルードを注入する。
どんどん入っていく。
片側キャリパでトータル60mlほど入ったところで、フルードリザーバータンク内部の液量が上がってきた。こぼれないように吸い取る。
これでキャリパからタンクまでの経路はフルードでひとまず満たされたことになる。
これを両側のフロントキャリパーでやる。
コレをやると、ペダルでエアを押し出すよりもはるかに簡単に、エア抜きできる。

なぜ注射器を使うかというと、マスターシリンダー内に溜まったエア抜きも簡単にできるからだ。
エアはラインを通って一番上のマスターシリンダーからタンクへと、上に押し出されて出て行っている。エアは上に上がっていこうとする性質を利用したもの。マスターに入ったエアは、上に出したほうがはるかにラクだ。

これをやると、これまでブレーキペダルを踏んでも床まで踏み込めちゃって踏みごたえもスカスカだったのが、これで少し踏み応えが出てきた。
でもまだ、ガッチリとした踏み応えがない。硬いスポンジを踏んでいるような感じで、まだラインのなかのどこかにエアをかんでいると思われる。


最後のエア抜きは、ワンウェイバルブを組み込んだホースを使い、通常の「一人ペダル踏み式のエア抜き」を4輪とも行う。ホースの中にエアが押し出されてくる。やっぱりエアがライン内に残っていた。

このエア抜きをすると、ブレーキペダルの踏みごたえが出てきて、ガッチリしたものになった。
もうスポンジーじゃない。^^
これでエア抜きは終了とする。
ブレーキがキャリパーOH前よりもシッカリした踏み応えになった!
これは試走でのブレーキタッチが楽しみだ。

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ついでにリアブレーキも点検しておく。


ドラム内部。ブレーキダストをエアで飛ばして掃除。
ブレーキシューの残量はまだまだある。

ドラムの磨耗はほとんどない。以前に交換されているのだろう。

専用ブレーキグリスを取り出す。

しゅーをちょっとドライバで起こして、シューのしゅう動部分(金属と金属がこすれ合うところ)にグリスをチョイチョイと片側輪それぞれ3箇所につけておく。シュー面につけないように。

これでブレーキ関係は終了。
納車日があすに押し迫ってきているから、工具がだんだんと散らかってきている(笑)

あっそうだ、マフラーの排気漏れ対策(穴ふさぎ)もしなきゃならんのだった。

BMW1502エンジン腰下OH43ストラット組付2018年04月04日 21時50分10秒

ストラットを組付ける。

ストラットをコントロールアームの上に載せてしまう。

h上部のアッパーマウントを固定。


ジャッキでストラットを持ち上げ.る。

コントロールアームと3つのボルトで固定。



バックプレートの組付け


ブレーキディスクを交換する。


ブレーキディスクをはめる。

ホイールベアリングを入れる。

クラウンナットで締め付け。元の位置で、割りピンを入れ、周り止め。

ハブキャップをはめる。

キャリパーの組付け。2本の太いボルト。

ブレーキパッドの用意。

シムに専用グリースを塗っておく。鳴き止めになるはずだ。

パッドを入れる。

パッドの固定ピンとバネを組付け。

ブレーキホースのストラットへの固定。

これで組みあがり。

ホイールを嵌める。

おっと、その前に、最後にブレーキのエア抜きをしなくちゃいけない。

BMW1502エンジン腰下OH42ブレーキキャリパーOH2018年04月01日 20時37分44秒

取り外したマルニシリーズの左右フロントキャリパー。
ながらく交換していないピストンシールや、ダストブーツを交換する。
ブレーキラインは外さない行う。(外そうとしたが、どうにも硬かったから、余計なことはしないようにした)

対向ピストンになっている。コンプレッサーのエアでピストンを押し出す。

ダストブーツはご覧のようにぼろっとちぎれ、もう限界であった。
この劣化具合から見て、少なくとも、15年以上は経っている感じ?

ブレーキの命、ピストンシールをシリンダー内に傷をつけないように慎重に取り外す。

もう片一方の残ったピストンもエアで押し出すのだが
先に抜いたほうのピストンシリンダーからエアが漏れ、圧力がかからないので、ゴムシートを接着した「あてモク」で開いたほうのシリンダーを密閉するのがこつだ。こうしないと残ったピストンにエア圧力がかからない。

うまく密閉されると、エア一発でポンッ!と勢いよく外れた。



キャリパーのOHキット。
ピストンシール、ダストブーツ、ダストブーツ用留めクリップ、ブリーダースクリューのキャップなどが入っている。
小さいOリングは使わない。(キャリパーを左右分割したときのシールだ)


ピストンシールもサイズピッタリ。

はめる前に、すべりを良くするために、専用ラバーグリースを塗る。


ピストンシールは、ここのみぞにぴったりとはまる。
このピストンシール1本で、ブレーキの圧力を保持し、かつ、ピストンの微妙な動きをコントロールしているのだ。
40年前の車も、現在の車も、この仕組みは変わっていない。


ピストンの表面に薄く見えるさび等は耐水ペーパー1500番で磨いてキレイにする。

ブレーキクリーナーで洗浄したピストンのみぞに、新品のダストブーツをはめる。
やはりラバーグリースを使う。

このようにはめておく。ピストンにもラバーグリースをうすくぬる。

洗浄したキャリパーのシリンダーにまっすぐに押し込む。ピストン戻しツールを使っても良い。

最後に、ダストブーツの留めクリップをはめる。
これを4つのピストンに対してやれば、ブレーキキャリパのOHはおわり。
出来上がったキャリパー。
この作業はブレーダスト、ブレーキフルードやクリーナー、グリス等でぐちゃぐちゃになるから、あまり気持ちのいい整備作業ではない。
特にブレーキフルードを扱うので、必ず手袋をしてやらないといけない。


これからキャリパをブレーキラインに接続する。
まず、新しいブレーキホースを用意。

ブレーキホースを先にキャリパーに接続する。途中にあるのはストラットに取り付けるブラケット。

このように通してある。サスの動きに合わせて激しく動くホースをシッカリ固定するための接続方法だ。

古いブレーキホースを外すと、金属のブレーキラインからブレーキフルードが漏れ出す。
すかさず、新しいホースを接続する。すると、フルードがホースの中を通ってキャリパー内部へと流れ込む。キャリパー内部がブレーキフルードで満たされると、ゆるめておいたブリーダースクリュー(シリコンチューブを接続してある)からフルードがあふれ出てくる。
泡が出てこないようになるまでキャリパをゆすったりたたいたりして、先に「エア抜き」をしてしまう。
ブレーキラインのエア抜きをしっかりと行わないと、ブレーキの踏みごたえがスポンジーになってしまう。
キャリパーを取り付けた後に、最後にもう一度念のためエア抜きを行うつもり。

次はストラットの組みつけ。

BMW1502エンジン腰下OH41フロントスプリング交換2018年03月31日 22時16分56秒

知人の依頼で、赤いローダウンスプリングを、ノーマルのスプリングに交換する。

ついでに、ヤジルシの箇所、限界までに磨耗したブレ-キディスクと、硬化したブレーキホースを新品に交換し、同時に、ブレーキキャリパーのOHも行って、ブレーキタッチの改善を図る。この1502、どうもブレーキタッチがしっくりこないのだ。

まずはスプリングの交換をするため、ブレーキディスクとキャリパを外してしまう。

ブレーキのバックプレートも外す。

ブレーキ関係は外れたので、ストラット下の3つのボルトを外す。3つめは向こうがわになっていてみえない。

これがそのボルト。これでストラットの下側は外れた。

スプリングコンプレッサーをかけ、スプリングを縮めていく。

アッパーマウントを外して・・・ストラットを落とす。

外れたストラット。

アッパーマウントやそのナットなど。

お役御免のショートスプリング。ローダウンは見た目だけのもの。実用には向かない。
実際、タイヤがバウンスするとフェンダーに当たっていたという。

ショックのダストカバーは、ぼろぼろになっていた・・・ これは後にゴムシートで自作する。

外れたストラット。

ストラットのオワンには水抜き穴があるものの、サビが出ている。

サビ取りをし、塗装する。暖かいから、乾きが早い。

インパクトで使えるこの2本爪のスプリングコンプレッサーは便利だ。
作業効率が良くなる。

ショックの軸をめいっぱい引き出し、縮めたノーマルスプリングをストラットに置く。

30×30cmのゴムシートと黒ゴム接着剤、ホースクランプで自作したダストブーツ。
長さはあとで切って調整しよう。


アッパーマウントを六角レンチで回利止めしながら、ナイロンナットで固定。

ストラット完成だ。

次はブレーキキャリパのOHだ。

BMW1502エンジン腰下OH40 クーラー復活2018年03月29日 21時47分00秒

クーラーシステムの真空引き、そしてR12ガスを吸い込ませる。

まずは、R12用のゲージマニホールドを接続する。


12フロンガス、400g缶。ヤフオクで4000円だった。
おおよそ400g入ることはわかっている。

黄色=S=低圧、赤色=D=高圧。 間違えないように。

真空ポンプで最低20分間、真空引きする。 

20分後。システム配管内部は当然ながら負圧になっている。
バルブを締め、ポンプを停止。この状態で経過観察。
針がこのままずっと動かないで負圧を保ってくれていれば、システムにモレはない。
・・・はたして、その後・・・針は動かなかった!^^ よっしゃー

ガス缶を開封、吹き出るガスの圧力で、システム内にフロンガスがある程度まではいっていく。

しばらくしたら、高圧側バルブを閉じる。これからエンジンをかけてコンプレッサーを稼動させるからだ。

エンジンをかけ、回転数1800回転にする。
そして、クーラーを最大風量でON、冷え具合は MAX COOL にする。

するとコンプレッサーの電磁クラッチが入り、低圧側からフロンガスがどんどん吸い込まれていく。
それに伴って、システム内圧力も上がってくる。
温度計の気温は摂氏20度を表示。よって、プラス5度して「外気温度」は摂氏25度で早見表を見る。
実際の針はコンプ稼動状態で低圧0.16Mpa、高圧1.75Mpaあたり。
ちょっと多めかな~~?
早見表を見る。やっぱちょっと多めにガス入ったか? 後で抜こう。

以前のコンプレッサーでは、この値が低圧:高圧が5:10となってしまいて、ガスを400g入れてもまったく冷えなかったのだ。コンプの圧縮不良である。
以下の画像は、そのコンプ圧縮不良のときのゲージ値だ。(昨年秋)
低圧:高圧が、5:10ぐらいになってしまっている。これでは冷えない。


結局、R12冷媒はひと缶分、400g入った。
レシーバードライヤーのサイトグラスからも、液化した冷媒の泡が見えた。

十分な冷媒の量が入ったクーラー。
吹き出し口からは、激冷えな風が出る! R12フロンガスの威力たるや!

外気温20度に対し、クーラー吹き出し口は10度を切っている。
実際気温が高い中での走行状態で測ってみないとなんともいえないが。



最後に、ハンドル下に設置した、オートリレー(アイドルカットリレー)の調整を行う。
(このオートリレーのくわしい説明は、こちら。)
調整は、エンジン稼動+クーラー稼動状態でオートリレーのスイッチをONにし(アイドルカットを行う、ということ)、マイナスドライバで赤いダイヤルをまわし、アイドリング回転数1200回転あたりでクーラーがオンになるよう設定した。
このオートリレーのはたらきで、エンジン1200回転以下では、クーラーがオフになる(コンプの電磁クラッチが切れる)しくみ。(ブロワモーターは回ったままなので、とりあえず冷たい風は出る。だんだん暖かくなっていくが・・・)
1200回転がいいかどうか、このあたりは、実際にアクセルを踏みながら微調整してもらえばいいだろう。

このオフになる回転数を、この赤ダイヤルでオーナーの任意に調整できるという便利な装置だ。
まぁ、エンジン制御をコンピュータ化する前の、代物ですが。(笑)
 旧車乗りには、たいへん便利なのである。
言い換えれば、信号待ちなどのアイドリング状態で、コンプに回転数をもっていかれないようにする装置だ。そういう意味では、真夏の信号待ちでのエンジンストップ防止装置、ともいえるな。


車体下には、クーラーで冷やされてエバポに凝集した空気中の水分が、ケースのドレンから排出されて水溜りをつくっていた。これでいいのだ。




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さて
冷媒充填後、2日経っても、前にあったようなガス漏れなく、
ちゃんとクーラーが冷え冷え状態で稼動している。^^
ようやく、昨年の夏から課題の、BMW1502のクーラーは直った。
これで気温の高い日でも 快適に運転できることだろう。

BMW1502エンジン腰下OH39新コンプレッサー搭載2018年03月29日 19時35分09秒

クーラーのコンプレッサーを新品に交換する。
この1502のクーラーについては、もともと「冷えない」という症状で昨年の夏にいろいろやった。
まず、システムを全部ばらした。
コンデンサー、電動ファン導入、エバポレーターケースの掃除、エキスパンションバルブのチェック、ホースの交換、レシーバードライヤーの交換、コンプレッサーのシャフトシール交換などなど・・・・
しかし、真空引きしてもガス漏れした。
その後、蛍光剤も投入した。
ガス漏れは劣化したバルブのムシが原因だった。
ガス漏れはしなくなったものの、こんどは、冷媒注入の段階で、システム圧力がおかしかった。
それは「コンプレッサーの圧縮不良」の数値を示していた。
そこで、今回、コンプレッサーを交換することにした。

アメリカでリビルトされた、デンソーの10P15E (冷媒R12用)

これはアメリカのeBayから購入したものだ。
適合を見ると、このコンプはFRポルシェの924や944に使われているものらしい。

この商品、電磁クラッチのベルトをかける部分形状がBMW1502のものと違う。
電磁クラッチを移植してやればいい。
ということで、電磁クラッチをバラシ中。

左がこのBMW1502に合うVリブドベルト用、右がeBayから購入したもの。

もともとこのコンプに適合するものなので、問題なく入れ替え完了!

次にホースの接続部を移植する。

ここはコンプオイルを塗った新しいOリングを入れる。

当然、バルブのムシも新しくする。

バルブのムシを組み込んだところ。


R12用コンプレッサーオイルを、旧コンプから出た分の量だけ入れた。さかずき1パイほどだった。
あとのオイルは、システム内にまわっているのだろう。


取付の前に、ゲージマニホールドの接続部と、ステーと干渉してしまうので、少々ステーを削っっておいた。

エンジンに取り付ける。


コンプベルトをクランクプーリーにかけて張り調整。
最初にオルタネーターのベルトもいっしょに外さねばならない。

電磁クラッチがのプーリーがラジエターのロワーホースとぎりぎりなので、接触しないようにする。
エンジンを動かすとコンプ側は動くから、ある程度のクリアランスが必要だ。
万が一の接触に備えてホースに保護用のカナモノを巻いておく。
高圧側、低圧側のホースをコンプに接続する。このときも、R12用のOリングを新調する。


エキマニに近い箇所は熱をもろに受け続けるので、遮熱テープを巻いておいた。

こんな感じ。

アルミ部分の耐熱は200度、グラスウール部分は350度の断熱グラスウール。
巻いてるとき細かいグラスウールが舞い上がるので、吸わないようにマスクをして施工。


続いて、レシーバードライヤーの交換。フロントグリルを外す。
ホーンの後ろに隠れているヤジルシの部分が、レシーバードライヤーだ。


左が古いもの、右が新しいもの。ヤフオクで購入。1個、1万円。
新品には防湿用のキャップがしてあり、あけると、シュゥ-!といって空気を吸う。
すぐに接続だ。

接続は、3/8フレアだ。

ガス漏れないように、しっかりと取り付けた。
ホーンを取り付けて、次はシステム内の真空引きして冷媒ガスを吸わせる。
つづく

BMW1502エンジン腰下OH38ガレージ移動2018年03月27日 20時38分32秒

BMW1502のエンジンがかかるようになったので、ガレージを移動。

重整備用納屋ガレージから、ミニガレージのほうに移動しました。

3台を動かして・・・

こちら側で残った2,3の整備を行います。

納車までに行う整備は、
フロントのブレーキOH,
フロントストラットのスプリング交換、
クーラーコンプレッサーの新品交換と冷媒ガス充填など。

うちのマルニさんは、納屋ガレージに一時避難です。

BMW1502エンジン腰下OH37 エンジン始動2018年03月25日 20時17分31秒

エンジン始動のために昨晩から充電しておいたバッテリを乗せる。

冷却水も入れました。

各部点検して、プラグをつけて、さぁ、エンジン始動!
と、なかなかエンジンがかからない・・・。
燃料系か? 圧縮か? 点火系か?

いろいろ調べてみたら、原因はデスビの位置がかなり遅く点火する位置に組みつけてしまっていたことだった。どうも、デスビを差し込んで組み付けたときに、ギヤ歯1枚分ほど「位置がずれて」いたようだ。
こう書いたら、1時間ほどで原因がわかったと思われそうだが、実際は、悩みに悩んで。1日かかった。(笑)

こちらはようやく正しい位置に装着したデスビとローター。
しかし、なんでずれて組みつけてしまったのだろう?
たぶん、・・・たぶんだが、ローターを正しくシッカリと「嵌め合いに」はめ込んでおらず、少しずれた位置ではめ込んで、そのまま位置合わせをしたのではないだろうか。
だとしたら、とんでもないうっかりミスである。
人災ミスでの事故などは、こういったところから起こるんだなと実感・・・ ハァ… 

ついでに、ポイントのギャップも0.4mmで再確認!

デスキャップも新調した。 白いテンテンはプラグコードの気筒の番号。

キーをひねる手に全身全霊を込め、エンジン始動!
どる、どる、どるるるるー~ん♪
こんどは、ちゃんと、かかりました。^^
何重にも塗装したファンブレードが赤ぁく回っています。


すかさず、点火タイミングをタイミングライトで確認。
ミッションベルハウジングにある小さな覗き穴から、1番シリンダーの点火時期をあらわすフライホイールに埋め込まれた「スチールボール」が確認できました。これでよし。
しかしこの穴、なかなか簡単には確認できない位置にあります。


さて、エンジンをかけている間、キャブの調整をする。
ミックスジェット、メインエアジェット、アイドルストップスクリューm加速ポンプ。
いろいろいじって、「いいところ」を探します。
オイルや水漏れがないかも確認。
LLCもサブタンクも含め7リットル入りました。サーモスタットも開いて大丈夫。
エア抜きは必要なし。
ヒーターブロワも効いて、室内あたたかくなった。ヒータコアにもLLC回りました。

なんやかやで30~40分アイドリング。

エンジンを止めたら、ほっと一息、といきたいところですが、まだ大事なことがある。
熱いうちにヘッドカバーあけ、ヘッドボルトの最終角度締めを行うのです。

熱くなってボルトが膨張したうちに、20~30度の角度締めをしなければなりません。
冷間時は35度の角度締めしているから、トータル55度になりますか。
自作の角度確認ツール((笑))で、順番どおりに10本しめました。


さて、ヘッドボルトを締めたら、その分、シリンダーヘッドが「沈む」ことになりますので、ここで、ヘッドのフロントアッパーカバーを本番取付します。これまでは紙ガスケットのみの仮付けでした。
本番では液体ガスケットを併用。特にヤジルシの角隅部分からオイル漏れの可能性が高いので、しっかりと塗る。

アッパーカバーにも液体ガスケット。

下、サイド、かたよることなく、均等に徐々にしめていきます。

液体ガスケットがこれだけはみ出してればOKでしょう。
このまま、24時間放置で固まるのを待ちます。

ここではじめて新しいヘッドカバーガスケットを乗せます。


次にエアクリーナーボックスの塗装にかかる。
うすくサビが浮いてみずぼらしかったので、ヘッドカバーに合わせ、マットブラックに塗装した。。

完全乾燥待ちきれず、指触乾燥状態でエンジンに搭載。
うん、ヘッドカバーもマットブラックなので、いい感じになりました。
エアクリは面積がでかいので、綺麗に塗装すると、みちがえるように見栄えがよくなりますね。


ちなみにこちらが、エンジンOH前の画像。


このあと、1502のオーナーさんが尋ねてこられたので、二人がかりでボンネットを搭載。
マルの部分で微調整をして、チリを合わせたり、しまり具合の調整をしました。


ようやっとエンジンのOHは終了です。
2017年12月1日に入庫したので、週末だけの作業で約4ヶ月かかったことになります。



とはいえ、まだ作業があるのです。
オーナーさんの依頼で、フロントのスプリングをノーマルにもどす。(現在フロントはショートタイプが入っていて、この1502、若干前傾姿勢なのです。)
これはまた、次の休みに。今日はスプリングの塗装をするまでにしておいた。


そのあと、クーラーのコンプレッサーを交換し、ガス注入となり、フロントブレーキもOHすれば、完全に終了という予定で4月上旬に車検を通し、公道復帰の予定です。

BMW1502エンジン腰下OH36燃料ホース取回し2018年03月21日 19時58分25秒

21日、春分の日は朝から寒かった!
町内会で 用水の江ざらいをして直会が終わったのが午後2時。

残ったこまごました作業をすすめます。
燃料ホースやバキュームホースの取り回しを行いました。
整理してスッキリさせたつもり。

下の画像は以前の取り回し。
白い燃料フィルタは取り外した。(すでに燃料ラインに1個あるので)


ガソリンの流れ。
この1502にはダイアフラム式の燃料ポンプがついている。


ついでにキャブの配線や、バキュームホースの取り回し。


こちらはセルへのぶっといプラス配線。
赤で目立つように。

バキュームホースにつながる、チャコールキャニスター取付。

バキュームホースでBMWマークを隠さないように。コレ大事。(笑)

ウオッシャータンク取付。


LLCのサブタンクと、エアクリーナーケースを取り付けて、完成!!
プラグコードはまだ接続してませんが。


手前のブレーキフルードのタンク、だいぶ黄ばみがかってきてるから、新品にしたいなぁ・・・


う~ん・・・こう見ると、エアクリーナーケースもマットブラックで塗装したくなってきたなぁ・・・

火入れは3月中に行いたいです。
そのあとは、フロントストラットのスプリング交換です。


追記・・・・
小型の燃料フィルタを2個追加です。
シースルーでゴミが見えやすいかも。

燃料ポンプ手前に1個。


燃料ポンプ後にL型を1個。


BMW1502エンジン腰下OH35キャブレター搭載2018年03月18日 19時05分52秒

1502のソレックス・2バレル・キャブレター。


キャブをばらしていき、細かな穴などをキャブクリーナーで洗浄、エアを通しておきます。

オートチョークのダイアフラム。

加速ポンプ。

そのほか、点検し、組んでいきます。


キャブをインマニにのせました。
燃料ホースなどはまだ接続していない。

完成までもう少し!