BMW2002A リアブレーキ整備2024年11月10日 11時50分38秒

車検に向けた総合テストで指摘された事項

右のリアブレーキ。

左右で差が大きい。右リアブレーキの利きが弱い。
左右の総和で308。左右差で46の数値。
コレで車検が通らない可能性ありとのアドバイス。
この左右差でブレーキ検査に合格しないことが多いらしい。
何とかせにゃならん。


ガレージで整備します。
ブレーキドラムを外し・・・


まずはシューのスキマ調整。
裏側にある17ミリ調整ボルトを回して
(これが固着しているマルニの何と多い事よ!
メガネレンチかけられないので、硬いボルトをオープンエンドレンチで回すときなめないかと緊張します)


シューの穴にぴょこんと出ているでっぱりを
穴の外側にあてるように、偏心ボルトをどちらかに回す。

左右それぞれにあるので、左右ともに調整。
この調整でドラムとシューのスキマを最小限にしたい。
シューを外側に押し出しすぎると、今度はドラムがはまらなくなったり、
ブレーキの引きずりが起こるので注意。
現代車のドラムブレーキは自動でシューのスキマを調整してくれる機構があるんだけどね~
マルニは手動です。
シューは減っていくものなので、2年の車検ごとに、というよりは、走行距離管理(何キロ走ったか)でここのスキマ調整をしなければならないですね。 


そして本丸、ホイールシリンダーを外す。


あっ、固着してる。
もう、手で触っただけで分かるわ。
左右のピストンが固まって動かないもん。(もちろんブレーキの油圧では動くが、指では動かない)


なんとかピストンをまわしてねじってこじって分解。
シールに損傷ないレベルだが。

このシリンダーの内側に錆つきなどの段付きがあってスムーズにピストンが動かない。
余り車に乗らないでいると シリンダーの中の動きが渋くなってしまう傾向にあるね。
錆が出てきてしまうんだね。
せめて1週間に一度は乗ってあげて ここがさび付かないようにしたい
あるいは 毎日ブレーキだけを踏むか?


ホイールシリンダーは、もちろん、新品に交換。
ネット(パーツのパルカ)で購入、6000円しない。ヤフオク!で売ってる。

新品はもう、指でピストンをいじってるだけでスムースにぴょこぴょこ出入りする。
いじっているうちに、片側がピュンと勝手に飛び出しちゃうぐらいに。

新品の動きは こちらの動画

ラバーグリスを塗ってまた挿入し、組み込みます。

シュー機構を組み込み。
戻りスプリングを引っ張る。このツール必須。

そしてブレーキラインのエア抜きをします。
エア抜きでペダルを踏む際は、ブレーキドラムを装着するのをわすれちゃならないよ!
忘れたら、どんな悲惨なことになるか わかるよね?

いつもの スネークカメラでエアの抜け具合を見ながらの 一人エア抜き作業。
こいつは便利だよ。
しっかりエアも抜いて踏みごたえも出たので右リアはok^^
このあとホイールを組み込み。



ついでに 問題の無かった左側も このノリでやる。
やはり、ピストンの動きがスムースでないので メンテする。

動きが渋い場合は シリンダーの内壁を耐水ペーパー1500番で磨き。

内側の薄いサビなどを取りたいだけ。

内壁をぴかぴかにして洗浄。
ピストンのシールには損傷がないか確認したうえで
専用のブレーキグリス塗って組付け。
前よりは動きがスムーズになった。^^

ブレーキ組んで、ホイール組付け。トルク締め忘れずに。

う~ん リアタイヤ、寿命ですよ~。溝の中にもヒビが。


後輪はデフにつながってるので軽くは回らないですが
シューのスキマ調整後は、スキマを詰めすぎてドラムの引きずりがないかだけ、手で回して確認します。
もし引きずりがあれば、手ごたえで重く感じ、すぐにわかります。
はい、okですね。

そのほかの整備もして(後述します)
翌早朝、パトカーの先導のもと(笑)、テストランに出る。

ブレーキの踏みごたえ、かな~り改善した~!
踏み始めからじわぁ~ッと
踏んだら踏んだだけしっかり効くようになりました。^^
これはシューのスキマ調整が かなりきいていると思う。
ガレージにもどってからブレーキフルード漏れがないか、点検して 完了です。


左右差がなくなったかは、週明けにまたテスター屋で計測してもらいます。

→ 計測したところ、左右差は縮まり、(0にはなっていないが)、合格範囲になりました。^^

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