人助け整備2 インプレッサGH82024年10月20日 13時54分07秒

スバルインプレッサハッチバック2.0GT
人助け整備の2。

タイミングベルト交換編。

オルタネータベルトとエアコンベルトを外し
クランクプーリーを外します。
回り止めして、22ミリボルトを緩める。

3分割のカバーを外せば
水平対向エンジンのタイベル機構が見えます。

タイベルの削れた粉あり

オートテンショナ―あたりに削れたゴムカスが散乱。
タイベルの背中の中央が削れてしまった原因は?

タイベルは画像の左から右へと回っている。
クランクシャフトより左側に 削れたゴムカスが多いことから、
どうも 手に持っているべルトガイドカバーが原因かも?


タイベルが削れた原因はどうも タイベルガイドカバーの取付不良が原因だったみたい。
ベルトがあたって カバーの内側が削れている跡がありますもん。
本来なら、接触しないはずの部品。
2つの取り付けねじが 緩んだのかなぁ?

ベルトにあたっているところを グラインダで少し削っておいたよ。


それにこのタイミングベルト、1コマほどずれて見えるなぁ・・・
10万キロ走行のベルトの伸びで こうなってしまうのか。
他の合いマークを何度か確認して合わせても、ここ、ずれるもんねぇ・・
まぁ ひとコマぐらいのずれでは バルブとピストンが接触することはないと思うのだが
(黄色矢印と赤矢印がぴったり合ってほしいのだが、伸びるんだろうなぁ)


左バンクの2つのカムスプロケットを固定するEJ20用の治具をセット。
これで固定しとかないと、ベルトを外した瞬間に この2つのスプロケがグリン!と90度ほど回っちゃうらしいのです(→回っちゃうとバルブタイミングがずれる。あとで戻せますが めんどくさい)。


タイベル交換セットに入っていたアイドラプーリー群、交換します

やはりセット同梱のウォーターポンプも交換。
このあとサーモスタットも当然交換しました。


セットの中にオートテンショナが入っていなくてショップにクレーム入れ。
これで2、3日作業が遅れた・・・。
ようやく届いたんで 組み込み。


タイベル新品をかけます。
ちゃんとベルトに合いマークの白線が入っているので安心です^^

合いマーク確認!



ベルトの背中を削っていたベルトガイドカバーも
しっかりシクネスゲージで隙間を確保し取付しました。


確認のための儀式。
クランクプーリーを2回転させて 左右のカムスプロケの全部の合いマークが同じ位置に戻ったことを確認。
タイミングはずれてないね、OK^^ (※ベルトの白線は合いマークの位置からはずれてきます)



最後に、オートテンショナの固定ピンを抜いて、タイベルに最終的なテンションをかけましょう。
ゆっくりと油圧ダンパーの力でテンションがかかります。

タイベルカバーを取付けた

クランクシャフトプーリーの取り付け。

補器類ベルトの取り付け

点火プラグを交換

イグニッションコイルの取り付け。



アイドリングでエンストしやすい症状への対処。
スロットルバルブを取り外しての点検。
スロットルバタフライの裏側(エンジン側)にはやはりカーボンが付着していた。
これは外さないと 表側から見てもわからないよ。


専用クリーナーで溶かしていきます。ワイヤブラシなどでゴシゴシしないように。
スロットルバタフライうごかしたいけど、電源をかけないと動かないのです。


この黒いカーボンを取れば アイドリングもスムーズになるだろう。
時間をかけてクリーナーで溶かし、エアで飛ばします。

カーボン取れました。
最初はこんなクリアなスキマ、見えなかったもん。
このバタフライとスロットルの微妙な隙間が アイドリングに必要なエア量を決めている。
多走行車でアイドリングに不安がある車は、このメンテは必須だな。


完成までもう少し。
はよう こんな車片付けてしまって
マルニのレストアを進めきゃいかんのだよ、ヤマトの諸君。