BMW2002tii ステアリングギアボックスのオイルシール交換22024年09月24日 17時00分24秒

ステアリングギアボックスのオイルシール交換の続き。

レストア中のBMW2002tiiのステアリングギアボックスのシールを交換して
やり方とコツを習得してから、自分のマルニのオイル漏れを直そうという作戦。

・・・・・・・・・・・・・・・
で、下部のオイルシールを交換した レストア中のBMW2002tiiのステアリングギアボックス。
新しい下部オイルシール(内径28*外径42*厚み8ミリ 外径にシールテープを使用)から48時間置いてオイル漏れはなかった。よし。


ウォームギアのオイルシールを取り付ける前に、
ウォームギアの片側の止まりプレートに挟むシム4枚。
4枚で厚みは1ミリでした。
きれいに掃除してから重ねます


ウォームギアの片側の止まりプレートを締め付け。8Nm。
2本のキャップボルトのボルト穴は、ギアボックス内部に貫通しているので
今後、もしかしたらオイルがじわじわ漏れてくるかもしれません。シールワッシャ―を挟んだ方がいいかもしれない。


ではウォームギアの新しいオイルシール(内径17*外径30*厚み7ミリ NOK製)を入れます。
シャフトのスプライン部にはリップに傷をつけないようにカバーをします。カバーは厚手のニトリル手袋の小指部分を切り取って使用。
シールのリップ部分に軽くシリコングリスを塗ります



スプライン部分を通過させしまして
指で初期はまり込み。


水道管のブッシング(鋳鉄管継ぎ手)でオイルシールの肩をコンコン叩き込みます。
青いカバーのかぶったシャフトはスプラインが切ってあるので叩かないように注意!


無事にツライチまで 叩き込み完了です
リップ部分(ダブルリップ)もシャフトを抱き込んで 見た目、いい感じになっています。

トップカバーの取り付け。
ガスケットシートから切り出した、新しいガスケット。厚み0.3ミリ


シャフトはこの角度に回しておかないと
トップカバーはケースまで締め付けることができません。
ちなみに、マルニのステアリングギアボックスのロック・トゥ・ロックは3.8回転ぐらいでした。
(センター位置から片側にハンドルをめいっぱいにきって1.8~1.9回転という感じ)


トップカバー自体にセンターシャフトのねじ山が切ってあるので
ねじ込みながら取付


4つのカバーボルトはねじ穴がアルミのため、10Nm程度で締めました。


中央のハンドルの遊び調整ねじの突き出し量はとりあえずこれぐらいに。
ここを調整すれば ハンドルのセンターあたりの遊びが調整できます。
マイナス溝の切ってあるねじの締め込み具合で、ハンドル反応をクイックにしたり、ダルにしたり、任意に調整できます。
これはまぁ乗り出してから調整すればいいでしょう。
赤いキャップ穴からギアオイルを満たし(デフオイルやミッションオイルと同じ)
1日置いてシール部などから漏れが無ければOKです。
ゴテゴテ油でまっクロけなステアリングギアボックスが
今回 生まれ変わりました。
                    before画像

このオイルシール交換に必要な費用。
ドイツのワロスでステアリングギアボックスのオーバーホールセットを買うと
6700円+送料8000円と 15000円ほどかかってしまう。

モノタロウでシール2個とガスケットシートを買えば
送料込みでも2000円しません。



コツはつかんだので
次回 自分のマルニのステアリングギアボックスのオイルシール交換をします。