丸テール ヒーターボックスオーバーホール4 ― 2023年09月12日 13時17分50秒
ヒーターボックスのオーバーホールの最終回。
組立前に、電源や配線を確認しておきたい。
配線図を見ながら確認。
ブロアは9番ヒューズから電源取っているはずだ。
ところがこの車、まったく自由にバッテリーから直に電源線を引いてあった
純正に戻すことにする。
配線間違いを修正。
イグニッションスイッチ裏の配線を見る。
オリジナル配線図とは違う色のコード組みがなされている・・・。
いわゆる、「組んだ人しかわからない配線」ってやつだ。
う~む このあたりは手をつけると大変そうだから 触らなことにする。
とりあえず、動かなかったブロワは、配線図通りに組む
前期型マルニのブロワは、後期型とは違い、
このつまみを回転させることで風量を3段階調節する。
稼動テストのため
ヒーターボックスの接続部分に 車体の配線をつないでみる
安定化電源につなぎ、稼動テストを行う
ちゃんとツマミの操作によって ブロワモータの回転が正しく変化した。OK^^
電流値は、風量弱で3アンペア、風量中で5アンペア、
最大風量(強)で 8アンペアであった。 けっこうな 電気喰いです。
まぁこのマルニのオルタネーターも 今の発電量65Aから 95Aの発電力大容量化するので、ブロワの使用電流なんて気にしないでいいくらいのもんになります^^
注意したいのはスイッチを入れてブロワモータ起動し始めの瞬間電流はこれよりも大きく、
10アンペアを一瞬超えるので、No.9のヒューズは16Aにしておくのがいいだろう。ツマミ基部のクロームメッキも錆がひどかったので ついでに磨きました
シガーソケットのフチの錆もコンパウンドで磨いて 輝きをある程度、カムバック。
このシガーソケットの電源ですが、配線図通りのオリジナルでは、常時12Vの配線ですが(キーを抜いても通電している)、
この車は、イグニッション・オンにした時だけ、通電するように配線を変更してありましたね(エンジンを止めれば シガーソケット電源も」オフとなる)。
いろいろな電装品をシガーソケットに差すことの多い現代、この方がいいでしょうね。
コントロールレバー部分ののスミにたまったほこりも ちゃんと取りました。
車体側の配線関係も仕上げたので
ヒーターボックスをくみ上げます。
まず
ブロワモーターをボックスケース上部に固定。
ヒーターコアに厚み10mmのエプトシーラーを一巻きしてからボックスに入れます。
コア上部からくるエアを 漏らさないために エプトシーラーを巻く必要があります
3日前は こんなに汚かったんですよ~
フラップのコントロールケーブルを2か所接続。もちろんグリス打ち。
足元への送風と フロントガラスへの送風コントロールフラップだ。
ケースを合体させる3つのクリップ。
こういう小さなパーツも 手を抜かず 錆取りして、リン酸塩でパーカライジング処理してから 塗装してあります^^
3つ目のフラップのケーブルをモリブデングリス打ってから接続。
ヒータバルブの開閉と連動してます。
ブロワモーターへの配線も通したので
上ケースをブラインドリベット6か所で接合
ヒーターバルブも取付て コントロールワイヤーも接続。
動きも確認。スムーズです、OK
ブロワモータへの配線をつなぐ。
このコードの巻き方にも理由あり。
ケースのフチに 防水のための10mm厚のエプトシーラーを二重に貼って
ぜいたくに 完成であります。
いつもの ビフォー/アフター比較画像です^^
よみがえらせるのは きもちいいですね~
最期にもう一度 通電させて フラップ開閉させてテストしてみます。
フラップ閉めたら完全にエアが出ないかを、確認。OKだね
吹き出し口からの風量も確認して、完了ーッ!
あとは 逆手順で
ボディに取り付けて 配線して 冷却水入れて終わりですので
割愛します。
ここからはもう絶対に 水は侵入しないだろう。
以上でヒーターボックスのオーバーホールは 終わり。
・・・・・・・・
振り返ってみると
ヒーターコアが 詰まってなかったし
ブロワファンモーターも生きてたので 費用は消耗材だけで済みました。
ヒーターバルブも ばらすほどではなかったし。
配線の確認・修正もできたので 良かったのではないでしょうか。
でも 錆がひどかったヒーターレバーコントロールパネルの再メッキ処理は仕方ないですね~
費用は2枚で3万円だったので 三和メッキさんに依頼しました。
このパーツ、後期型マルニではアルミと樹脂でできており、高級クロームメッキ仕上げとはなっておりません。前期型マルニオーナーだけの にんまりポイントではないでしょうか。
2,3週間後にぴかぴかメッキになって帰ってきた後、一部を面倒筆で塗装して仕上げます。
ということで、最終的な仕上がりは 9月末ですね。
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