BW2002A オートチョークリレー作成 ― 2023年03月22日 16時57分03秒
オートチョーク関係のリレーを設置。
エーモンの4極リレーを使用
気温が低い時に、オートチョークが稼働(チョークバタフライが閉じる)するわけだが、その稼働時間は真冬で10分ぐらいになる。
さすがに10分は長いので、それを半分ぐらいの5分に短縮してやろうとするのがこのリレーを組み込んだ仕組みだ。配線図はこのようになっている。
このリレーは バイメタルのぐるぐる巻きを ヒーターコイルの熱で速く戻してやってオートチョークの時間を短くしてやるものだ。つまりヒーターコイルへ行く電気をオン/オフ制御している。
水温が45℃以下で、かつ、気温が17℃以下でこのシステムが稼働(オン)する(黄色線87に12Vが導通する)。つまりエンジンが冷え切ったときだけ稼働する。
エンジンの暖気が進めば、温度センサーがそれを感知して ヒータコイルへの電気をオフにするという仕組み。
ここの部分の中に 冷却水が通っているとともに、なかにヒーターコイルが入っている。
接続された1本の配線が、ヒータコーイルとつながっている。
これがその中身、オートチョークバタフライを動かすバイメタルのぐるぐる巻きだ。
熱を感知してこのぐるぐる巻きが動くという実に素晴らしい仕組みだ。
その動く範囲は以下の画像で示した通り。けっこう動くんですよ。
このぐるぐるの奥に隠れるように今回のヒータコイルがある。ここに12Vがかかれば ヒーターコイルは熱くなり、結果、その熱でバイメタルをより早く動かすことになり、早くオートチョークバタフライを閉じ状態から開き状態に持っていってくれる。(オートチョークの早期解除)
そのシステムのセンサー、
インマニの下に1ピンの45℃水温センサが刺さっている。
水温が45度以下だと、アースとつながっている。
そしてここには2ピンの気温17度センサーがある。
気温といっても、エンジンルーム内の温度だから、エンジンがかかればだんだん温度が上がっていくわけで、エンジンルーム温度が17度以下で2ピンはつながっており
エンジンが温まって17℃より上になれば2つのピン接点は離れて導通しなくなる。
この2つのセンサ情報をもとに ヒータコイルに電気を流すかどうかを決めるのがこのリレーだ。
①水温45度以下で、かつ ②エンジンルーム温度17度以下ならば、ヒータコイルに電気を流す(リレーの30と87がつながる)。
①か②の一つでも導通が断ち切られれば、30と87のリレー接点は離れ、ヒーターコイルへの電気を遮断する。その流す電気の30番及び86番の電源は ヒューズボックスからとる
ヒューズには上流(バッテリ側)と下流(電装品側)があるから
必ず下流側に電装品を接続する。
今回は3番ヒューズから電源を取った。ちなみに3番ヒューズはリアガラスのデフォッガー熱線につながっている。
ヒューズボックスを戻す
配線を組んで キャブのオートチョークハウジングに配線を接続して完了だ。
このシステム、 冬などの冷間始動では暖気の時間を半分ぐらいに短くしてくれる効果がある。
ドライバーはほとんど気にかけることはない装置だが、ひっそりとそんな仕事をしている。
このリレーの配線にLEDパイロットトランプなどを組み込んで(ランプの赤線を87につなぎ、黒線をアースする)運転席から見えるように設置すれば ちゃんとこのシステムが稼働しているかどうかを確認できる。
寒い日のエンジン始動時では点灯し、5分もしてエンジンの暖気が進めば 自動でランプは消えるはずだ。
このランプが消えたら、オートチョークもほぼ終わりに近づいたという事なので、さぁ発進するぞ、という目安にもなる。
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