メルセデスE320CDIワゴン エンジンチェクランプ点灯の修理2022年07月11日 07時35分43秒

懐かしいE320DIワゴン、間もなく11万キロ走行。
エンジンチェクランプ点灯して加速が以前より悪くなった
ということで、修理のためにはるばる金沢から入庫です。

この症状が出たのは数日前とのことで エンジンチェックランプが点灯したっきり

マニュアルでは以下の原因が考えられる。

オーナーは事前に金沢の輸入車ショップG-Foxさんで診断機をあててもらい
DPF差圧センサーが怪しい、またはDPFフィルターのつまりの可能性 との診断を受けています。

オーナーさんから里親のにしやんに連絡があり ではみてみようということに。
日曜 当方に到着してから すぐに試乗してみる。
なるほど、走り出しは問題ないが、オーナーさんの言う通り、それ以降の加速、つまりターボが効いていない感じで、タコメータが2000回転以上上がりません。つまり、CDIのあの猛烈な加速が全くありません。いつもなら時速80kmぐらいまで この重たい車で ものすごいトルクと加速を見せるのですが、それがない。
でもこれで普通に乗れちゃうんです。
海外で言われている LIMP MODE に入っちゃっているみたいです。(本当のLIMP MODEは2速固定になってシフトアップしなくなるみたいです。このときはスワールコントロールモーターがおかしくなっているjことが多いとか・・・)


この車は通勤で毎日往復80kmを巡行走行しておりノロノロ運転はあまりしていないので DPFつまりはあまり考えられないのです。
うちに純正品の差圧センサーがあるので まずはそれに交換してみようということです。

試乗の後
自分の持ってる診断機 VgateMaxiScan VS-890 をペダル周辺にあるOBD2コネクタにつなぎ、オートスキャン。結果2つのエラーコードあり。

え?EGRバルブのソレノイド(電磁弁)かぁ?
ソレノイドへの配線?ソレノイドが動いていない?つまりEGR(排気ガス再循環装置)の弁が閉じたままか?
接触不良なのかな あるは断線か
ショップではDPFの差圧センサーということだとオーナーさんから聞いたが・・・

もう一方のエラーコードP1405は、この診断機じゃ 難くてわかりませ~んと出ました。(笑)さすが安い診断機
ネットでP1405のコードを調べると 情報が少ないが、DPF関係のエラーらしい。
輸入車ショップのいっていたのはこれか。
まぁ、こちらは安い診断機、向こうは高い診断機だから ひとまず差圧センサー交換です。

ネットで調べると
P1402 EGR Function Open
P1405 DPF EGR Sensor Circuit High Voltage Detected
このDPF EGR Sensor Circuitというのが、差圧センサー回路のことだろう。

同時にEGRバルブも点検しおこう。
後で調べてわかったが、EGRバルブと差圧センサーは密接な関係にあり、
こちらの記事が参考になった。

DPFの入り口圧力と出口圧力を差圧センサーが監視しており
その変化する値によって、エンジンコンピューターはEGRバルブを開いたり閉じたりする命令を出す。
差圧センサーに問題があれば、EGRバルブのエラーとセットで出てもおかしくはない。


だいたいの予想がたったので
作業にいきましょう。

これがEGRバルブ。ターボユニットの横にあります。
そのコネクターを外す。

取付ボルトのトルクスE10を2本外し 先尖りのドライバーを合わせ目に突っ込んでバルブを取り外した。
排気ガス循環装置なので 中の通路はススで黒いが つまりなどはなく、乾いた感じ。こんなものだ。

これがEGRバルブの弁 閉じた状態 (掃除後です)

開いた状態。開くと排気ガスが再循環されるしくみ

弁を開閉するのはモーター動きで。閉じた状態

開いた状態。

オーナー氏に ススで汚れたバルブをきれいにしてもらいました。

私は接点復活剤をコネクタ端子に塗布
どれかの端子に12Vを印加すれば ソレノイドが動くのかもしれないが 配線図情報がないのでできない。
このまま戻そう。

そしてジャッキアップして 下にもぐり アンダーカバーを外し
差圧センサーを外します。矢印が差圧センサー。コンパニオンプレートのそば。


外した差圧センサーは OEM品(大陸製)。半年ほど前に予防整備にと 交換しておいたものだ。
そのときに取り外して保管しておいた純正品の差圧センサーと比較してみた。
抵抗値を測定してみる。
汚いメモだが すごい違いが出た。
1,2,3番のピンがあるが、それぞれで抵抗値を測定した結果
OEM品は1と2で抵抗値が出ず 断線していたことがわかった。
その他の値も、純正品と比べるとめちゃくちゃだ。
純正品のほうはいずれも同じような値が出ている。半年でダメになったか。
P1405 DPF EGR Sensor Circuit High Voltage Detected
というのはこのセンサがダメになってるため出たエラーコードだろう

すぐに純正品に戻す。

取り付けました。

このあとEGRバルブも戻し、ジャッキアップついでに下回りの点検。

ATFオイルパンからのATF漏れ始めがあったのでオイルパン取付ボルトを増し締め。

アンダーカバーを戻し、タイヤも付けなおし、ジャッキから降ろす。



エンジン始動。
まだ エンジンチェックランプはついたまま。
OBD2診断機をもって そのままの状態で試乗へ。
症状はまだ治っていない・・・。やはり加速しない。
1㎞ほど走ったところで停車し、OBD2コネクタに診断機を接続。
オートスキャンでまた同じエラーが出た。まぁ、エラーコードのクリアしていないから当然といえば当然。
ここで、エラーコードのクリアーを実行するためにいったんエンジンを切り IG ON様態に。
クリアーDTCを診断機で実行。実行成功の表示。
エンジン再始動すると、エンジンチェックランプは消えた。(ヨッシャ!)
ふたたび試乗へGO
するとどうだ、こんどはしっかり加速し、本来のE320CDIの胸のすくような走りに戻ったではないか!
やった~!
オーナーに試乗してもらい、以前の状態に戻っているとのこと。
やっぱり部品を交換しても 診断機でいったんエラーコードをクリアしないといけないんだね。
昼飯抜きでやってたので そのままビックマックを食いにMACへ。
オーナーさんは高速道で金沢へお帰りになられました。道中も問題なく元気に走っていたそうです。
お土産のビール詰め合わせ、おいしかったよ~ん!


さて今回はDPFの差圧センサーの交換で、EGRバルブの清掃と端子へ接点復活剤ぬりで治りました。
直接的な原因は大陸性の粗悪なセンサーだったと思います。
センサーは交換する際はちょっと高くても 純正品にしましょう。
あと、現代車の診断修理ではやはり診断機は欠かせないという事です。