BMW2002ペダルボックス内の防錆と防水処置その12022年02月26日 07時55分57秒

さて今回は自分のマルニの整備。
先日コメント頂いたペダルボックスの中である。

マルニのペダル機構



車体下からみるとこのようなでっぱりがウレタンのカバーで覆われている。
ここがペダルボックスだ。
防音のためにウレタンのカバーがかけられているのだろう。


室内。
これはAT車のペダルなのでアクセルとブレーキペダルのみ。


こちらはMT車なので、クラッチペダルもある。
ペダルボックスの中を見るには、まずカーペットをはぐる必要がある。
まるっとこのあたり全体をはぐらねばならないので、ボンネットフードのレバーを外したりと これが結構めんどくさいのだ。
なので、うちのマルニは整備性向上のために、カーペットをカッターで適当にタテ・ヨコに裂いてかんたんにこのあたりをすぐはぐって見れるようにしている。
裂いたフロアカーペットの箇所はどうせフロアマットで隠せるので別にこれでいいのである。
画像では、ペダルボックスを隠すゴムカバーが3つに裂けちゃっている・・・これも修理しなきゃ



ペダルのゴムカバーを取って ペダルボックスの中を見たら、水が入ったのか、錆が発生していた。
POR-15を2008年に塗ったのだが、ふやけてしまって海苔みたいになっている・・・。

掃除する。


塗装カスは取れた


水が入った原因は、ペダルボックスの中にある3㎝×5.2㎝の四角い点検口(ドライバーで押しているところ)を外側から防水テープ等で塞いでおかなかったために、ウレタンカバーを通して水が入ったという事のようだ。そして、このありさまだ。



もう一回このあたりをきれいに塗装するために、ワイヤブラシであらかた錆を取ったあと、
メタルレディという水溶液でリン酸塩処理 (防錆下地処理) をする。
この薄紫色の水溶液は何度も使回しができるので小瓶にわけて保管している。
メタルレディは溶液温度が摂氏20~60度で最も効果を発揮するというので電子レンジで軽く温め、
それを防錆したい箇所に刷毛塗りし、1時間ほど放置しておいた。
そのあと、ペーパーウエスでメタルレディをふき取り、さらにペーパーウエスを水で絞った雑巾でよくふき取る。
ドライヤーを当てて良く乾燥させれば、下地処理は終わりだ。
塗膜にはメタルレディは塗らない。

ここにPOR-15を塗る。
前回レストアした際にこれを塗ったときは、メタルレディの下地処理をしていなかった。
今回、リベンジである。
薄板の先にスポンジをカットしたものを針金で縛って 簡易スポンジ刷毛を作っている。
POR-15は固まったら刷毛は使い捨てにしている。


入り組んでいるし、可動部に塗料はつけたくない。(マスキングしとけよ!)

3~4時間後(POR-15が固まりきる前)に 2度塗りを実施。

塗り終わり。これで一晩乾燥。

次回は裂けたカバーの補修と、ペダルボックスそこに空いている四角い穴ふさぎ、ペダルのとりつけをする。

BMW2002ペダルボックス内の防錆と防水処置その22022年02月26日 16時40分03秒

ペダルボックスの底部に空いた穴を塞ぐプラ板をつくりました。
4cm×6.5cm
防水はブチルテープで。

貼り付けて しっかり密着させます。


これで水は入ってこないでしょう。


3つに裂けてしまったペダルのカバー。以前も細い針金とコーキングで補修しましたが、細いところから切れちゃいます。
3000円程度でワロスで買えます

裁縫道具で縫い合わせ。


ペダルにはめます。まずブレーキペダルから

アクセルリンクのロッドを入れます。
こうやってはめ込むときに、無理な力がかかって かんたんに裂けてしまうのです。
特にクラッチペダルの部分をはめ込む際に裂けやすいのでここはあえて裂けたままにしておき・・・

あらかじめ仕込んでおいたひもで、結ぶ作戦。

ひもの余りをマスキングテープでとめ、アクセルペダルをはめます。

防音材、カーペットを戻す。


     ちなみにうちのマルニは
     ボディ下にエスコ塗料→2液性ウレタン塗料→3Mのボディシュッツ。


     室内フロアには エスコ→2液ウレタン塗料に、まず防振防音シート

     その上に防音のためにスポンジシート


     さらに防音材を仕込んで

 カーペットを敷いている。おかげでかなりフロア下からの静音化に成功している。
あくまでフロア下からのロードノイズ等の低級音をカットし、エンジン音はクリアにしっかり聞きたいという仕様だ。
   
 Tiiや1502に載っている知人に試乗してもらったが、「総合的に言って、乗り味がしっとりしている」との言葉を頂いている。
このあたりの施工が気になる方は BMW2002レストア記録5 をご覧ください。



さて足元のカーペットですけど


矢印の部分をカットしてあります。
左上矢印の部分、本来、カーぺットの上にボンネット開閉のレバーがボルトオンで取り付けてあるのだが、この部分、カーペットをカットしている。また、ステアリングシャフト下のカバーは整備性向上のため取り外してある。


ここもカーペットをカットし、がばっといつでも開けられるようにしており、
万が一の際の現金、500円玉を100枚、 ここに隠している。(笑)


フロアマットをしけば、カット部分などは気にならない。

あとは実際に踏んでみて 問題ないかを確認して終了です。



ペダル周辺ではないのだが、
今年はこのステアリングシャフトに
電動パワステ(Electric Power Steering))を
国産車のEPS部品の流用して取り付けをする。
マルニは重ステで車庫入れなどで切り返しが大変ですからね~