BMW2002A サイドブレーキの仕組みと点検2022年02月11日 13時32分41秒

BMW2002のサイドブレーキについてしくみなどを解説する。


ゴムブーツははまっているだけなのですぐに外れる。

サイドブレーキを引いた状態で点灯。


ここにスイッチがある。


スタビドライバで外す。この接点がアースポイントだ。
このねじで前後にスイッチがスライドするようになっており、サイドブレーキレバーとの接触具合を調整することができる。
リリース時にはスイッチがOFFになり
サイドブレーキを引いたときはスイッチがON(メーター内のパーキングライト点灯)になるようにねじで調整して取り付ける。



分解したサイドブレーキのレバーとパーキングSWの位置関係


スプリングを利用した 実に簡単な 機械的スイッチだ。



サイドブレーキのレバーを引いたりリリースしたりすることで接点が離れたりくっついたりする



サイドブレーキを引いていないリリース状態ではライトもつかないし、
画車のノッチ部分がかみ合っていない。





サイドブレーキを引くと スイッチの接点がくっつきパーキングライトが点灯し、ワイヤが引っ張られることでリアブレーキドラム内でブレーキシューが動き、後輪にブレーキをかけるしくみ。
ノッチがかみ合っているので、ブレーキを引いたままの状態を維持できる。

かみ合いの部分

かみ合った状状態。サイドブレーキを引くと、ギギギとなる音はここのかみ合いの音である。

このかみあいの片方はこうなっていて

ボタンで動かせるようになっており


黄色文字の部分、リリースボタンを押すことでかみ合いを外すことができる。


ここのかみ合い歯の状態も点検する。
いたんでいないし 問題なし。
組付けの時にはグリスを塗っておきたいところ。


このあたり汚れていたので パーツクリーナーを吹きかけ 筆で掃除する。

綺麗になった


奥にサイドブレーキワイヤの通り穴が2つ見える。



この赤矢印の部分、溶接がはがれていることがある。この車は問題なかった。
にしやんのマルニは長年の使用で ここがはがれていたので再溶接した。
サイドブレーキの動きが どうも ぐにゃぐにゃしてカッチリ来ない引きごたえの時は
このベース取付部分の溶接がはがれていることがあるので 確認してほしい。



サイドブレーキの点検でした。


新しいサイドブレーキのワイヤを通して、レバーを組み付けるときには、
スイッチの位置調整など、注意が必要な箇所だ。