BMW2002A ブレーキキャリパーOH その12022年02月07日 14時46分18秒

暦も立春を過ぎました。
春も近いと思いきや 北陸ではここ2,3日はまた雪が降っておりました。
今年最後の大雪になるかな。

預かっているBMW2002Aの方も 作業を再開します。


前回までは リアブレーキのオーバーホールをしました。



今回はフロントブレーキのキャリパーのオーバーホールです。
これが終われば、ブレーキ関係は ほぼすべて 手を入れたことになります。
・マスターシリンダー交換
・ブレーキパイプ全交換(まだリアの一部を取り付けていないが)
・前後キャリパーオーバーホール
・その他ブレーキ関係のショートパーツ交換



今年の作業から ツナギも新品に。

おお、ファイヤーフォックスとな。
クリント・イーストウッド主演 大好きな映画です。

こちらの廃油のファイヤーも盛大に。


さて行ってみよう。
ブレーキキャリパーは取り外し済みです。

まずブレーキパッドを押さえているピンを打ち抜き。


パッドが外れました。現代車のように この時代はスライドピン方式ではなく、対向4ポッドピストン!


エアガンを矢印に吹き込んで エア圧力でピストンを押し出す。
ありゃ ダストカバーが千切れて出てきましたね。
ポン!と出てきますが、ブレーキフルードのしぶきも出るので キャリパー全体をウエスでカバーして目にかからないように注意。

こちら側同様に。


次にこのような合板とゴム板を用意し


今出たところにあてがう。
もう2個のピストンを押し出したいので、エア圧がかかるようにする。



こちら側はあらかじめ ピストンをエアで押し出す前に ダストブーツを外しておいた。
最初から4つともこうすべきだった

ダストブーツの中、結構 汚れてんんな~~
これは相当長い間、キャリパーのメンテはしていないな。


ではエアでピストン押しだします。
オレンジ色のウエスは飛び出してくるピストンの緩衝材としてはさみこんでます。
プシュ-ッ!




ポン!と出ました! もう一方も同様に。


4つともひかっかりなく スムーズに出てくれました。^^
キャリパー内部。 案の定 さび色~~~
うわわ~~こいつは やばい

ピストンシールを 竹ワリバシでひっかけて外す。決して内部を傷つけないように。


軽く掃除

シールのみぞよりも上側のほうは400番耐水ペーパーで錆取り。

シールの溝の錆やカスを丁寧に取る。
ちょっとここまで(シールの周辺) 錆が進行していると まずいですね~
はっきり言ってしまうが、こいつは状態が悪いブレーキキャリパーだ。

時間をかけて・・・錆取り

シールの溝より下(奥)は1000番耐水でサビとり。


こんな感じまでやる。
ほんとうは内部は錆がなくてぴかぴかでなくてはならない。そうであってほしい。
ブレーキフルードは車検ごとに交換するとか、心がけないといけない。
毎日乗らないくるまなら なおさらね。


さて内部清掃を4つやる。 右側のキャリパーだけでここまでゆっくりやって2時間。

ワロスで買った キャリパーOHキット。

消耗品だから 在庫あるうちに 買っておこうね!



ラバーグリースをまぶしたピストンシールを入れる。
すんなり ピチッと入ります。 シールには絶対 傷などをつけないように。
このシールが、ブレーキの油圧を保っている。こいつに命を託しているようなもの。
電気自動車だろうが最新のクリーンディーゼルだろうが、この仕組みは依然変わらない。
中古で車を買ったときはまずここをメンテしたいし、10万キロになる前にここをやりたい。


ちなみに以下の画像は635CSIのキャリパーOH時のもの。




次回はピストン組み込みです。

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