BMW i3 Rex に10か月乗ったインプレ その1(中古BMW i3購入ってどうなの)2019年10月27日 06時47分58秒

2019年3月末に愛知県のカーセブンにて208万円で購入した2014年製BMWi3レンジエクステンダー装備車について、10か月乗ったインプレを書きます。

今後、中古のBMW i3を購入しようかなと検討されている方の参考になればと思います。

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2019年10月27日現在(カーセンサーより)

BMW i3

2014年4月~生産中

新車時価格499〜649万円

中古車平均価格230.7万円

  • デザイン:4.5
  • 走行性:4.3
  • 居住性:4.0
  • 運転しやすさ:4.8
  • 積載性:3.5
  • 維持費:5.0
最高出力 170ps 燃費   →実際、ガソリン換算で実際の走行でリッター50kmと思います
はやさ 時速100kmまで7秒
重さ 1440km
駆動方式 FR
排気量 647c(レンジエクステンダーモデル BMW製バイクの2気筒エンジンを搭載)
乗車定員 4名
環境対策エンジン H30年基準 ☆☆☆

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(2014.4の記事)BMWのサブブランドとして位置づけられたBMW・iによるシティコミューター。カーボンとアルミを組み合わせた独自のボディ構造を採用した電動自動車であり、リチウムイオンバッテリーによりモーターを駆動する。モーターは最大出力170ps/最大トルク250N・mを発生。一回の充電で約130kmから160kmまでの走行が可能。さらに、走行モードをエコプロにすることで約180km、エコプロ+(プラス)にすると約200kmまで航続距離を延ばすことが可能。モデルラインナップは電気モーターのみのモデルと、647ccの2気筒エンジンを発電専用に使うレンジエクステンダーモデルを用意。後者は前述の航続距離をさらに約300kmまで延ばすことが可能(2014.4)
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(2019年秋 撮影 自車)

私の買ったBMW i3 Rexについて
2014年製 レンジエクステンダー装着車 47000キロ走行 アイオニックシルバー ワンオーナー サンルーフなし 純正アルミ 集履歴なし リアボード(トノカバー)欠品 車検2019年7月までアリ。というもの。
買う前にカーセンサーで検索したら、愛知県のカーセブンのこの車体は一番安かったのが理由。218万。
実際に愛知に見に行って、そのときは決めず、家族の説得をして10日間悩んでいるうちに10万円下がったので、即買った。208万円。ローン組み。
ちなみにこのお店では前オーナーの情報を見せてくれる。社長の奥さんがのっていたもののようで調子はいいとのこと。
2019年3月末、名義変更の終わったBMW i3 Rexを愛知カーセブンまで車を取りに行き、自走で帰る。

帰りの北陸道で気持ちよく高速道路走行中うっかり電欠(!)させててしまい、JAFを呼び積載車で帰ってきたというとんでもないエキサイティングな顛末がありましたが(笑) (その後充電したら問題ありません)


(初日にしてこの洗礼はキツかった(笑))

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中古のBMW i3 Rex購入価格について
BMW i3は2014年から日本で販売開始。2019年10月現在、5年がたっており、なるべく安く買うことを前提にいえば、いわゆる車検を「5年落ち」の車が中古車市場に出てきており、ターゲットになるかと思います。
2019年秋現在、初期型レンジエクステンダー装備車は200万円を切ってきているかと思います。純粋にEVのベース仕様は150万円に近付いています。ちなみに日本で売れるBMW i3はほとんどがレンジ付きとのこと。航続距離がプラス150kmほど確保できるので安心なのです。

(給油中の図 9リットル入って走行距離150㎞確保。)

バッテリは8年10万キロ保証といわれていますが、まだ初期ロットから8年たっていないのでなんとも。自分の乗った感覚ではそれなりにバッテリ能力は落ちていくとは思いますが、半分になるわけでもないだろうし、問題ない、そんなことは考えても無駄。

(レンジがあると安心です)

5年落ち、5万キロ走行の中古車で200万円といえば、相当に「お高い中古車」の部類です。でも、新車価格は500万円を超えるこの車。5万キロ未満の個体が新車価格の半分以下で、最新のBMWのEVが手に入るわけですから、いわゆる買い時なんではと思います。所有満足度は相当に高い車です。

(買う前に実車をチェック!)

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で、10か月乗って、ですが。
まず、維持費。
2019年4月。自宅充電のため電気契約を30Aから50Aに契約変更。電力会社の工事。月当たりの基本料金が700円上がった。充電用に配電盤から単層200Vブレーカと2.6mmVFFケーブル5mに200Vコンセントを設置。
2019年4月、はいていたタイヤ(ブリジストンOロジック)がもう寿命なので、タイヤを新品にしました。ポーランド製ブリジストン・ブリザック(スタッドレス ブリザックLM-500)をヤフオクで安くゲット。4本で4万。経費節約のため、1年じゅうスタッドレスです。装着は車の引き取りのさいにカーセブンでサービスでしてもらいました。

(ポーランド製でも問題なく走れていますよ (笑) 雪道走行はこの冬に検証ですね)

2019年に車検をとおしました。ユーザー車検です。安いです。以下の記事です。
http://bmw2002.asablo.jp/blog/2019/07/17/9129795
その後・・2019年現在までなにも費用はかかっていません。
ガソリンスタンドに行かなくなりましたので財布からおかねは飛んでいきません。

いまのところ、機関・電装、ともにトラブルもなく金かかっていない車で、問題ないです。(←ここがオーナーになるときに一番気になるところでしょう)
オーナーが変わるとトラブルでるのが中古車の常ですが、いまのところ、アタリだったんではないかなと思います。

(ユーザー車検中)

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以下、中古購入ポイントです。

航続距離
中古BMW i3 Rexを買う場合に悩むのが、バッテリー容量、つまり、航続距離だと思います。
BMW i3はこれまでの5年間のマイナーチェンジでバッテリー容量を増やしており、航続距離が初期モデルに比べて劇的に増えています。



私の2014年モデルでは、10か月乗ったインプレとしては、一晩充電でモニタには120~150kmの表示となっており、実際、エアコン等の電装品を使うので、感覚的ですが、バッテリのみで90~100kmを1回の充電で走ることができる、って感じです。
日中用事でちょこまかとあちこちに行って走り回っていたら、朝は満充電だったが、帰ってきたらバッテリ容量は30%を切っていた、ということは普通にあります。
もちろん1回の充電でバッテリのみで200km走れればそれに越したことはありません。あとは、予算の問題で、300万出してマイチェン後の容量アップモデルを買うかどうかです。充電回数も減ることでしょう。
が!わたくしはあえて言います。200万以下の初期モデルで十分だと!レンジがあれば、十分に遠出もできます。
少なくなくなったら、充電すれば、いいんです。はい。それこそEV所有者ならではの醍醐味ととらえましょう。いろんなところでこまめな充電をたのしみましょう。
「あ~もう充電がめんどい!」・・・そんなひとには、EVは向かない車かも。
※充電についてはまたこまかく別の記事で後述します



(チャデモで急速充電中 使用時間はどこでも30分限度が一般的でしょう)


(↑通常充電の差し込み口はボンネット内。)
(自宅にて単層200vの充電 一晩で満タンに^^ 費用300円以内 1kwh20円程度の料金)
(300円で100km走れるとすればガソリン価格換算でリッター50キロの燃費になる!)
(平均7.6km/kwh   よく聞きなれないが・・・  リッター50キロといったほうがわかりやすいでしょうか?)


レンジエクステンダー装着車について
この発電用エンジンがあれば、遠出の際、心強いです。(実際200kmを往復してまだ余裕があった)
レンジなしモデルの場合、休日の遠出ドライブに気軽にBMW i3を使わなくなる人も多いのではないでしょうか?EVは遠出の際に、充電計画を立てねばならないからです。(どこで充電しようか、そのときどこで30分休憩しようか、という)
レンジがあれば、遠出も心の負担が少なくなります。
実際の日常使用では、バッテリが四分の一になったあたりで、まだ走行しなければならないとき、レンジエクステンダーをボタン一発で強制起動してガソリンで走るようにしています。(前回の電欠の経験があるのでこわい)そして家に帰ったら、一晩充電(6時間ぐらい?)し、翌朝また120km程度に表示が戻っている、という感じです。
バッテリが四分の一になったあたりでレンジエクステンダーを起動しているというのは、実は、エンジンで発電した電力はすべて走行に使い切られますので、バッテリへの充電はしないのです(回生ブレーキではジュバッテリに戻しますが・・・)。
で、ポイントは、エクセルを踏んでがんと加速する場合や90km以上の高速走行中はバッテリーもひそかに補助的に使うのです。ですから、レンジ使用中でもバッテリは少しづつ減っていくわけです。ということで、25%のバッテリ余力を残しておいてレンジを使用するようにしています。(あくまで自分の使い方です)

(レンジエクステンダーのエンジンはリアにあり。走行中はかすかに聞こえるぐらいのもんで良く遮音されています)
(マフラー↓)



記事の最後に。
中古のBMW i3購入ってどうなの?
→自分的にはアリです!総合的には、10か月乗ったいまのところ、とても満足しています。
そもそも、フツーの乗用車ではもう満足できないカラダになってしまってる体質なので、BMW好きの自身にとっては、自分の甲斐性でいま買える「おもしろいBMW」は、これ。
それに、やはりBMW!速い!です、この車。マジで。
無振動でヒュウウィイイインと加速していく感覚と音は、映画「スター・トレック」のUSSエンタープライズ号NCC-1701そのものです!(笑) 『スラスターを全開!・・・って感じでしょうか!?

また、なによりどの方向から見てもそのフォルム、デザインが気に入っています。



あと、現有している1974年製BMW2002との組み合わせも面白いと思っています。
旧車キャブ車で内燃機関をノスタルジックにいじり。
最新デザインのEVで現代を感じる。
この振れがいいです



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長くなったので この辺で。
次回はBMW i3 Rexの気に入っているところ、気に入らないところ編です。