BMW1502エンジン腰下OH19バルブのカーボン落とし ― 2018年01月16日 20時25分26秒
BMW1502エンジン腰下OH20ヘッドのカーボン落とし ― 2018年01月18日 19時55分21秒
ヘッドの燃焼室の真っ黒なカーボンをケミカルで落とします。
使ったのは、パッキンはがし。へばりついたパッキンや塗装剥離にも使えるケミカルです。
なぜスプレー缶が潰れているかというと、中のガスがなくなってしまったので、釘で穴を開けて中身を押し出したから。
ただし!この液が肌につくと激痛!ものすごく痛い!
実は作業中にハネた液が頬にピっとついたんですが、ついたとたんに、痛みが!
ご覧のとおり、ハケで塗ったなりから このようにカーボンを溶かし始める!
真っ黒なポートにもぬりぬり。
バルブにもコッテリ。
ゴシゴシこするような手間も無く、灯油で洗って、あっという間に、この仕上がり!
こりゃ~~すごいわ。
ちょっと排気側にカーボンが残っている程度まできれいに!
排気側はガンコにこびりついてるからね。
こういうカーボンの残りかすのところは あとで削りとります。
キレイになるのは気持ちがいいですね。
バルブシートのあたり面も ひどくはないようです。
新しいバルブステムシールの到着を待つばかりだ。
BMW1502エンジン腰下OH21バルブのすり合わせ ― 2018年01月20日 13時32分57秒
バルブのすり合わせをします。
4気筒2バルブ(シングルカム)だから、合計8本。
直径が大きいのが吸気バルブ、小さいのが排気バルブ。
バルブの裏側。燃焼室側。
排気バルブには固着したカスがあって、掃除に時間がかかった。
うち、1本はこんなのでした・・・なんだこりゃ、荒れてるな。
ほかの3本はまともなのに。なんかこんなの、再使用して大丈夫なんかなと思わせるね。
バルブラッパーとコンパウンドを用意。
コンパウンド細、光明丹、コンパウンド中目。
バルブラッパーに吸いつけてすり合わせします。
こんなふうに。バルブシートと当たり面を研磨する。
バルブガイドとバルブの軸にはオイルを塗布しておく。
ここにコンパウンドをつける。
すり合わせ前と後。
銀色にみえる演習部分がバルブのあたり面で、すり合わせにより研磨されています。
排気側を4つやったら、次は吸気側。
ジャリジャリ、シュリシュリ・・・・コンパウンドがすりつぶされて、音が変わっていきます。
完了。バルブシート側。
バルブ側。
このあと、光明丹ですりあわせのあたりぐあいを確認した。(写真撮り忘れ)
点火プラグをねじ込んでみた。
3番と4番にあやしい跡を発見。
3番。
キズあり。ヤだな~~。以前やったOHで、キズつけたな。こりゃあ。
クーラントの通路とつながってる感じが、ヤらしいよね。
4番。
なんか、バルブでも当たったんでしょうか?
まぁ、問題ないですけど、このシリンダーヘッドの履歴が気になる~~
これで組むしかないが・・・ 3番のキズのほうは、吹き抜けが怖い。
うまくヘッドガスケットが塞いでくれればいいが・・・・どうするかな。
とりあえず、、8箇所、バルブのすり合わせ完了です。
今回は、オイルを溜めてモレが無いか確認する「オイルテスト」はしない。
猛吹雪!C200走る! ― 2018年01月25日 07時22分32秒
真冬日!C200走る! ― 2018年01月25日 20時00分11秒
BMW1502エンジン腰下OH22バルブ組み ― 2018年01月27日 15時13分47秒
バルブステムシールをが届きました。
黒くて大きいのがBMW1502本来のバルブステムシールだが(BMW2002と同じもの)、
この1502には、小さい奴が合う。1978年以降のものに使うらしい。E21用?
12ミリのソケットがちょうどいい大きさで、コレでぐっと押し込んでセット。
8個。
バルブまわりのパーツ。
バルブの軸にはオイル塗布。軸直径は7ミリ。
バルブの挿入。
バルブのアタマが出ます。
本当はバルブのアタマかぶせるうす~い保護キャップがあるのだが、先にシールをバルブガイドに嵌めてしまったので使えなかった。
本来の順番としては、
1.バルブ挿入
2.バルブ軸のアタマに保護キャップをかぶる
3.バルブステムシールをガイドにセット
が、正しい方法だろう。このキャップはバルブ軸のコッター溝がシール部分を通過するときに、シールリップを傷めないように保護するためのもの。
今回はうっかりしていて、先にステムシールをはめ込んでしまい、このキャップを使えなかったが、だからといってシールリップが痛んでしまったとは思えないが、どうだろう。
実際、うちの2002のときも使っていないが問題は無かったし。
さて、スプリングシート、スプリング、リテーナーを置き・・・
バルブスプリングをコンプレッサーで圧縮していく。
コッターをピンセットで嵌める。
これでよし。
吸気、排気側も完了。
バルブが組み込まれました。
次はロッカーアームを組みます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ついでに、分解のときに抜けてしまった排気側のスタッドボルトを交換。
スタッドはこのようにしてナットを二つ使い、そこにレンチをかけてねじ込んでいく。
エキマニをはずすときにナットトスタッドが一緒になって抜けてきた4本を新調した。
ほかは抜けてこなかったので、そのまま再使用。(黒っぽいスタッド)
BMW1502エンジン腰下OH23ロッカーアーム組込み ― 2018年01月28日 14時10分50秒
ロッカーアームを組み込む。
ロッカーシャフトを入れていく。
入れる前に、ヘッドを温めておくと、シャフトが入りやすい。
このあたりでいったんとめて
ロッカーアームのパーツを用意。
組み込んでいく。これはロッカーアームをおさえているスプリング。
続いて、ワッシャー、ロッカーアーム、太いワッシャーの順に入れる。
そしてシャフトを叩き込んでいく。硬い場合はモクをあてて叩く。
どんどん進みます。
最後は、シャフトの端がここのシリテーナーに はまるまでとする。
吸気側の完了。
続いて、同様に、排気側。
シャフトは、排気用、吸気用ときまっているし、オイルの通路でもあり、左右上下があるので注意する。
これは矢印のトップになるしるしにあわせて、シャフトをまわして位置調整しているところ。
ともに、リテーナーが はまるようにシャフトの微妙な位置調整する。
リテーナーは、カムシャフトの位置も決めるので、重要。
最後に、クリップをはめる。
シャフトのミゾのここに、パッチンとはめる。8箇所、同様に。
このクリップで、ロッカーアームの位置が決まるのだ。
次はカムシャフトを組み込む。
BMW1502エンジン腰下OH24カムシャフト組入れ ― 2018年01月28日 14時31分24秒
シリンダヘッドにカムシャフトを入れます。
アッセンブリルブを塗り。
カムシャフトにスプロケット(歯車)を仮付けして用意。カム山にも塗っておく。
では組入れましょう。
まずはここまでは、すんなり入る。
ここからがたいへん。
このようにあたっているので、これ以上カムシャフトが奥に進めない。
そこで特殊自作工具の「しりもと」と「ニッコリ君」、そして、クランプでロッカーアームを「起こす」。
これで起きたので、カムシャフトは奥に進める。
こんな具合で、特殊工具を3~4セット使い、両手も使い、助手も使いで・・・・
なんとか、カムシャフトは奥まで達した。
これで面倒くさいカムシャフトの組み込みはおわり。
1番シリンダの圧縮上死点にキリカキマークの位置あわせ。
後端部のディストリビュータハウジングは、ヘッドをブロックに搭載したあとでつける。
スプロケットの本組み。 固定ボルトの回り止めを4箇所に。
オイルレール取り付け。
これで、ほぼ、ヘッドの完成!
しかし、このあとバルブクリアランスの調整をすることを忘れてはならない。
でも、今日はこのあと用事があり、ここまでとする!
メルセデスで 雪道の中、でかけてきまーす。
来週は、いよいよヘッドとブロックの合体かな。
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