BMW1502 クーラー修理1 ― 2017年08月11日 07時46分57秒
ヒーターボックスの分解でせっかくここまでばらしたので
こんどは室内クーラーユニットを掃除することにした。
なんでも こういったついでにやれることはやっておいたほうが あとあといいのである。
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中もさぞ汚れているだろうな・・・。
これはコンプレッサーの電磁クラッチにつながる配線だが、マルで囲った部分が熱でコゲている。
だいぶ熱負荷がかかっているようだ。ここは太い配線でやりかえたほうがいい。
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ということで分解し、水洗いをした。
残念ながら 水洗いの画像はなし。
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・・・ということで
乾燥してキレイになった室内クーラーユニットの構成部品。
各部解説。
コントロール部の配線。
左から、20Aヒューズ、寒さ具合の調節のためのサーモスイッチ(コンプレッサーの運転間隔調整)、モーターの回転無段階コントロール。
エキスパンションバルブ。
中につまりはなかった。キャブクリーナーで清掃、エアを通す。
低圧側の配管にエキパンの感熱部分の先端を密着させてパテで断熱しておく。
エバポレーター。
手前側、つまりブロアの風が当たる部分には かなりのホコリがこびりついていた。
それを取って水洗い清掃した。このホコリで50%は通風量がロスしていたと思う。
ケースに割れがあったのを補修。
プラ板でバックアップして、ネジとエポキシ系接着剤でがっちりと補修
ブロアモーター。
ご他聞にもれずフィンの部分にはかなりホコリが堆積していたが、これも水洗いした。
さらにアルコールと綿棒でテッテー的にきれいにした。
見違えるほどに きれいになった!
これでクリーンなエアが。^^
くみ上げます。まず、モーターとエバポをケースに入れて。
コントロール部の配線取り付け。
ネジどめ。
そうそう。
このサーモスイッチだが、オーナーは、クーラーが凍ってしまたっと言っていたな。
きっとサーモスイッチが「最も冷える」状態で、エバポが0度ちかくになっても電磁クラッチのスイッチを切っってくれないので、どんどん冷えすぎて、エバポが凍ってしまうんだな。
そこで、サーモ感度の調節をすることにした。
氷水と温度計を用意し、先端部を2度程度の氷水につけて「カチッ」とスイッチがオフになるように調節する。
どうするのかというと、サーモスイッチのココのネジをまわして、「最も冷える位置のレバーの状態で、先端部が2度でスイッチが切れる」ようにする。(2度でもO度でもいいが、0度という低温状態を氷水では再現できなかったので2度とした。)
先端部を氷水から出すとあったまるので、スイッチがカチッとONになる。
先端部を氷水に入れると、冷えるので、スイッチがカチッとOFFになる。
サーモスイッチ内部には、温度で伸び縮みするバイメタルが仕込まれていて、これのはたらきでスイッチをON/OFFしているのだ。
これを20回繰り返してテストOK。これで組み込む。
ケースに組んで、クーラーユニットの各所ネジ止め。
先端部は、エバポに3cmほど差し込んでおくのを忘れずに。ここの温度が2度程度になったらサーモが働いて、コンプを切って冷媒がまわらなくしてくれるので、エバポが凍ることもないだろう。
エキパンの部分に断熱用のパテ+エプトシーラーをまいて完成。
あとは組み込むだけ。
組み込み完成!・・・おっと、画像では排水用の配管接続がまだですね。^^
さて、このBMW1502はクーラーが壊れているとのオーナーの聞き取りだった。
ある日、シューといって、まったく冷えなくなったという。
シューという音は冷媒の漏れた音だろうか??
今回、室内ユニットに問題はなかった。
高圧低圧のホースをユニットからはずしたとき、高圧側からは残存ガスが出てきた。しかし低圧側ホースからガスが出てこなかった。
ということは、低圧側配管ホースに問題があるのだろうか?
エンジンルームで 原因を探ってみることにする。
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