AZワゴン整備(MJ21S)2016年08月21日 21時25分12秒

またまた人助け整備である。
ヤフオクで、平成15年式マツダAZワゴン4WD(10万キロ走行)を仕入れた。
これを、整備して注文主に渡す。
注文と言っても、まったくの無償奉仕活動なのである。
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夕日が当たってシャンパンゴールドっぽくみえているが、ボデーカラーは純正のシルバー。
13年前のマツダAZワゴン(MJ21S)、中身はまったくのスズキワゴンR(MH21S)である。
グリルの形状が違うぐらいなもの。
今回はターボではなく、NA(自然吸気)エンジンだ。
 踏んだら・・やっぱ遅いねぇ。(笑) いいの、アシ車だから。
内装がキレイ。ベンチシートで乗ったら広く感じる。リアゲート開口部もどでかく、リアシートを倒せばフルフラットになり、荷物運びにはもってこいだ。
すでに軽自動車検査協会で名義変更はしておいた。同県内の名変だからラクである。
土曜、列車で富山市のはずれに向かい車を地元の出品者からひきとってから、まずは試乗して具合を確かめる。(落札前には試乗できなかった)
大きな問題が二つあった。
①エアコンが効かない。冷えた空気が出ない・・・暑い!この日猛暑日。(笑)
②ハンドルを大きく切ったときに「グウウウウ~」と車体下から異音とかすかな振動がする。うむむ。
ヤフオクの世界はノークレームだからね・・・。


どうしようもないことだが、気になったのが、この画像。
コラムシフトなので空調操作のパネル周辺がこのように見えなくなる。
フロアシフトでないから足元がクリアなのはいいが、こういう問題がある。
まさかウインカー操作を間違えてコラムシフトを動かすことは無いとは思うが。(わからんぞ!?)


その他は特に違和感や問題は無い。
さっそくぬるっとマイ・ガレージ・イン!

エンジンルーム。
前回整備したAZワゴン(MJ12S)とレイアウトはほぼ一緒のK6Aエンジン。

エアクリーナー。それなりにヨゴレがあるも、エアでゴミを吹き飛ばせば再利用可能。
今回の整備は落札、引き取り、整備・修理・車検・任意保険取得、乗り出しまでのオールコミで25万で、予算が厳しいのである・・・

でもプラグはチェックする。
お、MJ21Sはダイレクトイグニッションに変わってるな。

純正でイリジウム・プラグだった! 
ほんとは交換したいが、掃除のみですませる。

EGオイル3リットル(0W-20)とエレメントは交換した。

リアのドラムブレーキ点検。問題なし。
ダストを吹き飛ばし、各部点検、ドラムに磨耗は無く、シューのしゅう動部分にブレーキグリスを塗布。
ブレーキタッチは踏んでなかなか、いい。

フロントブレーキ。パッドはまだまだ残りあり。
この後、ブレーキフルードを自然落下方式で500ミリリットル交換。
古いブレーキフルードを押し出した。ムギ茶色だった。

その他、スモールランプ球切れの交換。
スペアタイヤの空気圧補充。
そして、冬に備えて、タイヤを4輪とも新品のブリザックREVO GZ(スタッドレスタイヤ)に交換。(これはホイールをベンツで高岡市の車屋に持ち込んでバランスコミで組み換えを6000円でしてもらった。)

そして、問題①。エアコン(クーラー)がきかないの点検。
エアコンコンプレッサー、冷却ファンは回っている。サイトグラスはあぶくだらけ。冷媒ガスが抜けていると判断。
マニホールドゲージで補充作業にかかる。もちろんガスはR134a。ついでにコンプレッサオイルも補充。

冷媒ガスを規定量の320gを入れたところで、ゲージが規定値に来た。 
ガレージの気温27度。室内もちゃんと冷えていますよ。吹き出し口温度12度で15度差。OK。
コンプレッサーの問題でなくてよかった。
でもその後 またもれてきかなくなるのだろうか・・・(今回モレ原因の箇所特定はしていない)


さて問題の②。ハンドルを大きく切ったときに「グウウウウ~」と車体下から異音がするという症状。
これは4WDによくあるビスカスカップリング(回転差感応型トルク伝達装置)の不良。
ワゴンRの4WD(パッシブ4WD)にはよくある症状らしく、一時期はディーラーで無償修理をしていたという。ネットでたくさんこのテの情報が出てくる。
しかし、この車はすでに9年の保証期間をすぎている・・・。
この部分を交換すれば、ハンドルを大きく切ったときの走行時に異音が聞こえなくなるのだが
実はこのままでも乗れてしまう。まっすぐ走るとか、大きくハンドルを切らなければ問題なく、異音はしない。
パッシブ4WDは直進走行では、実は2WDの状態なのだ。
カーブや滑りやすい路面では この機構で4WDになり状況に応じてトルク配分をしていく。
ビスカスの中ではた~くさんの円盤とシリコンで「ハンプ現象」を起こし、直結式4WDを作り出すという仕組みらしい。
悪路走破性は高いとは言えないが、コーナリングや雪道で安定性をもたらすので、こういったまちなかのアシ車にはもってこいの装置なのである。

ビスカスカップリングのリビルト品はネットで調べると送料込みで35,000円(要コア返却)。
予算をオーバーしてしまうので、これはオーナーにお伺いを立てねばならない。
ヤフオクでも1~2万でビスカスの中古がでているが、これは中身は壊れているかもしれないので、落札はばくちだ。たとえ大丈夫でも、すぐに壊れるかもしれない怖さが有る。自分の車ならまだしも、人様の車で、ばくちはできない。

ということで、納車は早いほうがいいと言うことなので、まずはビスカスカップリングを交換しない状態で近日中に納車する。
その後、交換したい!ということならば、リビルト品に交換だ。(たぶんそうなると思う・・・あの音は振動も伴って、実に気持ち悪いからな~)
秋の10月には、すぐユーザー車検に持ち込まねばならない車だ。

(シャパンゴールドじゃないからね!)