キャブのジェット類2008年09月22日 21時02分38秒

ジェットといいますのは、キャブに組み込まれている小さな穴の開いたネジみたいなもんで、これでガソリンを細かい霧状にするための燃料取り込み量やエア取り込み量を決定します。穴の大きさによって番手があり、交換できるようになっています。
エンジン吸気の負圧によって吸い込まれたガソリンとエアがミキシングチューブのなかで混ざって霧状にされ、キャブのベンチュリ(導管)に吸い出されていくわけですね。
現代車なら、インジェクターと呼ばれる燃料噴射ノズルが電気仕掛けでこれらの仕事をすべてこなしてくれます。

マルニの2バレル2ステージキャブ、SOLEX DIDをばらしたときの各ジェット類番手をメモ。
1 プライマリ側メインジェット117.5(ガソリン吸い込み量を決定)●これを117に変更
2 プライマリ側メインエアジェット120(エアの吸い込み量を決定)
3 プライマリ側ステップエアジェット50(さらなる微粒化を促す)カシメてあり変更できない
4 セカンダリ側メインジェット140 ●これを137に変更
5 セカンダリ側メインエアジェット90
6 セカンダリ側ステップエアジェット50 カシメてあり変更できない

キャブのオーバーホールキットに含まれていたメインジェットを使い、番手を少し下げました。やや薄めになるように。

キャブの調整は4つの箇所で行います。
エアコントロールスクリューはエアのバイパス量を決め、アイドリングの回転数を決める。
ミクスチャースクリューはアイドリング時のガソリン量を決める。
エアとミクスチャーのふたつでアイドル回転を調整。
スロットルストップスクリューはバルブが噛み込まないようにするため。最初に決めれば調整することは滅多に無い。
オートチョークのファーストアイドルの回転はロッドの長さで決まるが、始動時最大2000回転とする。
これでキャブの搭載前の設定は終了。
次は点火時期の再調整。