ヒーターコア配管12008年05月25日 20時26分17秒

銅管のハンダ付け
ヒーターコアの配管をヒーターボックスにあわせてパイピングを作らなければならないので、まずは銅管ハンダ付けの準備です。
90度エルボ、ソケットなどの継ぎ手を購入。ついでに板金用ハンダと専用フラックス。その他、銅管を切るパイプカッター(なくてもディスクグラインダで切れますが)。ガストーチにハンダゴテ100W。

ここで問題発生。ヒーターコア銅管の直径と継ぎ手の直径がほぼ同じか、若干ヒーターコア銅管のほうが大きいくらい。これでは継ぎ手に「差し込んで」ハンダ付けできないではないか!
継ぎ手サイズは1588といって、外径15.88mmのパイプがピッタリサイズで差し込める規格もの(継ぎ手の内径は16.0mm)。
これ以上のサイズは一気に5ミリ程大きくなるので、これでなんとかしなくてはならない〜〜!

解決法としては、コア側のパイプを1〜2ミリだけ縮めればいい。こうすれば継ぎ手にピッタリと差し込めるわけです。
問題は銅管を縮めるにはどうするかですが、市販のパイプカッターをちょっと改造してパイプシュリンカー(パイプ径縮め器)にしちゃいます。
2つの回転コマと1つの回転カッター刃をフラットなコマに換えるだけです。このコマはちょうど原付バイクのレストア時に交換したウエイトローラがピッタリでした(捨てずに取ってお置くもんだ)。ドリルで穴の拡大と厚みを削る必要が有りましたが問題なく完成、これに銅管をくわえてパイプカットの要領でねじ込みながらぐるぐる回転させていくと、常温でうまく2ミリぐらいまでは縮んでくれました。真鍮だから加熱せずとも柔らかく加工できます。差込み深さは5ミリです。

さっそくハンダ付けの練習をば。
まず継ぎ手との差込みはガバガバにならないようにピッタリか、ちょっと隙間があるぐらいにする。そして接合部分はサンドペーパーで完全に酸化膜を研磨除去。空研240番でやりました。
そこに目薬のような専用フラックスを塗布。塩酸を主に、アンチモン、亜鉛などを溶かし込んだ強酸性透明液体。
差し込む前にガストーチで加熱。
パイプと継ぎ手を差し込んだらすぐにハンダを当てますと、ジュッと溶けて差込のスキマに吸い込まれていきます。ほー、おもしろい。バーナーでときどき再加熱しながら全周にハンダを十分に吸い込ませたら、継ぎ目の部分をハンダゴテを使ってさらにハンダを盛りカバーする。冷却水が漏れ無いように慎重に・・・。これで完成!
パイプが冷えたら水で十分に洗浄してフラックス成分を流しておきます。

あとはどういう風にパイピングするか寸法だししなくちゃ・・・