クランクのリアシール2008年01月18日 21時41分01秒

クランクシャフトをセットしたら、後ろ側にリアシールを装着します。
エンジン内部のオイルが漏れださないようにするために、それでいて、クランクがスムーズに回転するように作られた固いシリコン製のリングシール。(赤い輪っか)表面の刻印を見たら→矢印があるので、回転方向が決まっている作りになっています。

数年前乗っていた2代目5シリーズのBMW533iではこのシールが経年変化により劣化、じわじわとオイル漏れするようになっておりました。10万キロも走ったらアウトになるんでしょうかね。「オイル漏れはちゃんとオイルが入っている証拠」と慰めにもならない言葉がありましたが、車の下の地面にできるオイル染みはやっぱり気持ち悪いものです。ボロい車の代名詞みたいになっちゃいますからね・・・

さてオイルシールはアルミのハウジングにはめ込むのですが、シールなんで当然挿入はキツイ。
で、このハウジングをストーブであっためます。適度に・・・
あったまったら直径も膨張するはずなので、挿入も楽なはす。
実際、リングシールを指で押し込むだけで、シックリ〜と奥まで入りました。
打ち込み用の鉄の円盤も用意していましたが、必要なかったですね。
このあとハウジングは冷えて収縮するからシールはガッチリはまる。
リアシールの回転して擦れる部分にはちょいとグリスを塗っておき、
あとはガスケットを忘れずに、6つのボルトで装着して取り付けるだけ。
また一つ、エンジンらしくなったのでした。